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日本の市民の皆様へ-その2 No.2
http://www.asyura2.com/11/test24/msg/590.html
投稿者 プラナリア 日時 2012 年 1 月 22 日 19:51:09: emFaAWGkaJrU.
 

8.眼の前の事と向き合う(言葉或は知識、そして現象の認識とのギャップ)
この章では高度な認識、そしてそれを恒久的に見過ごしてしまう頭の特性を題材とします。

学生時代に良く遊びに行った研究室の教官がふと漏らした言葉が今でも忘れられない。もし貴方が、或る夜に月を眺めていたとしよう。その時に貴方の頭の中がまっさらな状態で居て(情報も何も前もって知らずに、即ち言葉や知識と言う色眼鏡を通さず)、尚かつその時に月の格好が何か奇妙に変化して来たと感じたとしよう。そして刻一刻と月が暗くなって来た事が判る。暫くの間、頭の中で何が起っているのか判らない状態に置かれていた。不思議である。よくよく月を見ると少し欠けているではないか。そして非常に大きな電気的ショックが頭の中を横切る。何がおこったのか?

心がまっさらな時に見ている眼の前の出来事と、"月食"と言う言葉と知識が頭の中の神経回路の発火により、繋がっのだ。だが其れだけではない。より高度なレベルの認識が存在すると言う事実を自分の頭の中で覚醒する。言葉なしでも起こる事は眼の前で起こるのである。

そう、貴方が今観ている事とは"現象としての月が欠ける事"である。つい先日12月10日の月食時もし頭の中には情報が前もって刷り込まれていたのなら、それは単に"月食と言う現象"を見ていたのだ。例えば今朝の新聞に本日夜何時何分に何処の地方から何処までの範囲で部分月食或は皆既月食があります。凡そ何分間続きます。と頭の中に情報が既に刷り込まれている訳だ。依ってその人の採る行動は、月食が始まる5分前になって外に出て月を眺め始めると言う筋書き通りの行動である。時計を見ながらあと何分この月食が楽しめるかなどと、思うに違いない。眼の前の出来事を、既知でない時に目撃する場合(人間にとって神秘な出来事)と比較して、予め予期された既に頭の中に出来上がってしまったイメージで眼の前の現象を観てしまう場合。この二者間の違いは天と地程の差がある。この事態は眼からの経路から生ずるだけでは無い。五感から入って来る"生"の情報全てに当てはまる。現象が前からやって来る。それを心をまっさらにして受け止める。特に自然を相手にする漁業や農業を生業とされる方々は心の眼が開いている故、これに近い経験が出来るのではと思う。その一方頭の中の言葉と知識を通して眼の前の出来事を見ると言う事は色眼鏡を通して"月が欠ける事"を見てしまうと言える。目から鱗とはこの事。

此処で"放射能"と"月食"を置き換えて下さい。"放射能と呼ばれる現象"と言う見方のアプローチを捨てて"現象としての原子が壊れる事"、更に噛み砕いて"現象としての物が壊れる事"と言う見方のアプローチを取って下さい。簡単に言うと頭の中に有る、"安全だ"と言う評論、"危険だ"と言う評論と、頭の中でグルグルと廻っているベクレル、ミリシーベルトなどの数字の事を捨て去って下さい。色眼鏡を通して物事を観る事は思い込みが判断の中に入り込む隙を与えたり、自分がこうなって欲しいと思っている方に傾いて物事を見てしまいがちになってしまい、物事の本質に迫る事が非常に難しくなります。目から鱗を取払い眼の前の出来事にアプローチをして下さい。そこがスタート地点なのです。この立場は英単語で言うと"perceive"日本語で"知覚"と言う言葉で表せます。ですから知覚と言うアプローチで見れば、"人の手によって核分裂で作られた原子核が壊れる事"から始めてそれは生命にとって安全だとか危ないとか言う問いができるのです。分りますか?心をまっさらにして眼の前の事にアプローチする事の大切さが。

