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現大統領であるバッシャール・アル=アサドは、デモや集会の禁止、民主活動家の逮捕・禁固刑判決、言論統制の強化、移動の自由制限など強権支配を強めてきた。アサドは人口の約10%を占めるに過ぎない自らの宗派である少数派アラウィ派を露骨に優遇し、人口の約80%を占める多数派のスンニ派を冷遇してきた。シリア国軍は少数派アラウィ派で固められている。 アサド派はハマの大虐殺から30年にあたる今年2月3日夜から反体制派拠点の1つであるシリア第3の都市、ホムスを包囲し戦車砲・迫撃砲による無差別砲撃を開始した。2月4日に国連安保理で反体制派への武力弾圧を続けるシリアのアサド政権に人権侵害・暴力の即時停止などを求める決議案がロシア・中国の拒否権行使で否決されてから以降は、さらに激しい砲撃を加えるようになった。一連のハマへの砲撃が始まってから市民ら450人以上が死亡したと見られている。 ハマはシリア国軍から反体制派に加わった自由シリア軍の拠点であるが、自由シリア軍の武装はシリア国軍に比べて圧倒的に劣勢である。ハマでは電気・ガスが止められ、無差別砲撃によって市民は建物の地下室などに避難しているが、医薬品はもちろん食料・水の確保も難しくなりつつあり、アサド派による包囲・砲撃が続くにつれて市民に多大の犠牲者が出る恐れが高まっている。 国際社会はこの人道危機に対して緊急にホムスでの攻撃を止めさせる手段を講じなければならない。アラブ連盟は問題収拾をあきらめずに各国と連携し、まずシリア問題を国連に再度持ち込むべきだ。 アサド派の行為が、人道に反する罪にあたることは明らかである。国際社会は国際刑事裁判所へのシリアの事態の付託、シリアへの武器禁輸、およびアサド大統領など政府高官の海外資産の凍結を実施すべきである。
今から30年前の1982年2月2日、現アサド大統領の父親である当時のハーフィズ・アル=アサド大統領による独裁や大統領の出身宗派である少数派アラウィ派優遇に反発し、人口35万人の都市ハマで武装蜂起しハマを解放区としたイスラム同胞団に対して、アサド政権は周囲を包囲した上で無差別に砲撃を加え、市内に戦車が突入し数週間に渡り戦闘を繰り広げた。この際に多数の一般市民が犠牲となった。死者は約3万人に達し、重軽傷者は少なくとも10万人を超えたと見られる。死者のほとんどは女性や子供だった。また同胞団メンバーとその支持者と見られた市民多数が連行され拷問・処刑された。これが有名な「ハマの大虐殺」だ
1. http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%BC_%28%E9%83%BD%E5%B8%82%29
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