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生き生き箕面通信1132 ・「新聞は消費税を『非課税』とする」を裏取り引きした朝日、読売、毎日新聞
http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/5d4d1eaa996d114177c7418cab4362a0
2012-01-14 07:20:24 生き生き箕面通信
おはようございます。
生き生き箕面通信1132(120114)をお届けします。
・「新聞は消費税を『非課税』とする」を裏取り引きした朝日、読売、毎日新聞
「消費増税へ一直線」の野田改造内閣が昨日1月13日に発足しました。これを受けた今朝の大手メディア、とくに大手新聞各紙は「消費増税がんばれ」の大合唱です。戦時中の大本営発表もかくやと思わせる、増税歓迎一色の紙面でした。新聞が増税歓迎?。「異様というほかない」と思いますが、そうした印象はおかしいのでしょうか。
増税すれば、景気に悪い影響があるのは常識です。ましてや現在のようにデフレ下では、なおさらです。だから増税しても税の増収になるか、疑問符がついています。しかし、新聞は「不況が一層、深刻化する」という心配には一切触れていません。
大手企業や元請け親企業は、消費税負担分を下請けの中小・零細企業に押し付けてきました。5%から8%へ引き上げられると、その増加分も押し付けられ、結局つぶれるところが多く出てくるはずです。もちろん年金でかつかつ生活してきた人も、もう食費の削りようがない。結局、「貧乏人は早く死ね」と催促するような増税になりかねません。内部留保をたっぷり貯め込んだ大企業や、うなるほどの資産を誇る金持ちへの法人税課税や高額所得者への増税について、大手新聞は今朝も全く「知らぬ顔」です。
野田首相は昨年12月23日夜、朝日、読売、毎日新聞のいわゆる”大物”編集委員と東京・港区の高級日本料理店で会食しました。出席したのは、朝日が星浩・編集委員、読売は橋下五郎・特別編集委員、毎日は岩見隆夫・客員編集委員の3人。一国の首相が次年度予算編成の忙しい合間を縫って新聞社の編集委員とわざわざ会食したのは、単なる飲み会ではありません。いわずとしれた「消費税増税」への協力を確実にするためでした。
「新聞社には、紙面で『消費税増税』に関して国民への説得をお願いしたい。もちろん、増税のあかつきには、新聞は非課税品目に指定し、特別扱いします」という裏取り引きです。その確約がありますから、新年に入ってからの新聞各社の「消費増税大合唱」には一段と力が入っています。本日の紙面もその表れです。
新聞社の経営も苦しい。少子化による購読者減少の影響や、ネットなどメディアの多角化の波にもさらされて、好転のきざしは見えない。そんなときの増税は、新聞離れに拍車をかけますから、本来なら真っ先に「増税反対」ののろしを上げるところ。ところが、もろ手を挙げての「大歓迎」ぶりは何んとしたことでしょう。デフレ下で増税すれば、本当に「日本沈没」です。
それでも、官僚のトップと自負する財務省は増税するしかないと、庶民の懐を狙っています。それを「政治生命をかけて実行する」と意気込む野田首相の政治。そのための”強力”布陣を敷いた改造。メディアという報道機関は、何の批判もなく「増税だ、増税だ」。こうした「官僚、政治、報道」が一体となった「政・官・報」複合体が、日本の支配体制の正体です。
それがやすやすと国民の前に立ち現われているのは、私たちがなめられているからです。「庶民などは、世論操作でどうにでもなる」とは、ヒトラーが多用した政治手法です。プロパガンダ政治。国民を催眠術にかけましたから、いまや世論調査をすると「消費税増税はやむを得ない」という回答が多数を占めるようになりました。
もうひとつの政治のやり方があります。「国民生活が第一」を掲げる、増税なき財政再建であり、国民が豊かさを実感できる経済運営です。大手新聞は、この方策については一向に視線を向けません。財務官僚に禁じられているからです。こちらに目を向けたジャーナリストは、葬られようとしています。東京新聞論説副主幹の長谷川幸洋しであり、産経新聞の田村秀男・編集委員兼論説委員です。長谷川氏は年末の野田首相との懇談会からははずされました。
官邸と財務省は、国民の税金を使って新聞社の論説委員を買収にかかっており、すでにその支配はほぼ完全に完成しました。今後も大手メディアが政府を根本から批判することはないでしょう。それはTPP(環太平洋経済連携協定)についても、普天間基地問題についても同じです。事実上の「大本営発表体制」ができあがっているのです。
私たちはよほどの「ニュースを読み解く力」、つまり「メディア・リテラシー」といわれる報道を批判的に受け止める力を強めることが急務です。今年は、日本の大きな分岐点です。
*本日の「箕面通信」は、一部週刊誌(「週刊ポスト」1月27日号)などの情報を、ぼくが正しいと判断して取り入れています。
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