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先週、アップした『仙谷も連立と解散に言及&公約見直しに着手+鈴木新党が結党&小沢Gとの微妙な関係』の続報を・・・。
mewは、この記事の後半で、鈴木新党と小沢一郎氏&小沢Gの関係がビミョ〜な状況にあるのではないかという話を書いたのだが。
<石川知裕氏も「今回、新党構想をめぐって話し合った結果、小沢氏と鈴木氏の気持ちがすれ違ってしまった部分があるのは事実ですが、決定的な決裂には至っていないと信じています」と夕刊紙のコラムに記していた。>
昨日14日、新党大地・新民主党の代表になった鈴木宗男氏が、TV番組に出演して、新党に関する小沢一郎氏とのやりとりについて語ったという。
『新党大地・真民主」代表の鈴木宗男元衆院議員は14日、BS朝日の番組で、同党結成の際に民主党の小沢一郎元代表から「自分の仲間には手を突っ込まないでくれ」とクギを刺されていたことを明らかにした。
鈴木氏によると、小沢氏と面会した昨年12月9日に新党を立ち上げる意向を伝達。小沢氏は、すでに無所属で活動していた北海道選出の松木謙公、石川知裕両衆院議員の参加には理解を示したが、民主党議員の「引き抜き」には難色を示した。
鈴木氏は同月28日、新党結成を届け出た後に再び小沢氏と面会。小沢氏は、野田政権の消費税増税方針に反対して離党届を出していた内山晃衆院議員ら9人を挙げ、今度は「一緒に組んでやったらどうか」と打診した。だが、鈴木氏は、後に「新党きづな」を結成した内山氏らが野党として行動する意向だったことから、拒否したという。(産経新聞14日)』
『受託収賄などの罪で服役し、昨年12月に仮釈放された鈴木宗男元院議員が14日、テレビ大阪「たかじんNOマネー」(21日放送予定)の収録に参加。90分間、“元議員バッジ”を胸に、ムネオ節を炸裂させた。
『シャバに戻った男』として登場した宗男氏は、自らが代表となり結党した「新党大地・真民主」について言及。仮釈放から3日後の昨年12月9日、民主党・小沢一郎元代表と面会したことを認めた上で、「小沢さんに『人が足りなかったら貸すぞ』と言っていただいたが、後になって『うちのグループには手を突っ込まないでくれ』と(言われた)。小沢さんも人間だなと思った」と舞台裏を暴露した。(デイリースポーツ14日)』
ちなみに『新党大地・真民主の鈴木宗男代表は8日、NHKの番組で、民主党から離党者が出た場合の対応について「拒むものではない」と積極的に受け入れる考えを示した』という。
* * * * *
小沢氏と鈴木宗男氏とのやりとりについては、毎日新聞11日の記事にも載っていた。
『「いわれなき批判と戦ってきた。天下国家の政策論はこうあるべきだと考えたことはどんなことでも貫かないといけないという生き様でやってきた」
小沢元代表は10日の被告人質問で、政権中枢への復帰に強い意欲をにじませた。
昨年末、民主党に離党届を提出した9衆院議員による「新党きづな」の結成も、小沢グループの集団離党に備える「小沢別動隊」と位置づけられ、野田政権への揺さぶりを強めている。ただ、背後には、復権の展望が描けない焦燥もにじむ。
「これからもっと大きな流れができるから、その時にみんなでまとまった方がいい」
小沢元代表は昨年12月22日、グループの若手議員に対し、こう言って離党を思いとどまるよう説得している。
「小沢新党」を結成するなら政党交付金を受け取れる1月1日までに動くのが得策だが、「大阪維新の会」などの地域政党や、石原慎太郎・東京都知事を党首とする「石原新党」構想との連携なしでは、次期衆院選で生き残れる保証はない。
そのため、現時点では民主党内にとどまって復権の機会をうかがうのが元代表の基本戦略。しかし、選挙基盤の弱い当選1回議員が大半を占めるグループ内は衆院解散・総選挙への不安で浮足立つ。12月26日、離党を訴える若手に「俺が若かったら君たちと同じことをやっていた」と容認する意向を伝えた。