次に"月食"を"現象としての放射能汚染"と置き換えてみて下さい。どうですか?心の中に何か響きますか?もっと極端な話にしましょう。"月食"と"津波"と置き換えてみて下さい。特に3.11.2011に直接"押し寄せて来る海水"を目の当たりにした方はもう心の中で理解していると思います。貴方の眼の前の出来事は"津波と言う現象"と言う言葉で言い表すよりも更に心に深く刻まれた"現象としての押し寄せて来る海水"を目撃体験したそのものです。あの空恐ろしいまでの海水の量を直接観た人々は、言葉を用いて物事にアプローチするより眼の前の出来事をそのまま、言葉と知識と言う色眼鏡抜きで受け入れているのがお判りいただけましたでしょうか?また"地震"をマグニチュード幾つの地震と思わず、"現象としての大地が揺れる事"と知覚で捉る様に試みて下さい。同じ解釈を採りますと、3.11以降の放射能汚染事故を"現象としての原子炉の爆発"の結果と言うもっと簡単な表現で知覚する事が出来るでしょうか。これを押し寄せる濁流や大地が大揺れする事と重ね合わせて見て下さい。人間の小ささが判るでしょうし、原子炉即ち機械なんて押し寄せる濁流や大地が大揺れする事で壊れるものだと納得します。

さて現実に戻ろう。この思考習慣は日本社会を覆う最も巨大な弱点である。司法、立法、行政を司る人々が長らく陥っている事態なのである。学者や官僚達の頭の中には既に刷り込まれた判断回路が出来上がっているので、柔軟な思考、物事を違ったアプローチから捉える事が出来ない。おまけに自分が言っている事が間違っているかと検証する意志も無い状態だ。私自身、物事や人々にラベル張りをするつもりは無い。しかし言葉と知識と言う色眼鏡を通して物事を観ている事が自分自身判らない科学者、官僚、政治家の面々を科学屋、官僚屋そして政治屋と呼ばせて頂きます。国中がこの様な状態なので外国からの今回の福島第一の放射能汚染事故の捉え方と日本政府の放射能汚染の捉え方とのギャップが或るのは不思議ではない。例えば"http://ex-skf-jp.blogspot.com"と言うウェブにThe New York Timesの12月6日の記事が紹介されていた。[23]参照の事。日本の政府が放射能汚染を如何に色眼鏡を通して解釈しているかが良く判る。その中にこんな記述があった"... Supporters see rehabilitating the area as a chance to showcase the country's formidable determination and superior technical skills - proof that Japan is still a great power...." 日本語訳は"地域の除染をサポートする人々はこれが国の並々ならぬ決心と、優れた技術を持つ-日本はまだ大国である、と言う事を証する機会であると考えている。"兎に角物、技術中心の思考で日本の市民の事が思考の中に無い。自国市民を保護すると言う点で5流国であると言う事を3.11以降自ら証明してしまって何を今更大国か、と思う。国力と言う対象を総合的に見ないで技術の面のみから見ている馬鹿者達。同情心も何もない、不信心な道徳に欠ける連中。

まず貴方は"知らない"と言う自覚を持って心をまっさらにして、眼の前の事に対峙する事。次に"現象としての物が壊れて行く事"と言うアプローチ方法によって眼の前の出来事を次章で検証して行く事にする。

9.心の中をマッサラにして(努力して)
まず簡単に:ウラン235を炭に例えましょう。炭を燃やす時酸素を大量に供給して、一瞬に燃やす事と例えられるのが原子爆弾。よって炭は白く燃えつきてしまって燃えカスは余り残りません。一方炭をちょろちょろと燃やすのが原子力発電。この時燃え残りの炭と燃えカスは残っていますよね。そして原子炉の中って主に2つの動的な物理現象が同時進行する格好で発電しています。(1)中性子に依るウラン235の核分裂。(2)ウランの核分裂で生じた核分裂生成物、簡単に言うと燃えカスが更にアルファ線、ベータ線やガンマ線(即ちエネルギー)を出しながらより小さな原子へと壊れて行く物理現象です。もし原子炉に制御棒を挿入すると中性子が発生しなくなり、ウラン235は核分裂を止めます。そうすると1つの物理現象が止まって(1)もう1つの物理現象(2)のみが原子炉内で進行します。つまりこれ以上ウランの核分裂で出来る燃えカスが増えなくなる状態。又(2)のエネルギー、これが崩壊熱。[24],[25],[26],[27],[28]参照の事。

