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昨晩のフジテレビでの番組、宮根誠司が司会の番組に、石原慎太郎と橋下徹の両氏が登場して色々話をしていた。
最初から最後まできっちり見たわけではないので断言できないが、彼らは「デフレ」と言う言葉を一度も言わなかったのではないだろうか?
だとするなら、やはり彼らも日本の問題点がデフレであることに、まだ気づいていない人たちと言うことになる。
その証拠に、石原慎太郎は、都の公務員を削減したことを誇らしげに語っていた。
橋下氏も、公務員を減らすようなことを言っていた。
しかし、彼らに足し算ができるのか疑問に思ったのは、減らした公務員はどうなるのかとか考えない点である。
それが、仮にどんなにいい加減な人間であろうと、リストラすれば失業者である。
ろくに仕事をしていないからクビにするのは当然だと言う論理も、一見正しいように思うし、都の中の不要な職員を減らして、とりあえず都の財政は改善されるかもしれない。
しかし、失業者が増えることには間違い無い。
それを少しだけマクロ的に見れば、減らした公務員はこの世から消えていなくなる訳ではなく、それが今度は失業者集団と言うプールに加わるだけである。
彼らは失業者となり、今度は税金から失業手当をもらうことになる。もちろん給料払うよりは安くすむが、今度は何も仕事をしない人にお金を払うことになるのである。
橋下氏は、引き算(リストラ)はできても、その後の足し算(失業者の増大)が理解できないとしか思えない。
さらに、失業者が増えることは、まわりまわって、若者の雇用環境も悪化させることになる。
公務員給与の引き下げも、リストラよりはマシとは言え、結局は国民の可処分所得を減らすことになるから、デフレを加速する要因になる。
人の足をひっぱっている暇があったら、国民全体の所得を伸ばす政策をするのが健全だと思うし、それしか無いと想うのだが・・・
橋下氏は、若者がとても困っているから何とかしなければならないと言っていたが、その答えが、公務員制度改革と言うのは完全に的外れである。
年寄りの公務員をクビにして、かわりに若者を雇うと言うならまだわかるが、公務員の数を減らせば、若者の就職先が減るだけである。足し算引き算ができないとしか思えない。
若者が苦しい理由はデフレだからである。
失業者を減らし、経済も回復して労働賃金も上昇するような政策をしないとだめなのに、公務員制度改革は的外れどころか、逆効果だろう。結果、若者を余計に苦しめているだけである。
どうして、そんな簡単な足し算レベルの計算ができないのか、不思議でしょうがないが、彼は所詮は、依存症氏と同じく、アンチの発想でしかものを考えていないからだろうと思う。
小泉構造改革が支持された理由と同じ、あれも既得権を壊せば公平な社会になると錯覚した。
現実に起こったことは、既得権(建設会社など)から大量の失業者が出て、それがまわりまわって、若者の雇用環境をさらに悪化させただけだった。
マクロ的と言う言い方が良いかどうかわからないが、もうちょっと日本全体でものごとを見るようにして欲しいものだ。
構造改革路線の発想は、イス取りゲームになってしまっている。
デフレと言うのはまさにイスの数がどんどん減って行くのである。
誰かをイスからどかせて自分がそこに座ったとしても、デフレを続ける限りは、イスの数はどんどん減って行く。やっと座ったイスがまたいつ無くなるのかもわからない。
他人からいかにイスを取るか、などと言う「果てしなきイス取りゲーム的発想」にもとづいた既得権批判からはそろそろ卒業して、どうやったらイスの数を増やせるか、それを考えるべきだと思う。
http://drmccoy.blog39.fc2.com/blog-entry-234.html
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