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陸山会公判の最大ヤマ場 被告人質問 2日間の攻防 「報告なし」説得力は
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120111/trl12011122140028-n1.htm
2012.1.11 22:09 産経新聞
陸山会公判の最大のヤマ場となった被告人質問は2日間の攻防を終えた。4億円の原資や元秘書との間の報告・了承など、事件の核心部分のやりとりが続き、小沢一郎被告の説明の矛盾点や不自然さも浮かび上がった。
■原資の内訳
小沢被告は土地購入のため用意した「4億円」の出どころは「個人資産」と強調し、弁護側の質問で初めて詳細を明らかにした。
法廷で説明した内訳は、両親から相続した東京・湯島の自宅を14億〜15億円で売却し、現在の自宅を9億円前後で購入した際に生じた5億〜6億円の残金▽東京・上野の土地を相続し、売却して得た1億円前後▽著書の印税8千万円などの収入計1億6、7千万円。こうした資金から、4億円を捻出したという。
だが、現金はすべて事務所の金庫に保管し、出金状況は元秘書も把握していなかったという。小沢被告は自宅購入で生じた5億〜6億円の残金のうち平成元年に2億円を銀行から出金した記録があるとしたが、それが16年の土地購入のために充てられたかどうかは判然としないままとなった。
また、検察官役の指定弁護士側の質問では、捜査段階に検事から供述の矛盾を指摘されていたことも発覚した。小沢被告は捜査段階の取り調べで、9年に家族名義の口座から引き出した3億円も、4億円の原資に含まれると供述したが、捜査では、3億円は出金された同日に妻名義の口座に振り込まれていたことが判明。小沢被告は「出金された3億円が、妻名義の口座に振り込まれたものかは分からない」としつつも、「原資になっていると思う」と述べた。
小沢被告は「相続財産が主な原資」としたが、昭和58年当時、産経新聞に「私の亡父は票田こそ残してくれたが、遺産はなかった」と説明したことがあり、齟齬(そご)が生じている。
■食い違い
「秘書を根本的に信頼している」「政治資金収支報告書の記載は複雑ではなく、収支を書くだけなら誰でもできる」。小沢被告はこの2つの理由から、収支報告書の作成などは元秘書らに一任していたと繰り返した。
だが、収支報告書の報告をめぐっては、元秘書らの証言と食い違う点もあった。元秘書らは年末に関係政治団体の収支を要約した「収支一覧表」を作り、小沢被告に「見せた」と証言。また、引き継ぎノートには、収支報告書の作成方法などと一緒に「全体を先生に見せる」との記述があったことが判明している。
これに対し、小沢被告は年末のやりとりについて「政治団体の運営がうまくいっているか、という程度の話だった」と説明。「(元秘書が証言したような)報告は受けた記憶はない」と否定した。
■不自然さに着目
裁判官は、4億円を用意しながら土地の契約状況や決済方法について「報告を受けていない」とする小沢被告の説明の不自然さに着目した。裁判官は「4億円という大きな金額を任せて、不安に感じることはなかったのか」「元秘書が(小沢被告に)融資を頼んだ場面で、やりとりがないのは不思議だ」などと質問。これに対し、小沢被告は「秘書は家族と同様。心配しなかった」などとこれまでの主張を繰り返した。
「今も、元秘書が行った経理処理が正しいと思うか」と質問されると、小沢被告は「法律的なことまで分からないし、関心もない」と述べるにとどめた。
一切の報告を否定した小沢被告の説明が、裁判官を納得させられたかどうかは不明だ。
◇
陸山会事件
小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」が、平成16年に取得した土地の購入費を17年の政治資金収支報告書に虚偽記載したなどとされる事件。元秘書3人は東京地検に政治資金規正法違反罪で起訴された(1審有罪、控訴)。小沢氏も検察審査会の議決を受け、23年1月に強制起訴された。
◇
【小沢被告公判】
手応えの弁護側「共謀事実など否定」 自信の指定弁護士「不合理性明らか」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120111/trl12011122130027-n1.htm
2012.1.11 22:11
11日ですべての証人尋問、被告人質問を終え、弁護側が「共謀の事実、土地代金の説明の変遷などすべて否定された」と手応えを示す一方、検察官役の指定弁護士側も「証言の不合理性が明らかになった」と自信を見せた。
この日の閉廷後、主任弁護人の弘中惇一郎弁護士は「秘書と(虚偽記載を)共謀する動機はなく、裁判官にも主張を理解していただけたと思う」と強調した。
4億円の原資の説明が二転三転したとする指定弁護士側の主張に対し、「元秘書の誤解で一転もしていない」と反論。土地購入の経緯などで明確な説明が行われなかった点についても「当時は政治家として激動期で、秘書との会話は逐一記憶に残らない」とした。
一方、指定弁護士の大室俊三弁護士は「知らない知らない、の連発が裁判官に受け入れられるのか」と小沢一郎被告の証言態度に疑問を呈した。指定弁護士側は小沢被告との「報告・了承」を認めた石川知裕衆院議員ら元秘書の捜査段階の供述調書を立証の柱としている。大室弁護士は「法廷で不合理な説明がなされるほど、調書の信用性が増している」と証拠採用されることへの自信をのぞかせた。
◇
【小沢被告公判】
「邪推だ」終始強気 小沢被告、質問に不快感
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120111/trl12011122170029-n1.htm
2012.1.11 22:15
終始、強気の姿勢を崩すことはなかった。「陸山会」の土地購入をめぐる事件で政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)への被告人質問は、11日も東京地裁で続けられたが、小沢被告は虚偽記載への関与を否定し続けた。検察官役の指定弁護士の追及を「邪推だ」と切り捨て、裁判官の質問にも「不正はしていない」とむっとした表情で応じた。
濃紺のスーツにピンクのネクタイ姿の小沢被告は、一礼して入廷すると、せき払いをして被告人席に着席。審理の進め方を伝える大善文男裁判長には、かすれ声で「はい」と答え、集中審理の疲れも感じさせた。
検察官役の指定弁護士は、土地の登記時期などについて元秘書から「説明を受けていない」とする小沢被告の説明を「不自然」と指摘。小沢被告は「秘書の裁量でできることは任せなければ政治家が本来の天下のことに集中できません」と返した。
陸山会側に提供した4億円の原資を執拗(しつよう)に問われると「ですから」「昨日も申し上げましたが」と繰り返し、不快感をあらわに。政治資金収支報告書に土地代金を記載しなかったことを「あなたが指示したのでは」と追及され、「邪推の理屈だ」と反論した。
弁護側の質問では、東京地検の聴取で「調書の表現の訂正を求めたのに、そのままになった」と不満を漏らす場面も。裁判官が収支報告書の内容を「元秘書らに確認しなかったのか」と尋ねると「私は何ら不正はしていない。なんでこんなことになるのか」と強い口調で応じた。
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