余り算数は得意でないのだが、以下の計算一生懸命やってみた。色々下調べしましたが、小生学者ではないのでもし間違えていたら御指摘下さい。そしてその時は御免なさい。又所謂反原発の本を持っていないので其処からの話の内容とかち合う事も予想されます。その所、御理解下さい。では核分裂生成物=燃えカス=放射能が原子炉の中から表へ出てしまうと言う事はどう言う事か食べ物を通して、そしてその放射能汚染に対する安全宣言に向き合ってみたい。国の暫定基準値では500ベクレル/Kgと言う値になっていて、それ以下なら安全で、それ以上なら安全でないと言う線引きの意味を知覚を通じて考察してみよう。お断り:文献の引用でBqと言う記号が出てきますがベクレルと同じです。以下セシウム137を主な例にとって話を進めて行きます。

Q1)放射性同位元素のセシウム137が1gあるとすると(セシウム137は壊れる時にベータ線即ち電子を放出する)一体何ベクレルなのか?
ベクレルとは皆さんご存知の通り"1 s(秒)間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量が1 Bqである。"[29]より引用。500ベクレルとは毎秒500個の原子核が壊れてアルフア線、ベータ線やガンマ線等の放射線を出す能力。
A1)セシウム137の半減期は30.1年。これを秒に変換=30.1年x365.24日x24時間x60分x60秒=9.5x10^8秒。
1gのセシウム137にはセシウム原子がアボガドロ定数/原子量だけ含まれている=6.02241x10^23/137=4.4x10^21個。
依って、1gのセシウム137のベクレル量はlog-e(2)x4.4x10^21/9.5x10^8=3.2x10^12=3.2テラベクレル=3.2兆ベクレル。計算式は[29]参照の事。計算する必要も無かった。3.215 TBq (10^12)である。ウィキペディア[30]参照の事。

Q2)1gのセシウム137て大変なベクレル量だけど、重さからすると大した量だとは思えないけど。比較できる具体例は無いか?
A2)ウィキペディアにこんな記述が或る。"チェルノブイリ事故以後のドイツ全土について平均してみると、セシウム137による汚染は、平均で2000-4000 Bq/m2となっている。これは1 mg/km2に相当し、500 gのセシウム137がドイツ全土にばらまかれたことになる。"[30]参照の事。因にドイツは日本より2万平方キロメートル狭い。セシウム137が500gで1607.5テラベクレル。もし1gのセシウム137が体内に取り込まれたのなら500gで500人分。そしてセシウム137、1gが壊れる時に放出されるベータ線、即ち電子が一秒間に3215000000000個放出されるのです。又ベータ線が機関銃の実弾と考えると、判るでしょ、めちゃくちゃ細胞を被弾させていると言う事が。そうすると、細胞がダメージを受けない程度はどの位の重さのセシウム137だったら安心なのかと考えて見るのが自然な流れ。最初から500ベクレル/Kgが安全と決めつけるのは、非常に作為に満ちた手法ではないかと言える。

