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ジャーナリスト同盟Web機関紙
2012年/2月/15日
<愛華訪中団>
世の中には黒い工作が常に進行しているものらしい。財界右翼と右翼マスコミ人の「三宝会」という奇怪なグループの存在をインターネットで知ったばかりである。数日前に「愛華訪中団」なる、これまた怪しげな存在を確認できた。双方のメンバーに、多少知っているマスコミ人が関与していたものだから、大いに驚いてしまった。後者には、東電マネーに群がる不届き千万なマスコミ関係者が肩を並べていた。
名称からは中国を愛する面々と勘違いさせられる。実際は東電マネーに群がった心の腐ったマスコミ人でしかない。東電マネーで、中国旅行を楽しんでいたのである。
原発事件で解散するしかないのだろうが、メンバーは日頃、正論を吐いている面々ばかりである。実際はその逆だ。腐りきった精神の持ち主が正義ぶる日本社会を印象付けている。
マスコミが原発東電を真正面から批判できない原因を、この愛華訪中団が証明している。どうして発覚したのか。彼らにとって不運だったのであろうが、3・11東日本大震災と史上空前の福島原発事件の最中に、東電の会長と社長が留守だった。マスコミ・政府挙げて二人の行方を追った。
すると、なんと前者は中国で殿様旅行をしていた。一人ではなかった。マスコミ人を東電マネーで引率、遊興三昧に耽っていたのだった。
<東電マネー>
東電マネーは莫大である。政界や官界、学界にばらまいてきている。世界一高い電気料金のお陰である。電通経由で新聞・テレビ・雑誌・ラジオなどにも広告費として化けている。本来、独占企業に宣伝は不要だと言うのに。それだけではない。
利用価値のあるマスコミ要人に対しても、東電はさまざまな形で接待漬けにして籠絡してきている。接待旅行の最高峰が、どうやら愛華訪中団だった。中国をダシにした東電マネーによる不謹慎な高給接待旅行だった。
一人ぐらい反省して真実を明かす勇気あるマスコミ人を期待したいのだが、そもそも腐ったリンゴには無理なのだ。東電マネーにたかるマスコミ人と、それをよいことに一般の家庭・団体・企業から強制的に集めた世界一高い電気料金を巧妙に使って、マスコミ批判を封じ込め、合わせて原発安全神話の垂れ流し工作する東電首脳部の、優雅な殿様商売を見て取れよう。
恐ろしいほどの東電とマスコミ人の腐敗である。
<正義の衰退>
これでは東電マネーの腐敗追及などマスコミに期待しても無理なのだ。その結果が、嘘と隠ぺいの政府・東電の発表を垂れ流すマスコミということになる。その被害者は、直接に大量に被曝した原発周辺の住民だけではない。東日本の多くの市民にも及んでいる。
東電マネーは、見事に正義の言論を封じ込めてしまっていたのである。それが11カ月後の現在も、となると、闇の日本社会ではないのか。マスコミを抑えているという自信が、首相官邸での重大会議の議事録作成をも封じたのだ。
日本国民は東電マネーによって、本来国が果たすべき生命と財産を、略奪されていたことになる。筆者が、頑強に東電福島原発「事件」と決めつける理由なのだ。犯罪事件なのである。
<法治機能せず>
2月13日の記者会見で埼玉県知事は、珍しく正論を吐いた。公人として初めてではないのか。それは「これだけ満天下に迷惑をかけて誰しも警察の厄介になっていない。自首する奴はいないのか、と言いたい」「ガスタンクが爆発すれば御用になる。デパートが火災しても御用になる」という正論である。
国民誰しもが埼玉県知事と同じ思いだろう。特に福島県民の思いはそうだろう。これが福島県知事や同県自治体首長からもメディアからも聞こえてきていない。理由を指摘しなくてもわかるだろう。東電マネーの威力なのだ。
日本は法治国家だという。違う。全く違う。司法界から異論さえ噴き出していない。法治が機能していないのである。その背景を愛華訪中団が証明しているのである。あえて取り上げた理由なのだ。
このまま推移すると、第4の原発事件を予告するものであろう。ジャーナリストがペンを折ると、社会は崩壊することになる。その自覚のないマスコミ人だらけの日本なのである。
<悪がはびこる社会>
宇都宮徳馬の言葉に「ジャーナリストはリベラルでなければ務まらない。なぜかならば、権力に屈してはならない、腐敗を許してはならないからだ」というものだった。
彼は戦前の軍部支配の下で、ペンネームを使って時の政権を批判し続けてきた。確か高杉俊輔を名乗った。二人の明治の元勲の姓と名前を拝借したのだ。いま宇都宮の前に出られる人物が、この日本にいるだろうか。宇都宮を裏切ったナベツネの配下ばかりではないか。
正義を封じ込んだ社会では、腐敗が延々と続く。悪が支配する社会である。権力とマネーにまとわりつく、自己保身の政治家・役人・学者・文化人ばかりなのか。市民は行動を起こすしかないだろう。真実は勝つのだから。
2012年2月15日18時37分記
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