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16日に開催された民主党の定期党大会での野田首相について、民主党HPでは、次のように書いてある。「社会保障と税の一体改革についても国家公務員給与削減を含めた聖域なき行政改革や政治家自らが身を切る政治改革を実施したうえで必ずやり抜くと覚悟を表すとともに、全国民に対して、ともにこの改革を成し遂げ、明日の日本を切り開いていこうと力強く訴え、挨拶を締め括った。」
この党大会に関して、17日の毎日新聞はその1面トップで、野田首相が消費税増税を「解散辞さぬ決意」でやることを大きく報じている。「消費税増税を柱とする税と社会保障の一体改革実現に向け、『出直しをして解散しろ』という野党に対しては、やるべきことをやって、やり抜いて民意を問うことをはっきり宣言したい」衆院解散を辞さない決意を強調した、とも報じている。
処で、野田首相の言う【やるべきこと】とは一体何なのだろう。「政治家自らが身を切る政治改革」とは、衆院の定数削減、議員歳費の削減、政党助成金の削減が3本柱だが、「聖域なき行政改革」の内容が全く分らない。「国家公務員給与削減を含めた聖域なき行政改革」と言っているから、公務員の給与削減は実現するつもりなのだろうが、その他について、来年度予算案原案に何か盛り込まれているとは思えない。
多くの人は「聖域なき行政改革」と言えば、民主党が野党時代に自民党政権を追及した、「2万5千人の国家公務員0Bが天下りをした4千500法人に、12兆円の税金が流れている」ことにメスを入れることだと思っているはずだ。処が、昨今の野田首相の発言の中に、このことに触れるものは一言もない。12兆円を減らす話は、何時の間にか雲散霧消し、聞こえて来る野田首相の声は、「消費税増税」だけである。
偶々、17日にあるNPOの会議に筆者は出席した。そのNPOでは政治活動はしないのだが、野田首相の「解散辞さぬ決意」発言が話題になった。そこで、「だから、皆が怒るのだ」との発言があった。筆者が「皆」とは誰のことだと尋ねた処、その答えは、「増税反対の国会議員だけではない。私であり、わが社の社員であり、わが女房であり、テレビで視る街頭での市井の声でもある」というものであった。
この首相の「解散」発言を、新人議員を脅しているのだとマスコミは報じているが、首相が本気でそう思っているとしたら大間違いである。60%以上の国民が消費税増税に反対しているのだ。市井では「聖域なき行政改革」など、全くの絵空事としか思われていない。「皆が怒っている」のだ。落選するのは新人議員ではない。この声が聞き取れない民主党議員は、何年生議員であろうとも、軒並み落選するだろう。
処で、民主党大会に来賓として出席した国民新党の亀井代表が、「2年半前に、ここにも来ておられます社民党と力を合わせて、皆さん方と力を合わせて、市場原理資本主義に流れていく、良き日本が失われている日本を、皆さん方と一緒になって、どうしても、この日本を変えていくということで、共に闘った仲間であるとは、皆さん、しかとご記憶の程を、お願いいしたいと思います」と述べた。
さらに、「暴風雨の中を、TPPや消費税の風を吹かせて、帆を上げて、安全航海をすることが、みなさん、できるとほんとに思いますか」と述べた。当に至言である。この暴風雨の中、「税金を払う人が地獄なのに、税金で食っている人が極楽」(河村名古屋市長)というのが、日本の現実だろう。これを正すのが国会議員の仕事。それをしないから、先の大阪のダブル選挙で「大阪維新の会」が圧勝したのである。
野田首相が消費税増税で「解散」を言うが、解散を望んでいるのは野党・自民党の方である。一体、どういう政治感覚なのだろう。「解散」を言うのは、「聖域なき行政改革」に蛮勇を奮い、それに野党が反対した時だろう。消費税増税で「解散」を言うのに怒るのは、国会議員だけではない。もちろん東日本震災や原発事故の被災者だけでもない。「聖域なき行政改革」を望む国民が怒るである。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=12
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