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【小沢法廷証言11時間】洗いざらい語った 4億円の「原資」の全真相
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2012/1/12 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
2口座から引き出した5億6000万円
きのう(11日)の公判で小沢は、10年1月の特捜部の聴取にあたり、金融機関に資料提供を要請したことを明かした。自分の手元に十分な現金があったという客観証拠を手に入れるためだ。
10年以上前の古い記録を全て入手することはできず、最小限確認できたのは2つの銀行の出金記録だった。(1)旧大和銀行衆院支店の本人口座から、89年11月21日に下ろした2億円(2)旧安田信託銀行神田支店の家族名義の口座から、97年12月15日に引き出した3億円と、00年4月4日に引き出した6000万円――計5億6000万円である。
小沢は(1)について、「湯島の旧宅を売って、世田谷に新しい土地を購入した際の残金」、(2)は「心臓病で入院後、万が一のことを考えて預金。その後、金融危機の頃に解約した」と説明した。特捜部も出金記録を把握し、小沢の供述調書にも記録が残っている。4億円を用立てても、釣りがきたほどの現金が小沢の手元にあったことを検察はとっくに知っていたのだ。
指定弁護士は(2)の3億円を引き出した当日に、ほぼ同額が小沢の妻名義の口座に入金された事実を問題視したが、その後の弁護側の質問で、妻名義の口座から98年7月3日に再びほぼ同額が出金されたことが判明した。もともと小沢本人の預金である以上、回り回って小沢の手元に戻っても何ら不自然ではない。
◆湯島の旧宅は15億円で売却、世田谷の自宅は9億円
被告人質問の初日で、4億円の原資を「相続した土地」と説明した小沢だが、この日も発言を裏付けるように、巨額の不動産売買を次々と披露していった。
「当時(85年10月)は不動産価格が急激に上がっていたので、湯島の不動産は14億〜15億円で買い取ってもらった」
「世田谷の土地は中心部と違って(地価が)上がっていなかったので、坪200万円より少なかったのは記憶している。9億円前後だった」
差し引き約5億円の残金だ。さらに湯島の旧宅のほか、「東京・上野広小路の松坂屋から上野駅寄り。大通りに面した土地」も相続し、「当時の価格で1億円程度」で売れたという。
4億円の原資については「政治資金」「銀行融資」「個人の資産」という説明の変遷も、大マスコミはやり玉に挙げた。しかし、最初の「政治資金」は、前任者との引き継ぎ不足で、当時の担当秘書が勘違いしたこと。「銀行融資」と「個人の資産」は、用立てた4億円を元手にした定期預金担保融資が複雑で、どちらにも解釈できること。
いずれも公判を通じて明らかで、小沢弁護団の弘中惇一郎弁護士は「説明は二転三転どころか、一転もしていない」と、閉廷後の会見で豪語してみせた。
小沢が原資を明かした途端、メディアは一切に「4億円もの大金を秘書に任せきりなんて市民感覚とかけ離れている」と、批判の矛先を変え始めた。結局、金持ちは政治家になるなと言いたいのか。もはや、大マスコミの小沢批判は単なる言いがかり、やっかみに過ぎない。
◆小沢が明かした将来ビジョン
合計で実に11時間に及んだ法廷証言。記者会見やぶら下がり取材をほとんどしない小沢が、自分のことをこれだけ長い時間語ったのは40年の政治家人生で初めてじゃないか。
法廷で小沢が繰り返し使った言葉は「天下国家」だ。問題になっている世田谷の不動産売買もそうだが、政治団体の事務処理や経理、陳情などは秘書の裁量にすべて任せていたと明言。一方で自身については、「口幅ったいが、私の関心は天下国家のこと。それに全力集中してきた」「理由なき批判に屈することはない。天下国家の政策論や政治家としてこうあるべきと考えたことは、貫かないといけないというのが私の生きざま」と力説した。
政治家としての矜持だけではなく、将来ビジョンの一端も垣間見えた。
小沢は沖縄県中部の宜野座村に1500坪の土地を個人で所有している。米軍普天間基地の移設先としてモメている辺野古に近いため、「米軍基地移設による地価上昇をにらんだ投機目的」などと報じられたが、これについて小沢は「老後に住みたいと思って沖縄の土地を買った」と証言したのだ。
政治家を辞めたら政治団体の陸山会はどうするのか、との質問にはこう答えた。
「もし私が政治の第一線を離れた時に陸山会の財産が残っていれば、残りは全て次の世代の人のために応援したいと思っている」
小沢は以前から本紙のインタビューなどでも「次世代のリーダーを育てたい」と語っていた。政治団体の資金も若い政治家育成に投じるということだろう。だが、大マスコミは、小沢を色眼鏡でしか見ようとしない。
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