又[30]のウィキペディアの記述。"現在環境中に存在しているセシウム137などの多くは、1940年代〜1960年代の核実験や核事故で放出された。ただしセシウム134は、半減期の関係で数十年前に放出されたものは殆ど残っていない。1960年代前半に日本人は1日に1 Bq以上を摂取していたと推定されている。"1950~60年代の大気圏核実験は壮絶を極めたが、それでも1Bqと言う単位で収まる汚染食品を日本人は1日に"摂取"であったと読み取れる。単純に考えてビキニ環礁の水爆実験の500発分が地球上に撒かれた時の値が500ベクレル/Kgの汚染食料の摂取と考えるのが妥当ではないか。以上の思考検証は500Bq/Kgとは核戦争後に放射能で人が死ぬよりも人が飢え死にしない事を優先した基準と言う記事、東北文教大松田浩平教授のコメント"国の暫定基準値の500Bq/Kgは全面核戦争時の食物の汚染上限"が正しいかどうかの為に行った。[31]参照の事。1ベクレルと500ベクレル。この違いを私達市民はどの様に解釈するのか?これで安全だと言う論拠は何処からくるのか?

さて次に食べ物の汚染が500ベクレル/Kgとはどういうレベルなのか考えてみよう。おっと、そうは行かないよ!もっとシビアに、自分の体の肉に500ベクレル/Kgの放射能が入っていると仮定しよう。だって優に2000ベクレル/Kgを超える野生のイノシシの肉も出て来てるんでしょ?[32]参照の事。可哀想に。自分達が食べている野の食料が放射能で汚れているか汚れていないかなんて峻別できないし。人間も同じ様に食べ物を区別しないで野生の人として500ベクレル/Kg*70Kgの体重*0.3(体の中の肉質の部分が体重の30%とした。投稿者の解釈)=10500ベクレル/1人当たりの放射能を抱えてみれば良い。つまり体の中で毎秒10500個の原子核が壊れているって事。もっと書きたいのですがこれ以上色々調べると頭がパンクしてしまいそうなので、ここで止めておきます。

ここでのポイントは人間の五感 vs. 小さすぎる物;原子、そしてそれが耳かき一杯の重さでも信じられない位大量に原子が在ると言う事。核エネルギーを使うという事はこう言う非常に軽いながら大量な人工の放射性物質を電気エネルギーと引き換えに毎秒毎秒生産していると言う事です。さてもう一度おさらい。中性子が飛び廻らなくなった後の原子炉の燃料棒内のウランペレット(瀬戸物)内での物理現象が、体の中でおこっている事=即ち内部被曝なのです。放射能汚染の強い牛乳を学校で子供達に無理矢理呑ませるのは原子炉での物理現象を体の中に植え付ける様な事をやっているのに等しいのです。更に高放射能汚染地に住むのはまるで原子炉建屋の中に暮らしているよりもひどい状態と聞く。半ば強制的に住まわさせられている子供達が不憫。大人が馬鹿だから子供達は健康に大変なリスクを抱え込まざるを得ない何とも不条理な世の中。これは誰のせいなのでしょうか?自分達の危機管理が出来ない私達市民のせいなのでしょうか?それとも問題を危機と認識しない為ですか?事態を楽観視しているからでしょうか?私にはこの事が群れの中に在る盲目的な精神論の行き着く果ての、遺伝子プールの自己破壊に見えてしまう。

文部科学省(旧科学技術庁を含む)が全国の国立大学主導の放射能汚染の調査の禁止を行っているとしても、いずれ国外から反論しようのない健康被害を予想するデータが提供されるだろう。今この放射能汚染の現実から目を背けて、真実を隠そうとする科学屋達。まだ判らないのか?自分達が信用されなくなって来ている事を。良心的な科学者は自分たちが無能な税金泥棒で無いと、色々社会に対し発言し手持ちの情報を公開して市民の為に仕事をしているとアピールして欲しい。そして横方向に学者同士で連帯して、日本の市民が自らの手で放射能から生き残ろうともがいているのを是非助けて欲しい。そうしない学者は失業させます。そしてTEPCOと言う野獣を野放しにして来た監督官庁は其の責任を取るべき。何故なら今回の様な原子炉の過酷事故対策を全て東京電力に丸投げしていたのじゃないのか?

