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近聞遠見:「うたかた新党」でなく=岩見隆夫
http://mainichi.jp/select/seiji/iwami/
毎日新聞 2012年1月14日 東京朝刊
指導者論の続き−−。
ここ数年、新年を迎えるたびに、
「転機の年になる」
と予測してきたが、本格的な転機がやってこない。
なぜか。理由は一つではないが、時代の変化に果敢に挑む重厚、鋭利なリーダーに欠けたことが大きい。
現リーダーの野田佳彦首相は、年頭記者会見(4日)で、消費税増税を柱とする税と社会保障の一体改革への決意を、
「大義があることを諦めず、しっかり伝えれば、局面は変わると確信している」
と語った。キーワードは、諦めず、だ。諦めやすいリーダーが、これまで多かった。後見役の藤井裕久・民主党税制調査会長も、9月の党代表選について、
「退いたら(野田再選は)ない。貫いたら再選だ」
と後押しする。貫くは、諦めないと同義だ。
13日の内閣改造、党役員人事も、諦めないで進むための新布陣である。しかし、しぶとく進んだからといって、道が開けるとは限らない。
いずれ立ち往生して衆院解散、と野党と与党の一部は踏んでいる。衆院選となれば、あとは予見不能の星雲状態だ。野田も、
「最近は後ろからも弾が飛んでくる」(3日)
と不安をもらしている。
野田を襲う弾の一つは新党ドミノだ。反増税、反民主、反既成政党などが新党を誘発し、政界再編の渦を作りかけている。
先日の「公明新聞」に載った党幹部座談会で、井上義久幹事長は、
「新党は目新しさから期待感が生まれるが、離合集散を繰り返す<うたかた政党>には、真の民意をつかむセンサーは備わっていないし、地域のニーズをつかめるわけがない」
と述べた。うたかた、は水面にできる泡のことだ。
しかし、小さな新党が政界動乱の触媒になることもある。一例が92年5月、細川護熙元首相らが結成した日本新党だ。自民党一党支配にトドメを刺すきっかけを作った。
公明党もかつては新党だったが、すでに古参政党である。いまの中央政界は、年明け誕生した新党きづな、新党大地・真民主を含め12党体制だ。
党歴の古い順から共産89年、自民56年、公明47年、社民16年、民主15年と続く。すでに解党、改称して消えたのは社会50年、民社35年、社民連16年、新自ク10年などである。
あとはみんなの党、国民新党など現役7党、消えていったのは新進党、新党さきがけなど数が多すぎてすぐに勘定できない。泡のようなうたかた組も随分あった。
2012年政局、さらに新党が生まれそうな気配だ。もっとも注視されるのが、国民新党の亀井静香代表らが進める<石原新党>の動きで、たちあがれ日本の平沼赳夫代表も新年、
「わが党の応援団長の石原慎太郎東京都知事は大変張り切っている。<大阪維新の会>とも強い連携がある」
とローカル政党も巻き込む新勢力結集に期待をにじませた。石原自身は、
「密々にやって、だんだん拡大していったらいい」(5日)
と意欲的にみえる。密々といっても、すでにみんなが知り、台風の目になりそうだ。
だが、野田政権の力量、衆院選の時期ともかかわり、密々というより、タイミングがむずかしい。石原79歳、亀井75歳、平沼72歳、高齢者集団の難点もある。
しかし、ぜいたくは言っておれない。当節、老人パワーこそ頼り、という感じでもあるのだ。うたかたにならないように。(敬称略)
◇
平沼氏の新党構想、70〜80人規模目指す
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120114/stt12011422230015-n1.htm
2012.1.14 22:21 産経新聞
たちあがれ日本の平沼赳夫代表は14日夜、亀井静香国民新党代表や石原慎太郎東京都知事らの参加を想定する新党構想について、民主、自民両党の保守系議員にも働き掛けて、70〜80人規模での結成を目指したい考えを示した。
岡山県津山市内で記者団に「(結成は)早ければ早いほどいい。今月中に石原知事を交えていろいろ話し合い、3月末ごろまでには目鼻がつくように動きたい」と強調。「自民党から何十人か来てもらわないといけないし、民主党の保守系の人たちにも声を掛ける。70〜80人は集めないといけない」と述べた。
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