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小沢さんの裁判について・・・まとめ (政経徒然草)
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投稿者 メジナ 日時 2012 年 1 月 14 日 20:19:29: uZtzVkuUwtrYs
 

小沢さんの裁判について・・・まとめ
 2012年1月14日土曜日 :(政経徒然草)


小沢さんの裁判について、少し考えをまとめてみた。

まず最初に遡って考えてみたい。
強制起訴が決めらたときに発表された第5検察審査会の議決要旨から見てみたい。


「検察審査会の制度は、有罪の可能性があるのに、検察官だけの判断で有罪になる高度の見込みがないと思って起訴しないのは不当であり、国民は裁判所によって本当に無罪なのかそれとも有罪なのかを判断してもらう権利があるという考えに基づくものである。そして、嫌疑不十分として検察官が起訴に躊躇(ちゅうちょ)した場合に、いわば国民の責任において、公正な刑事裁判の法廷で黒白をつけようとする制度であると考えられる」

この中に「 嫌疑不十分として検察官が起訴に躊躇(ちゅうちょ)した場合に、いわば国民の責任において 」とあるが、2年近くにわたり多くの人員と金をつぎ込んで捜査したにもかかわらず2度にわたって「不起訴」とした、この訴追案件が果たして「 検察官が起訴に躊躇(ちゅうちょ)した場合 」といえるのかどうかと言う疑問と「 国民の責任において、公正な刑事裁判の法廷で黒白をつけようとする制度 」という言葉の中の「国民の責任」という文言になぜかすっきりしないものを感じる。

検察が2年がかりで捜査し2度にわたり「不起訴」とした案件を11人の専門知識もない平均年齢30台前半の審査員が十数回の会議のみで「国民の責任」という名の下に「11人だけの庶民の感覚」で一人の政治家を刑事裁判の法廷に引きずり出すことが本当に「国民の責任」と言いきれるのか。割り切れない気持ちが残る。
そして補助弁護士の指導により誘導される可能性はないのか、検察側に議決を誘導される可能性はないのか、議決が世論によって大きく左右される可能性はないのかなどの疑問と不安要因は解消されないままだ。

さてマスコミなどでは今回の裁判の最大のポイントは「小沢さん本人の証人喚問」だと言っているが、私は筑波大の弥永真生教授の下記の証言であったように思う。


陸山会は04年10月に約4億円で土地を購入し、05年1月に所有権移転の本登記を行った。本登記に合わせて土地の取得や支出を05年分の収支報告書に記載。この「期ズレ」の問題で、小沢は元秘書3人との「虚偽記載」の共謀罪に問われ、裁判に縛られてしまった。
 しかし、弥永教授は「企業財務と収支報告書の会計基準には違いがある」と主張。上場企業なら、経営実態に即した迅速な会計処理が求められるが、政治団体には株主や投資家もいないし、収支報告書の会計基準は「主婦の家計簿レベルに近い」と証言した。
 不動産取得の計上時期も「土地の引き渡し時期を外部から確認できる登記時を基準とすべき」と語り、本登記前に代金を支払っても「『前払い』にあたる。記載義務はない」と明言した。
 さらに政治資金収支報告書が国民への情報公開を目的にしていることを強調し、「支出だけを記録してもそれに見合う資産計上がなければ、国民の誤解を招く。数年分をまとめて見て、初めてひとつの取引が判明するような作りでなく、資産取得と支出の記載時期が同一年分であることが望ましい」と指摘したのだ。
 検察官役の指定弁護士は「もっぱら報告書の記載を1年遅らせるために所有権移転の登記を翌年にずらした場合も、(こうした手法が)認められるのか」と問い詰めていたが、弥永教授は「動機は関係ない」と断言した。


というのは元秘書3人の容疑は「政治資金規正法違反」に問われたものであり、政治資金収支報告書の記載についての違法性を問われたものであるからだ。そして小沢さんはそのことに対する共謀罪に問われている。

政治資金収支報告書の記載に違法性が認められず、動機は関係ないとするならば秘書3人の容疑は無いものとなる。当然、小沢さんとの共謀も無かったことになる。両方の裁判自体が成り立たないことになる。

しかし、この2つの裁判の特殊性は記載の違法性や共謀とかいう次元とは別の次元で見なければならない点にあることだ。種々の利害関係者たちの思惑に左右された非常に政治性の高い裁判であること念頭において考える必要があることだ。
「何が何でも小沢さんを法廷に立たせたい。」そう考えた人たちが多くいたことは容易に想像できる。

とするならば、当然のことながら秘書3人の裁判で無罪判決が出されていた可能性は非常に低く、もし無罪判決が出ていたら小沢さんの裁判自体が成り立たない状況に追い込まれていただろう。

刑事事件で争うような案件ではないにも関わらず小沢一郎という一人の政治家を社会的に抹殺することを目的とした裁判と捉えるならば、ここまでの経緯も納得できないわけではない。

今後の裁判の行方は「 小沢一郎という一人の政治家を社会的に抹殺したい 」と考えている人たちが諦めるのか。それとも裁判という法廷の場を利用し更なる政治的弾圧を続けたいと考えているのかで決まるだろう。
しかし、彼らもかなり疲れ果ててきていることも、また間違いのない事実である。


元記事リンク:http://haru55.blogspot.com/2012/01/blog-post_5202.html

 

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