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「崩壊の危機に瀕する特捜検察」(EJ第3207号)[財務省の正体/33] {Electronic Journal}
●「崩壊の危機に瀕する特捜検察」(EJ第3207号)
2011年12月22日 :{Electronic Journal}
今年も残り少なくなってきました。EJは12月28日(水)まで配信し、新年は4日からはじめます。今回のテーマ「財務省の正体」は年を越して継続します。
そこで22日〜28日までの4回は「小沢裁判に見る検察の陰謀」について述べることにします。現在のテーマに密接に関連するからです。今回はその第1回で予告編のようなものです。
小沢一郎という政治家は毀誉褒貶の多い人物です。しかし、その正しい姿が伝えられていないと思います。それは全官僚組織とメディアが手を組んで、小沢氏についてあることないことを書き立てているからです。しかも、最初から意図的に「小沢=悪人」ときめつけ、それを前提に記事を書いています。そのため、「小沢は悪い奴だ」というイメージが定着しています。多くの人々はそのイメージをそのま受け入れ、小沢批判を行っています。
私は小沢一郎という政治家と一度も面識はないし、ファンでも支持者でもありません。しかし、一政治家個人に対する批判があまりにも度を過ぎて執拗であるので、多くの情報や資料や文献を通して小沢像を探ってみると、全然異なる小沢像が浮かび上がってきたのです。おそらく政治家の中で、検察を含む全官僚組織と記者クラブメディアから、これほど悪意に満ちた執拗な攻撃を受けながら、依然として強大な影響力を持ち続けている政治家はいないと思います。
どうして小沢氏はこれほど攻撃を受けるのでしょうか。
それは小沢氏が民主党のトップリーダーになってしまうと困る向きが多いからです。とくに全官僚組織と記者クラブメディアはおそらく存亡の危機に立たされるでしょう。そのため、あらゆる手段を講じて「小沢潰し」に狂奔しているのです。
現在、小沢裁判が続いています。「小沢つぶし」の最終決着はこの裁判になるでしょう。何しろ裁判所まで検察と結託しているので、どういう判決が出るか予想することは困難です。証拠がないのに、すべてを推認して小沢氏の秘書3人を有罪にするような裁判所ですから信用できないのです。
しかし、12月15日の公判でとんでもない事実が発覚したのです。例によって記者クラブメディアは、小沢氏に有利なことは少なめに書き、不利なことは大々的に報道するのが通例であるので、詳細な報道は避けています。それは今後の特捜検察を揺るがす大問題であるにもかかわらずです。
そのため、終始一貫十年一日のごとく小沢批判を執拗に続けてきた大新聞の読売新聞でさえ「小沢氏無罪の可能性」と報道せざるを得なくなったのです。他の記者クラブメディアも、いずれも小沢氏無罪の可能性に言及しています。そんなことがかつてあったでしょうか。しかし、その詳細の報道はないのです。小沢氏に有利なことは報道しないからです。
一体何が起こったのでしょうか。水谷建設からの献金のウソ八百などに関しては詳細に書くメディアも、この件については、必要最小限の報道にとどめています。いつもなら、詳細に取り上げる週刊誌までもなぜか沈黙したままです。そういうわけで、EJが取り上げることにしたのです。
いま民主党が迷走しています。しかし、現在、その民主党を動かしている幹部は、自由党が加わる前の旧民主党の幹部です。首相も鳩山、菅、野田とすべて旧民主党の幹部です。小沢氏は依然として、党員資格を停止されており、座敷牢に入ったままです。
野田首相が真に党内融和を望むのであれば、小沢氏の党員資格停止処分を解くべきでしょう。
もし、小沢氏の率いる自由党が民主党に加わらなかったら、小沢氏が民主党の代表になっていなかったら、おそらく政権交代は起きていないでしょう。小沢氏が主導権を取る民主党が誕生すると困る全官僚組織や記者クラブメディアは、政権交代の起きる直前に小沢事務所の大久保隆規秘書をいきなり逮捕してその勢いを止めようとしたのですが、政権交代は実現してしまったのです。
しかし、小沢総理の実現だけは水際で阻止したのです。
民主党──旧民主党の幹部はむしろこれを喜んだのです。小沢氏に主導権を取られないように、小沢氏を政策に関与させない幹事長にし、経験も能力もないのに、自分たちだけで勝手気ままに拙劣な政治を繰り返し、民主党の支持をどん底まで落とし、ドロにまみれさせています。
鳩山、菅、野田というように政権をたらいまわしにして、国民との約束である主要なマニュフェストをすべて反故にし、逆に、マニュフェストにないTPPや消費増税に前のめりになって、国民の強い不信を買っているのが現状です。
12月15日の公判で何が起こったのでしょうか。
その日、小沢弁護団の「隠しダマ」が炸裂したのです。それは検察側の捜査報告書の「捏造」です。具体的にいうと、2010年5月17日に保釈後の石川知裕氏を呼び出し、任意で聴取したのです。そのときの担当検事は、田代政弘検事です。
問題の捜査報告書は当日の調書とは別に、それを補う目的で記述された書面であり、当時の佐久間達哉・特捜部長に提出されています。この報告書に「大きな捏造」があったのです。
郷原信郎氏によると、その日の調書があるのですから、それに加えてわざわざ捜査報告書を書いて提出することは、担当検事が自発的に行うことはあり得ないそうです。あるとすれば、何か特別の意図を持って、上司から指示を受けて作成する場合であるとして、郷原氏は次のように述べています。問題は、その捜査報告書が検察審査会に提出されていることです。
特捜検察にとって極めて重大な問題、その深刻さの度合いは、大阪地検特捜の前田検事事件以上かもしれない。田代検事個人
がやったことではなく、組織的な背景がある。
──郷原信郎氏
── [財務省の正体/33]
≪画像および関連情報≫
●田代検事の虚偽報告の本質を隠蔽する朝日新聞社説:かっちの言い分
今日の朝日新聞社説は、陸山会事件で石川元秘書の捜査を担当した田代検事の虚偽報告のことを論評した社説であった。
そのタイトルは『うその報告書―検察は経緯を検証せよ』と一見まともな題だが、何をいまさら白々しいことを書いているのか。白々しいと書いたのは、検察が虚偽の報告をするなんて信じられないとびっくりしたような表現であることだ。
何を言っているんだと言いたい。
詳しくは以下に掲載しておくので読んで頂きたいが、社説の中の表現を抜き出して批判する。
朝日新聞の陸山会事件に対する態度は、小沢氏が代表選挙に出馬したとき「開いた口が塞がらない」と選挙妨害をしたように、小沢氏は水谷建設からお金を貰ったという検察側のストーリーに立っていた。ことある毎に、世論調査などで小沢氏を攻撃してきた。
しかし、ネット社会や日刊ゲンダイ紙などは、検察の不当な捜査について追及してきた。今回裁判における検事自身の証言として、これ以上無視すると、マスコミとしてこれまでの責任を問われる恐れがあるので、ここで検察を批判して辻褄をあわせようとしていると見ている。
元記事リンク:http://electronic-journal.seesaa.net/article/241712165.html
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