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我が家の近くに、結構有名な「開かずの踏切」がある。
余りにも長く待たされるので、電車が来ない瞬間を見計らって、遮断機を潜って足早に横断する人もしばしばだ。
今日の昼間の出来事だが、私はちょっと急いでいたのにこの踏切に引っ掛かった。
「仕方ない。渡ってしまおう・・・。」
そう思った私は、左右を見渡して、電車が来ないかどうかを確認し始めた・・・。
すると、厳しい口調で、「やめろ、やめろっ!」
っと制止する声が聞こえた。
私は振り返って、声の主の方を見据えると・・・、
立派な背広をおめしになった、身なりのキチンと整った殿方がお立ちになっておられた。
歳は多分私より下だが、外見だけで判断すれば、1〜2流企業辺りの重役っぽい雰囲気を備えたお方だった。
(あくまで雰囲気だけであり、実は年収160万円の中年フリーターが、たまたま良い背広を着てその場にいただけだったという可能性も、まぁ無きにしもあらず・・・(笑)。)
私は、「これだよっ! この精神だよっ!!」
っと思った。
私が子供の頃、この時の私の様にオイタやチョンボをしようとしている人間を見つけたら、誰それ構わず注意をしてくれたオジサンやオバサンが必ず居た。それも、結構いっぱい居た。
また、そういった方々のお陰で、世の中が引き締まっていたかの様にも見えた。
だが最近では、その方達の姿は街から消えた・・・。
私は注意された瞬間とても嬉しくなった。
「日本もまだ捨てたものではない♪」
あんまり嬉しかったので、私はニッコリと微笑んでしまい、その殿方に「どうもスミマセン・・・」っと語りかけた。
そのお方は、私の態度にちょっと戸惑った様だったが、「電車が止まったりしたら、みんなに迷惑がかかるんですよ」と返答なさった。
何か、凄く感動した。
今この時代・世の中で、駄目なものは駄目と、胸をはってキチッと発言出来る人がどれだけいるだろうか?
悲しむべき事に現代は、「阿修羅掲示板」の趣旨にある様に、「まやかしと捏造」に満ちていて、例えば記者会見等に望む政治家・役人・企業の重役らは、私利私欲の為、後ろめたそうに隠し事をしたり、嘘八百を並べ立てるばかりではないか。
今日私が遭遇した殿方の様な方々に、今の日本を牽引して行って欲しいものだ。
反原発の先頭に立って、「あなた方がまき散らしている放射能のお陰で、みんなが迷惑しているんだよ」と喝を入れて欲しい。
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