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民主“極秘調査”の中身…噴飯の選挙大アマ分析にトホホな声
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120116/plt1201161131000-n1.htm
2012.01.16 夕刊フジ
★鈴木哲夫の核心リポート
野田改造内閣が本格スタートした。16日の民主党大会では、野田佳彦首相が不退転の決意で「社会保障と税の一体改革」に突き進む決意を披露。ただ、先行きは厳しい。内閣支持率が回復しないうえ、次期衆院選に臨む党執行部の選挙態勢が大甘なのだ。反発を強める小沢一郎元代表を支持するグループ。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が「新人議員70人落選」という衝撃情報に迫った。
「内閣改造の効果はゼロ。党内融和など頭にないひどい人事だ」
小沢グループの中堅議員は吐き捨てた。内閣改造後に一部で支持率が下がったうえ、岡田克也副総理が誕生したことに、グループの大半が怒り心頭なのだ。岡田氏は増税論者で、幹事長時代に小沢氏に厳しい処分を下した。中堅議員は続ける。
「国民に『(消費税を)上げない』と約束している。増税を強行すれば、決定的な党分裂となる。野田首相は『反対なら党から出ていけ』と腹を決めたのだろう」
野田首相は確かに強気に転じている。改造翌日の14日、テレビ東京の番組に出演し、「この国を守り抜くため、私の政治生命をかけて一体改革をやり抜く」と、改めて増税意欲を披露したのだ。
内閣支持率が30%以下の「危険水域」に達するなか、野田首相が強気になった理由がある。党本部がひそかに実施した選挙情勢調査だという。
官邸筋によると、極秘調査は昨年12月、全国の300小選挙区のうち、1回生議員が当選、または比例復活当選した106選挙区で行われた。
結果、106人のうち対立候補をリードしていたのが3割強で、僅差で猛追する議員が1割程度いた。選対幹部と幹事長室幹部は「合わせて約5割、1回生の半数は勝てる」と分析。これに選挙が強い2回生以上を加えて、「いま衆院選があっても200議席以上、単独過半数(241議席)も可能性がある」と結論付けたのである。
昨年暮れ、野田首相は選対幹部からこの報告を受けて、「解散・衆院選になっても勝てる、という気になったようだ」(官邸側近)
この後、強気発言が目立ち始めたが、世論調査会社の専門家は「分析も調査も問題ありだ」と一笑に付し、解説した。
「調査結果は危機管理としてとらえ、悪い方に見て手を打つもの。リードが3割強なら『半数以上の60−70人が落選する』と分析する。民主党執行部が選挙を分かっていない証拠だ」
調査時期も問題。昨年12月時点では、自民党やみんなの党の候補者が決まっていない選挙区が多く、「相手次第で情勢はガラッと変わるのに意味がない」(同)。次期衆院選で台風の目とみられる「大阪維新の会」の影響も考慮されなかった。
さらに驚くことに、党本部の本格的な選挙情勢調査は2年ぶりだった。鳩山内閣が退陣してから行われていなかったのだ。党幹部が告白する。
「怖くてできなかった。民主党政権の支持率が続落するなかで、悪い結果は目に見えていた。首相や党幹部の責任問題になりかねないうえ、1回生議員の士気が下がって、離党などという動きにもなりかねなかった」
あぜんとする話だが、当然、選挙の情勢調査は、そんな次元で考えるべきものではない。
民主党選対ベテランは「重要なのは、定点で定期的に実施してトレンドを見ること。小沢氏が代表や幹事長のときは2カ月ごとに続けていた。数字は本人には見せず、必要なら個別指導をしていた。2年ぶりなら比較する前回データもない。数字だけを見て、『いい』『悪い』と判断していること自体、アマチュアだ」とあきれる。
党選対は17日から、106人全員と面談して結果を説明する。「不平等になる」(官邸筋)という判断だが、調査会社の専門家は「逆効果だ」といい、こう続ける。
「いい数字の議員は緩む。悪い人は『危ないのは野田政権のせいだ』と、半主流色を強める」
選挙情勢の数字すらまともに分析できない政権与党に、日本経済や国家財政を任せられるのか。野田首相の自信は、過信や誤信につながり、確実に痛い目を見そうだ。
■すずき・てつお 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、東京MXテレビ編集長などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など多数。
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