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【カイロ支局】「独裁は終わった」「これで自由だ」。反体制派が掌握したリビアの首都トリポリでは23日、多くの市民が夜中まで町に繰り出し、約42年ぶりの自由を満喫した。最高指導者カダフィ大佐の居住区兼軍事基地だったバーブ・アジジヤ地区では、長時間の戦闘の末に制圧した反体制派が大佐の肖像を破壊し、勝利を祝った。
トリポリでは散発的な銃撃戦も伝えられているが、市民はリラックスした表情で街頭に繰り出している。北部にある「緑の広場」は大佐がたびたび市民を動員して集会を開いていた場所だが、反体制派によって「殉教者広場」と改称された。数百人が未明まで集い、夜空に祝砲を撃ちながら、赤、黒、緑に月と星をあしらった反体制派の巨大な旗を振って踊った。
旗は69年に大佐のクーデターで葬り去られた王制(1951〜69年)に由来する。21日の反体制派の首都進攻から2日で、大佐が定めた緑の国旗は町から消え、三色旗があふれかえるようになった。
一方、バーブ・アジジヤ地区では23日午後まで5時間以上激しい戦闘が続き、黒煙が所々であがった。北大西洋条約機構(NATO)による空爆に助けられて突入した反体制派は一気に制圧した。
反体制派は、大佐の像の首を引きちぎって踏みつけたり、肖像画を破り捨てた。大佐が書いた国民向け指導書「緑の書」を記した壁画も燃やされた。兵士らは大佐や幹部、家族らの住居から、薄型テレビなどぜいたく品を押収。「市民のものにする」と持ち去った。
また、同地区にある「反米」の象徴だった記念碑も兵士が破壊し始めた。記念碑は、米軍に空爆されたビルの前に建つ。空爆の際に米機が墜落したのにちなみ、巨大な手が米機を握りつぶしている。パンナム機爆破事件(88年)など、大佐のテロ支援と反米イデオロギーに振り回された市民にはいまわしい思い出だ。
大佐が消え、行方が分からない中で兵士は「一軒一軒しらみつぶしに探せ」と大佐の得意のフレーズを叫ぶ。大佐を追い詰め、拘束するのが兵士らの最大の目標になった。
http://mainichi.jp/select/world/news/20110824k0000e030051000c.html
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