10. 今 - まず出来る事、その2
(1)海洋のこれ以上の汚染をなんとしてでも食い止める事。除染に金を使うのなら、福島原子力第一発電所から海洋に漏れ出る汚染水を一刻も早く海へ漏れ出ない様遮蔽すべきである。静岡から引き舟で運んで来た1万トン級の長方形のタンカーはどうしたのでしようか?やっぱり汚染水を10万トンクラスのタンカーに移して作業現場の空間線量を減らしてこの地下ダムを作った方が最善なのではないか。まだ人間が現場で作業できる状態なので、今すぐ汚染水の遮蔽工事を実行に移せば、2年後位に工事を終了できるのではないか。それにしても日本は海洋国家ではなかったのですか?海を放射能で過酷に汚して何が海洋国家と言えるのだろうか。

(2)駆け込み出産寺
比較的高い汚染地域にお住まいの御夫婦で、もし奥様が新たに妊娠した事が判った場合に、国が旅費を含めて責任を持って放射能汚染されていない所に設けた保養施設に住まわせて、出産まで面倒見るべきである。

(3)何もしない、除染もしない。瓦礫も移動させない。今出来る事は放射能汚染地区の人々を出来るだけ放射能汚染の少ない地区に永住させる事。
エントロピー増大と言う物理の法則が有る。一言で言えば除染しても又汚い所から汚れがそこにやって来ると言う事。例えば1種類の物質は放っておくと他の物質と混じり合い拡散すると言う法則。拡散に係る時間とそのスピードが遅い早いは別にして、原子力発電所に閉じ込められていた放射性物質もこの法則のご多分に漏れなかったと言う事だ(更に言うと原子炉からの放射能漏れを最小にする、即ちエントロピーの増大を抑えるには大変金が懸かると言う事をTEPCOは理解していなかったのである)。チェルノブィリの放射能汚染地帯に比べて放射能汚染が拡散、そして集積する条件が格段に多様な形態で存在する。梅雨、豪雪、台風、季節風、更に真近の山間部、すぐ隣の海岸と太平洋へと。福島、宮城、山形、新潟、栃木、群馬、千葉、埼玉そして東京の地上の形状が全く東ヨーロッパと違っている。前投稿でも指摘して於いた様に、放射能汚染された地域から追われた汚染事故の被害を受けた方々を放射能除染により元の居住場所に戻す様努力する理由は、国と東京電力が被害を受けた方々を他地域に永住させ、不動産に対する補償を行うよりも、遥かに安上がりだからである。例えば1家族の農地と宅地の評価額が2千万円だとすると、百家族で20億円。何十万の家族の農地と漁業権、宅地の評価額だとしたら何10兆円もの出費。これが嫌で除染と言う格好で利権に群がる連中に金をバラまく一方、避難していた広範囲の地域の市民を居住区に帰して彼らの遺伝子を将来に渡り傷つけさせる事を強要する。現状の放射能レベルは安全ですと洗脳された上に遺伝子を傷つけられて居住していた家に戻って元の生活をする事により、帰還者の方々が又将来に渡り差別の悪循環に陥って行ってしまう事が予見される。

(4)徹底的な放射能汚染の除染を行うよりも、放射線管理区域から外に市民を移住させ尚かつ食品への徹底的な放射能汚染の選別(或はランク付け)をやった方が日本国の遺伝子プールを守ると言う観点からすると遥かに効果的。何故これが出来ないのか?後悔しますよ今やらないと。

(5)国政レベルで国難の優先順位を付けて問題解決。国会でTPPと言う議論を行って国民の関心を外へ向けていたのを目の当たりにして、国会は優先順位を付けて物事を処理実行する考え方が全く備わっていないと判明できる。遡り法なんて手法知らんだろうしな。何が今優先度が最も高く、一番大事な事か判ってるのか?失業させます。

(6)食の製造現場の声が聞きたい。どれ位食べ物がキレイなのか、其れとも汚染しているのかが知りたい。市民にとって何か手伝える事がないか?放射能汚染の少ない食品を生産する方々を応援したい。

