http://www.asyura2.com/11/senkyo124/msg/767.html
Tweet |
改造内閣の頓死 早まる予想 復興より増税の野田反国民政権
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-4760.html
2012/1/14 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
野田は総理の器でない、岡田は狭量に過ぎる政治家、他の大臣は無能で官僚のいいなり、輿石は老害、蓮舫は怒った
いやはやブッたまげた。内閣改造後の野田首相の記者会見(13日)だ。
「(今度の人事は)逃げることのできない、先送りできない課題を推進させる最善、最強の布陣」とか言って、ひとりで高揚していたのである。
野田にしてみりゃ、これまで閣内入りを固辞してきた代表経験者の岡田前幹事長を副総理として取り込み、「社会保障と税の一体改革」を担わせたことで、「改造は成功」と思っているらしいが、石頭の岡田に何を期待するのか。
野田が狂奔する消費税引き上げについては、ドンドン世論が離れている。それを見て、党内の反対派は勢いづき、野党ももちろん、対決姿勢を強めている。
そこに岡田が出てきて何をやるのか。国民的支持があるわけでもないし、党内ににらみが利くわけでもない。一部の新聞は幹事長時代に自公と3党合意を成し遂げたことを“実績”として紹介していたが、ちゃんちゃらおかしい。野党とのパイプなんて、一本もないのが岡田なのだ。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏もこう言う。
「奇々怪々の人事ですよ。岡田さんといえば、『55年体制のような裏交渉はしない』『根回しはしない』と公言してきた。なぜ、岡田副総理だと一体改革が進むのか。まったく意味不明です。結局、岡田氏を閣内に取り込むことで、ポスト野田の布石にするつもりじゃないか。あるいは寝首をかかれないようにするためか。そんな見方をしたくなります」
◆大失敗人事を糊塗するためのカムフラージュ
今度の改造では山岡、一川という問責閣僚2人に加えて、覚醒剤で逮捕歴がある人物との親密交際が問題になった蓮舫行政刷新相、詐欺罪で有罪判決を受けていた人物を秘書官にしていた平岡法相もクビになった。平野国対委員長が文科相に横滑りしたのは、国対委員長として、あまりに無能だったので、どこかに押し込もうとしただけだ。とばっちりでクビになった中川文科相こそ、お気の毒で、要するに、問題閣僚を一掃し、とにかく、通常国会の火種を摘むための改造だったのは歴然だ。
組閣時に「適材適所」なんてほざいていた野田の人事は大失敗で、それを糊塗するための岡田起用、カムフラージュ改造なのである。
◆今度の改造は百害あって一利なしの自業自得
それなのに、会見で胸を張る野田の神経。政治評論家の野上忠興氏は「国民だって、改造の本質を見抜いている。これほど、空疎な総理大臣の言葉を聞いたのは初めてだ」と言っていたが、本当だ。
しかも、今度の改造は問題閣僚のパージという「負の一掃」だけではなく、“無理やり人事”でしこりを残した。つまり、百害あって一利なし。無能政権の死期を早めただけの逆効果改造というしかない。
「岡田副総理は政治を分かっていない狭量の政治家です。それは幹事長時代にハッキリ分かった。一つでも二つでも政権交代の実績を残し、民主党政権の支持を持続させるために党内を一枚岩でまとめることこそが幹事長の仕事なのに、小沢元代表の党員資格を剥奪し、小沢グループを敵に回した。実は野田首相も、もともとは反小沢で、代表選後にノーサイドと言ったのは政権維持のための方便です。今回は内閣の2トップが反小沢になったことで、党内に大きな軋(あつ)轢(れき)を残した。加えて、田中直紀防衛相や小川敏夫法相は適材適所ではなく参院の年功序列人事。もちろん、参院のドン、輿石幹事長の人事でしょうから、古い政治も復活した。完全に民主党政権には興ざめです」(野上忠興氏=前出)
亀裂はもっとある。野田側近で代表選の論功行賞で大臣になった蓮舫は退陣会見で涙目だった。古い話がクビの理由になったことで、完全にヘソを曲げている。岡田が副総理になったことで、藤村官房長官はますます影が薄くなった。もともと無能なのに、完全にお飾りになりつつある。また、無能といえば、古川元久国家戦略相こそ「代えろ!」という声が強かったのに、留任して、こちらもしこりを残している。
こりゃダメだ。こうやって見回すとマトモな大臣は誰もいないじゃないか。こんな人事で消費増税をやろうなんて、狂気を通り越している。
◆被災地、被災者を踏み台にするドロボー政治家
野田という首相はとことん、どうしようもない政治家だ。マトモな人事ひとつできない。これじゃあ、支持率が28%(時事通信)になるのも当たり前だが、まだ驚くことがあった。片山善博前総務相が月刊誌「世界」2月号で野田の正体をバクロしたのだ。
〈政治家が何か主張すると、すぐに官僚が「財源はどうしますか」と聞いてくる。その極めつきが、東日本大震災です。復興を早く進めなければならないのに、財源をどうするかの方が優先されてしまう。「復旧・復興は直ちに借金をしてでも取り組まなければならない。国債を発行して対応すればよいではないか」とことあるごとに主張しましたが、当時の野田財務大臣は「明確な財源がないのに予算を組むのは無責任」と譲りませんでした。こうしたやり取りを震災後の4月からずっと続けていたのです。復興のための補正予算が遅れた本当の理由はそこにあります>
驚くべき野田のメンタリティーではないか。もちろん、そのバックには財務官僚がいる。法大教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。
「震災や大災害の時こそ、大胆な経済政策ができる。ショックドクトリンといって、そう信じている新自由主義者がいるのです。彼らは戦争や台風、テロも政策転換のチャンスと受け取る。野田首相もそうなのでしょう。被災者を踏み台にした火事場泥棒の発想です。しかも野田首相がやろうとしているショックドクトリンは消費税引き上げだけではない、復興増税、TPPの三重苦。これでは庶民は殺されてしまいます」
野田は首相就任の時に何と言ったか。自分の役割は震災の復興と原発事故の収束と言ったはずだ。ところが、わずか4カ月後、消費税引き上げこそが最重要だと言い切る。インチキ、目くらまし改造で政権延命を図る。
かつて、これほど国民をないがしろにした政権があっただろうか。おそらく、今度の改造は裏目に出る。国民は野田の正体に気づいたからだ。かくなる上は一刻も早く、亡国首相を引きずり降ろすしかない。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK124掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。