小沢元代表は鈴木宗男前衆院議員が結成して代表に就いた「新党大地・真民主」に無所属で活動中の側近2人、松木謙公(北海道12区)と石川知裕(同11区)の両衆院議員が参加することも認めた。
鈴木代表は1月6日の結党記者会見で、地域政党間の連携に意欲を示す一方、野田政権の与党に加わることも宣言。政権内で元代表と協力する狙いとみられるが、元代表が離党した場合の連動については「民主党の枠で対応していく。小沢先生はあくまで民主党の一員という受け止めだ」と述べるにとどめた。
鈴木代表は北海道内に根強い支持票を持つものの、次期衆院選で松木、石川両議員が当選するには民主党との選挙協力が必要との判断が働いているとみられる。一方の小沢元代表は100人を超える党内最大勢力として12月にグループの合同勉強会を発足させたばかりで、「数」の結束にほころびが生じるのは避けたいのが本音だ。
「松木と石川は無所属だから、鈴木さんに任せるしかない。俺のグループには手を突っ込まないでくれ」
小沢元代表は12月9日、鈴木代表から新党構想を打ち明けられた際、民主党内のグループ切り崩しはしないよう要請。周辺には「俺は裁判中だから自分では動けない。申し訳ない」と漏らしている。(毎日新聞11日)
このブログでも、以前から繰り返し書いていることなのだが。
mewは、小沢一郎氏は、今すぐ党を割って新党を結成する気持ちはないのではないかと考えている。
小沢氏は、決して自らが首相になることは望んでいないと思うのだが。今の、唯一の目標は、首相であれ何であれ、政権or政府の中枢の立場に就いて、自分が長い間考えて来た諸政策を、実際に国政の中で具現化することなのではないかと察する。<また、それが日本国や国民の利益につながるとも考えている。>
そして、それを実現するには、ともかく自らの手で、政権を掌握するしかないのだ。(**)
小沢氏は、自民党時代に40代の若さで党幹事長を務め、首相候補にもなっていたのだが。また、細川政権でも政権与党の幹事長を担っていたのであるが、政府の中枢で仕事をしたことは一度もないのだ。<閣僚経験は、80年代に中曽根政権で、総務大臣&国家公安委員長を半年余り務めたことがあるだけ。>
しかも、自民党を離党し、細川政権が崩壊した後は<自由党時代に、自自(公)連立を組んでいた1年余り>を除き、10年以上もの間、ずっと野党暮らしが続いており、新党を結成して、政権をとることが、どれだけ大変なことかを身にしみてわかっている。
<小沢氏が、03年に民主党と合流することを決意したのも、全国的な規模の組織を持ち、一定の人数を保有する政党を用いて、政権獲得を目指す方が現実的であり、早く実現できると考えたことが大きいと思われる。>
その後のことは、今さら書くまでもないが。小沢氏は、折角、民主党の代表として09年に政権交代の実現にこぎつけたものの、西松事件で秘書が逮捕されたことにより、首相の座にはつけず。鳩山内閣への入閣を望んだものの拒まれ、菅政権は以降は、全く政権運営からも遠ざかった状態が続いているのである。
しかも、今年9月にできた野田政権は、小沢氏&そのグループが反対する消費税増税などの政策を推進すると共に、小沢氏が代表時代に作った09年公約も全面的に見直す作業に着手しようとしている上、いまや小沢Gを離党させて、自民党と連立政権を作ることまで計画しているのである。(@@)
* * * * *
そんな中、小沢Gの中には、解散総選挙が近づいていることを懸念し、小沢氏がグループで集団離党をして、新党結成をすることを望む議員が少なからず出ているのだが。
小沢氏は、今、集団離党したら、野田&前原&仙谷陣営の思うツボだということがわかっているだけに、簡単にその手には乗りたくはないのである。
そもそも小沢氏にしてみれば、今の民主党による政権は自分が作ったものだという自負があるので、簡単に野田陣営の思惑通りにさせたくないという思いもあるだろうし。
新党を作って、すぐに政権を獲得できる手段があるのなら、実行に移すこともやぶさかではないと思うのだが。<野田陣営の思惑を潰すことができる上、自分の目標も達成し得るもんね。>