(7)漁業を生業とする、1970年代より原子力発電所の反対を訴えて来た人々の声が聞きたい。でもこちらから出向かないといけないですね。

(8)無理かもしれないが、原子力を推進する人々と原子力に反対する人々と建設的な対話を始める時ではないか?又都会に住む市民と原子力エネルギーと言う物で差別され、又放射能で更に差別されている放射能汚染地域に住む農業や漁業を営む市民とコミュニケーションを始めるべきである。

(9)8章で述べたが、何か物事を言葉でラベル化すると其の時点で頭の中で思考の回路が停まってしまい建設的、創造的な思考ができなくなる。例えば、"反原発"と言う言葉を用いた時点で、話が進まなくなってしまう。同じ事が"安全神話"を使用した場合にも言えるのだ。この様に言葉を用いず、現実が言葉よりも先に在る事に気がつけば、例えば原子力エネルギーのリスクとかコストとかを原子力を推進する科学者と原子力に反対する科学者の間で真剣に未来の子供達の為に議論ができるのではと思う。この辺は原発先進国のドイツを見習いたい。彼らは頭が柔らかいですね。私には彼らが言葉で説明出来き得ない過酷な事でも起こる事は起こると1986年の経験から心の中では判っているのではと勝手に解釈している。

(10)他国には原子力に対する安全神話があるのだろうか?調べて見る価値はある。

(11)現実を心をマッサラにして見る事ができない人々とどの様に連帯して行くかの方策を考えるべき時。

私達は日本の歴史の中で最も大きな曲がり角に立っている。そしてこれから生ずる困難を1つ1つ解決しなければならないと言う覚悟が必要だと思う。それこそ死に物狂いで今の日本の世の中を改善しなければ。我々の子供達の為に彼らに少しでもましな日本が引き継げる様になって欲しいが故。

11.今回の投稿の最後に
私は顔の無い人間ではありません。"kc.planaria@gmail.com"が小生のemailアドレスです。色々と思う事が有りこの9月よりそれをメモに書き留めてながら整理した事を"日本の市民の皆様へ"と表題し11月4日、阿修羅様に投稿させて頂きました。何しろ一介の会社員の為、自分のウェブもありませんので最初の投稿レポートを何処かのウェブに載せる方法が何かないだろうかと困って居りました所、或るとても親切なウェブの管理人様より、阿修羅に投稿してはと勧められまして前回と今回の2回の投稿に至った訳です。と言う事で、阿修羅様と前出の管理人様にここに感謝致します。

今回の3.11放射能汚染事故を通して日本の中の出来事を眺めてみ、大きく眼を開いて物事を見ようとしない人々が多すぎるのに驚かされました。何回でも言います。頭の中に既に刷り込まれている思考パターンを用い、又頭の中の数字や測定値を判断材料とし、眼の前の出来事を知覚する前に条件反射的に答えを出してしまう習慣を捨て去って下さい。心をまっさらにして、眼の前の出来事を観て下さい。そうすれば世の中で何が本当に起こっているのが判ると思います。そしてためらわず人間の中に有る生存本能の覚醒させて下さい。

そろそろこの長文の筆を置く時ですね。今回の放射能汚染の大局図を眺めて見たいと思う原動力が私を突き動かしています。過去から現在に到るまでの点と点をつなげて線できれば面を描いて行こうと言う気持ちでしょうか。小生の視野が足らない所も有り色々な考え方が統合出来ていないかも知れません。別の見方も有るかもしれません。言い足らなかった処は御容赦下さい。又本文で言及した方々に対する配慮が至りませんでしたら、此処でお詫び申し上げます。

