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「痴漢と呼ばれて自殺」ボイスレコーダーが明らかにした「事情聴取の実態」
ニコニコニュース(オリジナル) 2010年12月15日(水)16時38分配信
http://news.nicovideo.jp/watch/nw14971
都内私立大学に勤めていた原田信助さん(当時25歳)が遭遇し、自殺の原因になったと言われている「新宿駅事件」。事件発生から1年が経過した2010年12月10日24時から、ニコニコ生放送では、この事件の検証番組第3弾として「痴漢と呼ばれ自殺〜1年前の夜、新宿駅で何が起きたのか?」を放送した。
事件が起きたのは、1年前の2009年12月10日。原田信助さんは、JR新宿駅構内で痴漢行為をはたらいたとして男子学生に取り押さえられ、新宿警察署で朝まで事情聴取を受けることになった。一貫して容疑を否認し、むしろ学生から突然暴行を受けた「被害者」であると主張したが、警察にまともに取り合ってもらず、処分保留のまま帰されたその足で、母校・早稲田大学の近くにある地下鉄駅で身を投げた。
番組で原田さんの母親・尚美さんは、原田さんと女性の仲間と思われるグループとのトラブルの様子が記録されている防犯カメラのVTRの存在について言及。今年2月にJR側に問い合わせをしたところ「消去済」との返答を受けたが、同年8月に再度問い合わせをした結果、「警察に引き渡しており、返却されている」と現存していることが判明した。現在、法的手続を検討中だという。
番組内ではさらに、原田さんが警察からの事情聴取を受けている様子を収めた8つの音声ファイルを放送。原田さんが警官に対し、必死に痴漢行為を否定、暴行を受けたと訴えている様子とともに、警官による自白を誘導するかのような口ぶりや、笑い声まで頻繁に聞こえるという取り調べの実態が放送され、視聴者からは警察の対応を非難するコメントが相次いだ。
原田さんを絶望させたと言われている警察の取り調べについて、積極的に事件の取材に取り組んでいる夕刊フジ・小池健記者は「事を大きくしたくないがために、面倒なところを聞き流しているように受けられる」と警官の怠慢を指摘。ジャーナリストの江川紹子氏は「このような事実が日の目を見たのは、原田さんがボイスレコーダーで取り調べの様子を残していたから。この音声がないとこの事件も闇へ葬られていた」とした上で、再発防止に向けた取り組みを推進するように強く望んでいた。
現在でも被害者の遺族はこの事件に関する情報提供を呼びかけている。
原田信助さんの母・尚美さんのブログ
目撃者を探しています!平成21年12月10日(木)午後11時頃新宿駅での出来事です。
http://harada1210.exblog.jp/
原田信助の受けた暴行被害について、十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名
http://www.shomei.tv/project-1559.html
痴漢と呼ばれ自殺〜1年前の夜、新宿駅で何が起きたのか?
http://live.nicovideo.jp/watch/lv34091534
(番組はタイムシフト機能で2011年1月31日まで視聴できる)
(村井克成)
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