ただ、残念ながら、今、集団離党をして新党を作っても、政権をにとり得る確証がないというのが実情だ。^^;
<離党した場合、最も早く確実に政権をとる方法として、自民党と連立を組むという形があるのだが。昨年6月、小沢ー森ルートで計画した菅内閣の不信任案可決&自民党との連立の構想を実行に移そうとしたものの、それが頓挫した上、自民内に「小沢抜きの連立」を求める声が強まっていることから、小沢氏が新党を結成し、同氏が主導権をとる形で自民党全体と連立を組むことは困難になっている。
細川政権の時のように、大政党の離党者や小政党を集めて政権を作るしかにないわけで。小沢氏は、今、その構想も練っているのではないかと思うのだが。ただ、それを行なうにも、あまりにも寄せ木細工のような形では、安定した政権が作れず苦労することになるので、土台となる大政党が中心になった方がいいと思っているのではないだろうか?(+_+)>、
・・・となると、やはり党内にとどまり、民主党の実権をとって、自らの意思を反映できるような新たな政権作りを行なったり、自分も政府の中枢にはいり、国政運営に携わることを考えた方が、よほど早く確実に目標を達成し得るし。また、そこには、自分が作り、政権をとるに至った公約を実現するためだという大義も存在する。(・・)
<また小沢氏としては、できるなら自分の公判(第一審)が終わり、無罪判決を勝ち取った後で、本格的に動きたいという気持ちもあったのではないかと思うのだが。日刊ゲンダイのインタビューで「世界も日本も僕の裁判とは関係なく進んでいく」と語っていたように、もう公判のことは考えてはいられないという気持ちになっているのではないかと察する。>
* * * * *
そのような考えもあって、小沢氏は、自分のグループの議員に離党を思いとどまるように説得すると共に、自ら会長になって合同勉強会を開くなど、党内で消費税に反対する議員の勢力を拡大して、野田陣営を対抗しようとしていたのだが。
しかし、グループの中には、小沢氏の制止をきかずに、党を飛び出す議員が出るようになって来た。^^;
小沢氏が、鈴木氏に「俺のグループには手を突っ込まないでくれ」と言ったのも、一つには、外部から自らの構想をジャマされたくないという思いがあったからなのではないかと察するのだが。
もう一つ、小沢グループを切り崩そうとする勢力の存在を感じて、それを警戒する気持ちが強くなっているからなのではないかと思ったりもする。(@@)
以前も書いたように思うが。昨年末に離党をした11人のうちの一部は、国民新党の亀井静香氏が、亀井新党(石原新党)を作るに当たって、以前から声をかけていた
議員たちだ。
小沢氏は、亀井(石原)新党とは距離を置く姿勢をとっているのだが。亀井氏は、小沢氏の思いやグループの事情などに配慮することなく、小沢Gの中にどんどんと手を突っ込んで来ているのである。(~_~;)
<それがわかっていたから、鈴木氏の政党に合流させることを考えたのかも。^^;
ちなみに、小沢氏が亀井新党に距離を置いているのは、同党が小沢嫌いで有名な石原都知事を党首にする予定であることが大きいかも知れない。また、彼らとは国家観&政権構想にも違いがあるし。(彼らのバックには、自民党の超保守派や関連団体がついているという話もあるし。)また、このメンバーの中で小沢氏が主導権をとって党運営をするのは難しいということもあるように思われる。>
先週、夕刊フジ10日付けに、新党きづなの代表になった元・小沢Gの内山晃氏のインタビューが載っていたのだが。(*1)
その中で、内山氏は、石原新党に合流する意向を示していたのを見て、mewは「やっぱね〜」と思ってしまったところがあった。^^;
『小沢氏は「1人で辞めても意味がない」と反対だったが、先月11日、地元・千葉で開いたパーティーで、「内山は頑固で人の言うことを聞かない。私に似ている」と挨拶してくれた。離党の許しを得たと思った。
これ以上、民主党に日本を任せられない。この現状を修正するために、われわれは野党として行動していく。