最後に。今の日本の市民の置かれている、見えない、匂わない、感じない放射能汚染した街に住む立場を大局から見ると、グリム童話に載っている"ハーメルンの笛吹男"の事を想像させてしまうのだ。[33]参照の事。1284年ドイツのハーメルンと言う村は異常に繁殖するネズミに悩まされていた。1人の男がネズミを駆除すると住人に申し込んで来た。勿論報酬を約束した住人は彼にネズミの駆除を御願いした。彼は笛を吹きながらネズミを暗示にかけ川まで誘き出し、1匹残らず集団入水自殺させてしまった。この話に例えると今のこの日本で、笛を吹く者は誰だろうか?日本と言う国の原子力神殿に棲む特権階級である。ではネズミは一体誰なのか?皆さんお判りですよね?笛を吹きながら、安心安全と人々の心に取り入り無差別的に人々の遺伝子を傷つけさせている勢力。彼らの暗示から脱して川へ向かう群れから – 少し変わっていると呼ばれようとも - 飛び出し、皆を正気に戻さなければ我々市民は集団自殺させられる様な、国によって棄民化される(殺されると言っても過言ではない)運命に陥る。この降りかかって来る人災を市民の力を合わせて振りのけなければ。

ご存知ですよね?"ハーメルンの笛吹男"にはオチが有るんです。ハーメルンの住民が笛吹男に報酬を出さなかった為に今度は住民の宝である子供達を笛で誘い出して村から永遠にさらって行ってしまったんです。放射能の高汚染地区から避難する金は誰も出し惜しんではいけません。

[追記]
本稿は2011年の末に投稿予定でしたが、最終チェックの時間が割けずに今頃の投稿となりました。この間色々と思う事在り、以下2点追記させて頂きます。
*どうして所謂知識人は今回の放射能汚染事故に対して萎縮しているのでしょうか?原子力エネルギーの賛成反対問わずもっと社会に対し発言すべき義務があると思います。そして市民の皆さんもこの問題に対して思考停止に陥らずに、心の眼を開けば科学者よりも物事を大局的に見る事が出来るのに気が付くべきです。
*誰か私の意見が間違っている事を証明して頂けますか?そうすればこの気持ちが穏やかになるのですが。

