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「防護服の作業員が歌舞伎町に現る・・・」、新宿で原発事故が起きたわけではない。(23日夜、新宿歌舞伎町。写真:筆者撮影)
原発事故をめぐる国からの支援金の上限を引き上げ、電力会社の無限責任を見直す「原子力損害賠償法の改悪」が26日にも衆院を通過し、早ければ来月上旬に成立する見通しだ。「東電救済法」とも言われる法律の登場を許してはならない、と市民団体や環境団体が23日夜、新宿をデモ行進した。
毎週末全国各地で繰り広げられる脱原発デモは、回を追うごとに参加者の幅が広がっている。この日のデモにはアイドルグループの「制服向上委員会」が参加した。中高生からなる「制服向上委員会」は8月15日に脱原発ソングをリリースする。
芸能界では山本太郎さん、藤波心さん、漫才コンビおしどりが、テレビ局の圧力と戦いながら脱原発を表明している。俳優の菅原文太さん、西田敏行さんの脱原発表明は若手の芸能人を勇気づける格好になった。「制服向上委員会」の脱原発ソングがそれに拍車をかける可能性もある。
デモ隊の中には米国人女性グループの姿も。全員、英会話スクールの先生という。そのうちの一人は「ニュクリア(原子力)は危険。アメリカはいろんな国に原発を持ちかけるが、それは嫌い」と顔をしかめた。
脱原発を表明しづらい立場にある人たち、原発製造国の米国人までが「脱原発」の声をあげ始めた。波紋はますます広がりそうだ。こうした流れを政財界、電力会社、マスコミはどう受け止めるのだろうか。
脱原発デモに参加した「制服向上委員会」のメンバー。右2人。(新宿中央公園。筆者撮影)
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