そのうえで注目しているのは東京都の石原慎太郎知事だ。昨年末、国民新党の亀井静香代表が呼び掛けた会合で、石原氏は「このまま(日本が崩壊するのを見ながら)死ぬしかないのか、絶対に嫌だ」と言っていた。
私はその言葉に「最後のご奉公をしたい」という政治家・石原慎太郎の思いを感じた。石原氏なら未曾有の国難に対処できるパワーもカリスマ性もある。一緒にやれるなら大歓迎だ。(夕刊フジ10日)』
* * * * *
一つ留意すべきことは、小沢氏と鈴木氏、亀井氏とは、立場や考えが異なる部分が大きいということだ。
鈴木氏も亀井氏も、それぞれ政治家として自分の理念を実現したいと考えているのだが。両者とも、議員がわずかしかいない小政党を率いていることもあり、解散総選挙を目前に控え、党消滅の危機が迫る中、彼らにとっては、今、何よりも自分の政党をいかに維持して行くかということが最も大きな課題になっている。
鈴木氏がやや強引に、松木兼公氏や石川知裕氏を巻き込んで、昨年末に新党大地・真民主党を作ることにしたのも、与党側につこうと決めたのも、選挙を考えてのことだし。
亀井氏が、昨年11月から、改めて懸命に新党作りを呼びかけているのも、小沢Gに手を突っ込んでいるのも、そのためだ。<たちあがれ日本が、新党参加に応じようとしているのもね。>
彼らにしてみれば、党が消滅すれば、自分の政治生命も終わるおそれがあるだけに、時になりふり構わず、まさに必死になっているところがあるわけで。
<そのために、何とか橋下維新の会と連携しようとしている!?(@@)>
とりあえず野党でも連立与党の一角でもいいから、まずは、いかに解散総選挙を乗り切って、自分たちや仲間が当選して党を存続させるかということが重要になっており、政界再編を起こし、政権を掌握するという理想は、あくまでも党の維持を実現してからのことなのだ。^^;
* * * * *
でも、小沢氏の場合は、そうではないのである。
もちろん、小沢氏にとってもグループの議員を当選させることが大事なのだが。小沢氏が考えているのは、グループの存続ではなく、できるだけ早く政権を手に入れて、実際に国政を運営できるような状態を作ることなのだ。(・・)
もちろん、将来的には、何らかの形で鈴木氏や亀井氏、また彼らの新党と連携したり、政界再編の動きに参加したりすることはあるかも知れないが。
それも、あくまでも、自分が政権をとることが前提となっているわけで。とりあえず、新党を作って、政治活動を続けたいという次元で、動いているわけではないし。(-"-)
自らに目的を実現するためには、どうしても勢力を固めておく必要があるし。彼らだけでなく、自民党や民主党の主流派も含めて、切り崩しにあうのを防ぐためにも、警戒心が強くなっているのであろう。^^;
mewは、鈴木宗男氏は、当然にして、そのことを理解していると思っていたのだけど。
鈴木氏がどのようなつもりでそうしたのかはわからないが。TVで、上の記事にあるような小沢氏のやりとりを暴露したり、「小沢さんに『人が足りなかったら貸すぞ』と言っていただいたが、後になって『うちのグループには手を突っ込まないでくれ』と(言われた)。小沢さんも人間だなと思った」というやや批判めいた表現を用いたりするのを見て<小沢氏は器が小さいって感じにきこえるもんね〜>、チョット残念に思ったところがあった。_(__)_
* * * * *
ただ、野田首相が岡田副総理と組んだことで、野田陣営が、本気で小沢G外しも念頭に置いて政権運営&党運営を行なう可能性が大きくなって来ただけに、小沢氏はまさに正念場に立たされていると言えるのではないかと思うし。
小沢氏にとって、本当にここ1〜2ヶ月が、勝負の分かれ目になるのではないかと思われるだけに、毎日のように繰り広げられているギリギリの攻防&せめぎ合いを見ながら、息が詰まるような思いにかられるところもあるmewなのだった。(@@)
THANKS
http://mewrun7.exblog.jp/17221140/
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