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2012年1月 5日 (木)
阿修羅の政治掲示板(24H)に、「黒幕"最高裁事務総局"の恐るべき正体!罠を仕掛けて小沢起訴!」という記事がトップに出ていたので、読んでみたが衝撃を受けた。リンクをたどってみると『一市民が斬る!!』というブログ記事だった。「最高裁事務総局」のことは、2009年11月11日、植草一秀氏の《植草一秀の『知られざる真実』》の、「新藤氏『司法官僚』が示す司法制度改革の原点」で、岩波新書 新藤宗幸著『「司法官僚」裁判所の権力者たち』が、氏の記事とともに紹介されていたので、当時、読んでみた。
植草氏は2009年8月3日に東京拘置所に収監され、同年10月4日に釈放されているが、収監中、弁護士の梓澤和幸氏が植草氏に、新藤宗幸著「司法官僚」を紹介されたそうである。植草氏のブログを読んだ方々はすでに御承知と思うが、この本には、裁判機能を事実上無効化している『最高裁事務総局』という、黒い魔窟の存在がクローズアップされている。日本の裁判制度は、事実上、この魔窟(a den)によって、思いっきり歪曲され、多くのむごい冤罪や国策裁判を生み出している。私は実際に植草氏が遭遇した2006年の京急事件の公判録を調べてみて、裁判官が検察の作り上げた虚構のストーリーしか認めていないことを知って大変驚いた。客観的に眺めれば、間違いなく弁護側のほうが論旨明快で筋道が通っており、合理性が確認できるものを、裁判官は牽強付会や捻じ曲げた論理で、それらをすべて無視、どう見ても無理筋の検察側論理を正当化した。この形は2004年の品川事件の裁定でもそうだった。植草氏は天を仰いで嘆息するしかなかったようである。
ところで、戦前は、小林多喜二の尋問などで知られているが、共産主義者を始めとして、反戦思想などを過酷に取り締まる、いわゆる特高と呼ばれる組織が内務省管轄下にあった。思想警察と言ったほうが分かりやすいかもしれない。これらは戦後すぐにGHQによって、治安維持法とともに廃止された。しかし戦後、諜報を専門とする様々な特殊機関が存在していたことは事実であるから、これらが衣を変えて、日本国憲法第21条と相容れない特務機関が秘密裏に存在し続け、日本の政治や思想を監視している可能性は高い。私は小泉政権時に頻発した国策捜査に、彼らが動いた可能性を感じている。
佐藤優著『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』が刊行されて以来、国策捜査という言葉が人口に膾炙(かいしゃ)されてから、もう6年も経過したが、国策捜査という苛烈な政治弾圧が、一介の検察官僚、警察官僚の思い付きで実行できるわけもない。国策捜査が発動されるときは、検察と警察を意のままに動かせる強力な求心力を想定しないと無理がある。この裏組織は当然ながら、最高裁事務総局に鎮座する司法官僚とも繋がっていて、捜査機関と裁判所、両方の手綱を握っていると考えられる。我々は国策捜査と言えば、警察と検察の捜査機関をすぐに思い浮かべるが、国策捜査の帰結は裁判所の有罪判決によって決められる。しかし、国策捜査の大目的は、狙った有識者に汚名をかぶせることによって、その言論を無効化することにあるから、いわゆるカレル・ヴァン・ウォルフレン氏の言う「人物破壊」が実効的な目的なのである。
日本のマス・メディアは権力の監視という最大の責務を放棄し、権力の言いなりになる言論の凶器と化している。世論はマス・メディアによって醸成されるが、マス・メディアの論調を作るのが権力中枢である。そして、裁判所は国策捜査のターゲットにされた人物が起訴され、法廷に引きずり出された時、検察の追認機関となって有罪を出すのである。捜査機関が国策捜査を行えば、法廷は国策裁判を行うようになっている。国策捜査を追認する、不実で犯罪的な裁判は、最高裁事務総局がコントロールしていると考えざるを得ず、これは海水中にある氷山のように国策捜査を管轄する特殊機関と通じていると思われる。もしかしたら、最高裁事務総局にいる司法官僚の中には、この黒い機関(ブラックチェンバー)のメンバーがいるのかもしれない。そう思えるほど、司法の総本山であるこの事務総局は黒いオーラを発している。
2004年、小泉政権は司法制度改革に着手したが、これは青い目の弁護士たちが日本の法曹利権を漁る準備段階として行われたものであり、本来の司法改革とは真逆の制度改変である。司法改革は司法官僚の牙城、魔窟である最高裁事務総局を透明化し、国民にその是非を問いかけることである。
さて、「 一市民が斬る!!」というブログに書かれてある、「黒幕"最高裁事務総局"の恐るべき正体!罠を仕掛けて小沢起訴! 」という、1月3日の記事を是非読んでいただきたい。記事よれば、小沢一郎氏を起訴した検察審査会事務局も最高裁事務総局の管轄下にあると言っている。司法官僚の総本山について、国民が知るべき驚くべきことが書かれている。
2012年1月 5日 (木)
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