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日経ビジネスオンライン
2011.7.21
被災市町村が県に反発し、国に直訴か
松本氏に近しい人によれば、同氏は東日本大震災の直後に被災地入りした後、4月からは毎週末ごとに被災地に足を運び、避難所を回り、市長や町長と会談を重ねてきたという。もちろん、被災3県の知事とも何度も会談している。宮城県の村井嘉浩知事とも会い、電話でも話す仲だったという。国の復興構想会議に参加している別の人物は、「内閣では松本大臣が最もまじめに出席し、休み時間も3県の知事と個別に話し込んでいた」と証言する。
報道された宮城県の応接室にも過去に訪れた。村井知事が後から入ってきても不機嫌になることはなかったという。今回の言動の真意は、「旧知の仲である村井知事に、内輪の感覚でゲキを飛ばしたのではないか」と近しい人は見ている。
さらに、「発言の背景には、県が市町村とすり合わせができていないことへの苛立ちもあったのでないか」と指摘する。「宮城県が打ち出した水産業復興特区の構想に市町村は反発し、その調整がうまくできていなかった。このため、市町村が県を飛ばして直接国に相談してくるケースもあった。そうした事態に霞が関の一部は不満を抱いていた。『ちゃんと調整しろよ』という気持ちが松本氏にはあったのでないか」と推測する。
(引用以上)
それみたことか と今さら言っても始まらない。
いい話でも悪い話でも、どんなことでも、マスメディアが一斉砲火を始めたら、何かオカシイのである。
なでしこジャパンの活躍も、エコノミークラスで移動するアマチュアの待遇でありながら、世界一に上り詰めたのは本当にスゴイと思うけれども、それでもやはり、その報道には裏がある。
マスメディアが、急に「なでしこなでしこ」と連呼するようになったのは、準決勝の直前。
おそらく7月12日のこと。
なにせ選手がエコノミークラスで移動するくらい、マスメディアもスポンサー企業も注目していなかった女子ワールドカップである。たしかに、勝ち上がったのだから扱いが大きくなるのはわかるが、12日あたりから急に「なでしこ一色」になったのには、違和感を感じた。
その背景を考えてみると、汚染牛の問題がある。
7月8日に出荷されていることが判明したセシウム牛は、その後、沖縄以外の全国に広がっていることが判明。
なんやかんや言いながら、福島を他人事と思っていた全国の人たちにも、衝撃が走った。
7月11日には、南相馬市の牧場から出荷した牛肉から1kgあたり3400ベクレルのセシウムが検出された。
さらに同じ牧場の4頭分が、すでに東京都や大阪府、北海道など10都道府県に流通している。
あまりアテにならない国の基準値ですら、1sあたり500ベクレルだから、7倍である。
本当ならば、ニュースの時間は汚染牛一色になるはずだった。
が、それを「救った」のが なでしこジャパンの話題だったというわけだろう。
もちろん、チームなでしこの皆さんには関係ないことだが。
■■
ことほどさように、マスメディアが異口同音に、口を開けば同じことを言い出したら、とりあえず何か裏がある と思うことが、現代に生きる知恵のようなものだろう。
松本ドラゴンは、メディアに一斉に攻撃され、メディアだけでなくモノが見えているはずの人たちにまでボロカスに言われ、辞任に追い込まれた。
冷静に考えれば、日経ビジネスが報じるような背景は、詳細を知らずとも予測できる。
一方でネオコン村井知事が、水産特区だの、復興会議に地元の人入れないだの、無茶苦茶を言ってることは分かっているのだから、普通に考えたら、松本ドラゴンは日米利権屋に潰されたと見える。
日経ビジネスが言うように、復興大臣になるまえから、これだけ深く地元にコミットしていたとなると、むしろ嵌められたという可能性が高い。
だれかが、ガツンと言ってやりましょう みたいなことを吹き込んで、なかば冗談で調子に乗ったドラゴンをテレビに映し、その部分だけを切り取ってボロカスにたたく。
どうも、そういうシナリオがあったのではないか。
指名した菅直人が、そこまでかかわっていたのかどうかは、ちょっと分からない。
その可能性もあるし、単に復興大臣のなり手がいないから、一番熱心な松本ドラゴンを指名しただけかもしれない。
■■
今日言いたいことは、松本ドラゴンを、ボロカスに言って辞任に追い込む「世論」の一人になった方は、よーく頭を冷やして考えて下さいよ ということ。
CO2温暖化でも同じだが、とんでもないゴマカシに引っかかってしまったときは、潔く「やられちまった」と認め、もうだまされないぞ と決心するしかない。
それができない人は、CO2でだまされた「環境派」が、今またエセ脱原発にだまされているように、ずーとだまされ続ける。
善意でだまされる人というのは、あたら善人であるだけに始末が悪い。
悪人面していないから、だましの連鎖を起こしてしまうのである。
おそらく、私たちは菅内閣で一番マトモな人材を、「世論」で引きずり下ろしてしまったのだ。
しかも、復興という 今一番大事なところで。
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