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このなかの40・41・42・45を引用。 「[最後で最大の謎]意図的に“爆破”された4号機原子炉建屋:火災説や水素爆発説の流布で国民や世界を愚弄」
これまでも何度か書いてきたが、4号機原子炉建屋の損壊については、使用済み燃料プール内の核燃料が溶融する危機を回避するために意図的に爆破されたことで起きたと考えている。
今回の福島第一原発事故で最大レベルの放射能漏れの危険性があったのは、1号機から3号機までの原子炉ではなく、8万本以上の燃料棒が浸かっている4号機の使用済み核燃料プールである。
“穴”が開いているとはいえいちおう圧力容器や格納容器がある1号機から3号機までと違い、4号機の使用済み燃料プールは、水と建屋が遮蔽しているだけでありながら、抱えている放射性物質の量は群を抜くものだった。
事故発生以来、蒸発と温度上昇を続けていた4号機燃料プールの水温は、3月14日の明け方に84℃まで上昇した。
外部電源と燃料プール冷却装置の復旧に見込みが立たないなか、「東日本が壊滅しかねない」(菅首相のこの言葉は4号機燃料プールを指したものと思われる)重大危機を回避するためやむを得ず実施された爆破だが、国民にはまったく説明されず隠蔽され続けてきた。
その一方で、4号機の使用済み燃料プールについて、「水は空っ欠」(米国当局)と「水はある」(東電&政府)の異様なやり取りがメディアを賑わせ国民の不安を煽ったりもした。無惨な姿をさらず4号機建屋は、今でも、瓦解の不安を高ぶらせる存在でもある。
東電と日本政府は、4号機原子炉建屋が損壊した原因をずっと火災としてきたが、5月中旬になって突如水素爆発説を持ち出し、6月初旬のIAEAに対する政府報告書でも水素爆発説を強く打ち出した。
IAEA報告書では、図解入りで、水素爆発の元になった水素が3号機から排気管を通って漏れ伝わったと説明している。
しかし、3号機と4号機をある時点までは確かに繋いでいた排気管は、4号機が爆発する前日に起きた3号機の水素爆発で破断してしまい、4号機の配管とは“非接合”状態になっていた。
3号機の“残存水素”が4号機に流れ込んで爆発したという論理的にあり得ない説は、なんと、物理的にもあり得ない話だったのである。
A.4号機と共通の排気塔に繋がる3号機の排気管が破断している状況を示す航空写真
3号機が水素爆発を起こした後、4号機が爆破される前の3月14日に撮影された写真と思われる。
噴煙や建物の影から、3号機が水素爆発を起こした(11:01)直後の3月14日昼に撮影された可能性が高い。
白い煙があがっているのが3号機で、その右斜め上で爆破前の外観を保っているのが4号機。
3号機と4号機の間にある白い櫓のようなものが120mの高さがある排気塔で、そこから3号機に向かって
左斜め下に伸びている灰色っぽいラインが3号機の排気管(ベント管)。
少しわかりにくいが、その排気管は3号機建屋につながる手前で破断している。
B.3号機と排気塔を繋ぐ排気管の破断状況がわかる地上写真
圧力抑制室から排気塔まで繋がっている排気管は、破断のため原子炉建屋から離脱している。
3号機の水素爆発で破断したと断定はできないが、上の航空写真と考え合わせると、3号機の水素爆発で
破断した可能性が高い。
↑の二つの写真でわかるように、山側の壁は柱が折れて垂れ下がるほど爆発の影響を強く受けている。
一方、海側の柱は立ったまま残っている。また、右側の写真で手前にある建物も大きな穴が開くほどの損傷を受けている。
このような状況から、3号機の排気管は、爆発で飛んできた瓦礫が当たって破断したものと思われる。
東電&日本政府(菅政権)は、このような事実があるにもかかわらず、前日すでに爆ごうレベルの爆発を遂げた3号機の“残存水素"が
“破断している”排気管を通じて4号機に流れ込んで爆発が起きた可能性があるというあり得ないデタラメの説明を世界中に流布させたのである。
IAEAへの政府報告書:「W.福島原子力発電所等の事故の発生と進展」P.81
http://www.kantei.go.jp/jp/topics/2011/pdf/04-accident.pdf
※ 写真の引用元
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