参考文献等
[1] "日本の市民の皆様へ",阿修羅のウェブより
http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/185.html
[2] "電力会社の誕生"、東京電燈
探検コムのウェブサイトより。
http://www.tanken.com/tokyodento.html
[3] "鶴見騒擾事件" ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%B4%E8%A6%8B%E9%A8%92%E6%93%BE%E4%BA%8B%E4%BB%B6
[4] "電力に生涯を捧げた男 松永安左エ門 - その生涯と業績 -"より。藤村哲夫
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/3860/biografias/yasuzaemon.html
"電力に生涯を捧げた男 松永安左エ門 (2)"
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/3860/biografias/yasuzaemon2.html
[5] "第1回 「松永安左エ門――官に抗し9電力体制を築いた男(1)」",杉田望
及び(2),(3),(4)
J-Net 21 中小企業ビジネス支援サイトより
http://j-net21.smrj.go.jp/establish/column/20050111.html
[6] "新日本紀行" ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%B4%80%E8%A1%8C
[7] Youtubeより、NHK新日本紀行〜主題歌オリジナル バージョン
http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=2LePkGZ4hvM
[8] Youtubeより、新日本紀行 BGM用
http://www.youtube.com/watch?v=8laXG4wt-3Y
個人的にはこちらのノイズが入っている方が気に入っています。
[9] "「原発反対」の立看板が立つ女川原発ー東日本大震災の歴史的位置"
"東京の「現在」から「歴史」=「過去」を読み解くーPast and Present"より
http://tokyopastpresent.wordpress.com/2011/06/09/%E3%80%8C%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E3%80%8D%E3%81%AE%E7%AB%8B%E7%9C%8B%E6%9D%BF%E3%81%8C%E7%AB%8B%E3%81%A4%E5%A5%B3%E5%B7%9D%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%83%BC%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7/
及び"‘女川原発’ カテゴリーのアーカイブ"http://tokyopastpresent.wordpress.com/category/%E9%9C%87%E7%81%BD/%E5%8E%9F%E7%99%BA/%E5%A5%B3%E5%B7%9D%E5%8E%9F%E7%99%BA/
[10] 東京に原発をと言った三人 4月15日 "原発日記" 老人はゆくより
資料が手元に無い為、孫引きさせて頂きました。
http://haikairou.blog22.fc2.com/blog-entry-141.html
[11] 中日新聞12月13日社説。
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2011121302000015.html
[12] "反原発の記事 中傷 エネ庁への報告 詳細判明"、東京新聞より
時間が経ち、元のリンクが削除されてたので以下参照。
http://sekaitabi.com/tokyonp.html
[13] IEEE Spectrumのウェブサイトより
http://spectrum.ieee.org/static/fukushima-and-the-future-of-nuclear-power
[14] "24 Hours at Fukushima" by Eliza Strickland, IEEE Spectrumより
http://spectrum.ieee.org/energy/nuclear/24-hours-at-fukushima/0
[15] (株)エアフォートサービス ウェブページ
www.yamazaki-k.co.jp/airphoto/
[16] 高解像写真の在るCryptomeウェブサイトより
http://cryptome.org/eyeball/daiichi-npp/daiichi-photos.htm
彼らのホームページには日本国内でお目にかかれない写真が満載している。
[17] Cryptomeのその他の写真
http://cryptome.org/eyeball/
[18] 雑誌"Discover"のウェブサイト
http://discovermagazine.com/
[19] "国土を守り国民とともに生きる5項目提案”、東京大学児玉教授
http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/info/twg/dai4/siryou1.pdf
[20] "ソクラテス"、ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%86%E3%82%B9
[21] "「科学的」めぐり、議論白熱=チェルノブイリ事故の影響で−低線量被ばくの作業部会"、時事通信社のウェブサイトより。
www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2011111501047
時事通信社のウェブサイトより削除された場合はこちらを参照。
"低線量被曝のリスク管理の政府の作業部会で、チェルノブイリ事故の科学的影響をめぐり、議論が白熱"
http://ameblo.jp/atom-tokyo/entry-11080825573.html
[22] "【注目記事】 実は存在していた「低線量被曝データ」(週刊SPA!)"
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/dab868abc7592d8b89f2cc974ee47a18
[23] "Japan Split on Hope for Vast Radiation Cleanup," The New York Timesよりhttp://www.nytimes.com/2011/12/07/world/asia/japans-huge-nuclear-cleanup-makes-returning-home-a-goal.html?pagewanted=all
[24] “核分裂生成物“ weblio辞書より
http://www.weblio.jp/content/%E6%A0%B8%E5%88%86%E8%A3%82%E7%94%9F%E6%88%90%E7%89%A9
[25] "放射線"、ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A
[26] "アルファ粒子"、ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E7%B2%92%E5%AD%90
[27] "ベータ粒子"、ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF%E7%B2%92%E5%AD%90
[28] "ガンマ線"、ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%9E%E7%B7%9A
[29] "ベクレル"、ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/ベクレル
[30] "セシウム137"、ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0137
[31] "国の暫定基準値の500Bq/Kgは全面核戦争時の食物の汚染上限"、東北文教大学松田浩平教授
http://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/09/500bqkg.html
[32] "【汚染】宮城県 イノシシからセシウム2200ベクレル検出"、セーブチャイルドのウェブサイトより。
http://savechild.net/archives/7405.html
[33]"ハーメルンの笛吹き男"、ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%AC%9B%E5%90%B9%E3%81%8D%E7%94%B7
==
訂正と追記
前投稿で間違えが有りました。お詫びして訂正します。
* JOC => JCO

それから投稿その1で良心的な官僚の方々に横に繋がって市民を助けて欲しいと申し上げましたが、嬉しい限りです。でも元官僚の方々なのでちょっと話が違いますが。主権在官僚を変えない限り日本は良くならないと思います。
* "橋下市長支える元官僚5人組 「大阪から国を変革」" 編集委員 堀田昇吾、1月3日、日本経済新聞ウェブより
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819A91E0EAE2E09C8DE1E2E3E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2  

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