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福島が安全だというのなら、政治家は現地に出向いて、一緒に頑張る姿勢を示すべきだ!
われらが鈴木宗男・新党大地代表(前衆議院議員)は、菅直人首相の政治家としての力量を厳しく批判している。
〈東日本大震災の発生を受け、改めて指導者・総理の力量が問われている。連日、被害状況、特に福島第一原発について報じられているが、枝野官房長官の原発に関する記者会見は何を言っているかわからない。災害時はラジオからの情報が頼りである。私もここ(刑務所)でラジオから情報を得るのだが、安全性レベルがどの程度かという、国民が一番知りたいことについて答えていない。
本来こうした科学的、技術的分野についての会見は「餅は餅屋」で、その道のプロに任せるべきだ。政治主導をはきちがえている。枝野長官は原発に触れても行方不明者、被災者に対する対応の説明がない〉
原子力安全・保安院や原子力安全委員会の記者会見は専門用語が多く、「食物連鎖による危険がどれくらいか」「最悪のシナリオは何か」という国民が知りたい情報が出てこない。専門家の難しい説明を、水準を落とさずにわかりやすく話すのが政府のスポークスマンの仕事だ。
民主党には空本誠喜衆議院議員のような原子力の専門家で、東大で工学博士の学位を取った人がいる。こういう高度な専門家を政府のブリーファー(解説者)として積極的に起用すべきだ。被災者はラジオの情報を頼りにするという鈴木さんの指摘はそのとおりだ。こういうときこそ政府は積極的にラジオを活用してほしい。
獄中にいても鈴木さんには現場で汗を流している人の姿がよく見えている。
東電も必死でやっている。地震よりも、想像もしなかった津波により、設備・装置が使えなくなったのだ。東電を責める前に、電力のお陰で文化的な生活が出来たことを国民等しく考えるべきではないか。何よりも現地で命がけの努力をしている自衛隊、消防、警察、東電関係者のその姿を、私は尊く、神々しく感じる。
家内から19日、「福島原発でその場に踏みとどまり放射能と闘う原発に従事されている方々、自衛隊員、消防隊員、警察官、使命とはいえ勇気ある行動、誇りと責任感がなせることだと思いますが、頭が下がります」と手紙が来た。東京消防庁の佐藤康雄総隊長が「これから出動してくるよ」と奥さんにメールしたら「日本の救世主になって下さい」と一行の返事が来たという新聞記事もあった。
菅首相も枝野長官も、体を張って頑張っている人がいる事をもっと重く強く、認識してほしい。安全だと言うなら、心配する事態ではないと言うなら、官房副長官一人、経済産業省の大臣か副大臣を、福島原発に張りつけて、「一緒に頑張ろう」という気持ちを示すべきではないか〉と結んでいる。
政治家には、作業員と被曝を含む苦労を共にするという姿勢が必要だと改めて思った。(4月29日 佐藤優)
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