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【小沢被告第13回公判(1)】
ビニールに包まれた4億円「どこの銀行か」指定弁護士の追及再開
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120111/trl12011111530011-n1.htm
2012.1.11 11:50 産経新聞
(10:00〜10:20)
《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第13回公判が11日、東京地裁(大善文男裁判長)で始まった。前日に引き続き、小沢被告への被告人質問が行われる》
《午前中に検察官役の指定弁護士が質問。その後、弁護側が再尋問を行う予定だ》
《第12回公判で、小沢被告は弁護側の質問に対し、「私の関心は天下国家。政治の大きな仕事以外はすべて(元秘書に)任せていた」などと事務処理については「秘書任せ」にしていたことを強調。土地購入の経緯については「購入を了解して手持ち資金を出した段階で私の関与は済み、実務的なことは任せていたので分からない」などとした》
《また、4億円の原資については、相続財産や印税、議員歳費などで「ずっと以前から所持していた現金」と説明。水谷建設などゼネコンからの裏献金については「(検察側の)本当におかしな、ばかげた質問」と否定した》
《一方、事前に行われた元秘書らの証言との食い違いもあり、元秘書が小沢被告に見せたと説明した「収支一覧表」については「資料を持って説明されたことは一度もありません」などと否定。土地購入の経緯や元秘書との具体的なやり取りは「分からない」「記憶にない」を連発した》
《法廷は東京地裁最大規模の104号。傍聴席は満席だ。向かって左側に、大室俊三弁護士を中心とした検察官役の指定弁護士3人が着席。右側には弘中惇一郎弁護士ら9人の弁護団が着席している》
裁判長「それでは被告人入廷お願いします」
《傍聴席から向かって左側のドアから小沢被告が入廷する。前日と同じくダークスーツに白いシャツ、薄い赤色のネクタイ。入廷時に一礼、裁判長に一礼する。裁判長が証言台に座るよう促すと、「すいません」と言って腰を下ろした》
《証言台にはペットボトル入りのお茶が置かれ、裁判長が「適宜飲んでいただいて構いません」と述べると「すいません。ありがとうございます」とはっきりした口調で礼を述べた》
《大室弁護士が立ち上がり、質問が始まる》
指定弁護士「先日のお話をちょっと確認させてください。(東京都世田谷区)深沢の(問題の)土地の売買契約についてですが、締結後に報告を受けていなかったということでよろしいでしょうか」
被告「はい」
指定弁護士「売買契約書を示します」
《廷内の大型モニターに不動産の売買契約書が映し出される》
指定弁護士「この契約書をごらんになったことは?」
被告「ないと思います」
指定弁護士「このことについて捜査段階で尋ねられた記憶は?」
被告「記憶にありません」
指定弁護士「(平成22年)1月23日の最初の事情聴取のとき、『深沢の土地の契約書は私も確認したと思います』と答えたと調書に記載されていますが」
被告「必ずしも、そのような供述をしたという記憶はございません」
指定弁護士「そうした調書が存在するのですが、読み上げられ、サインをしたのではないですか」
被告「先日申し上げたと思いますが、(検察から)いろいろと質問を受けましたが、質問は何年、何十年前のことにわたっており、私にはほとんど記憶がありません」
「検察官はすべて調べて、契約であれ、金銭であれ、いろんなことを私が覚えていないようなことも、すべて知っておられたようでございます」
「(検察官が)『こうだったのではないか』という中で、『ああ、そうだったかな』ということで、ほとんど記憶なかっったが、そのように答えたところも、かなりというか、ほとんどそうだったので、そのような答えをしたのかも知れないが、そのような記憶はございません」
指定弁護士「あくまで記憶にないということですね」
被告「私の中では記憶にないも、見たことないも同じかと思いますが、記憶にないということでございます」
《裁判上は「見ていない」と「記憶にない」の差は大きい。指定弁護士はさらに追及する》
指定弁護士「可能性もないということですか」
被告「可能性うんぬんの話をされては…。人間ですのですべて記憶があるわけでない。可能性がまったくないかと言われると断定することはできないが、まったく記憶にございません」
《続いて指定弁護士は土地購入にあたり、小沢被告が元秘書の石川知裕衆院議員に手渡した4億円について聞く》
指定弁護士「元赤坂タワーズ(小沢被告が活動拠点とする陸山会所有のマンションの一室)で現金で渡したのでよろしいですね」
被告「そうだったと思います」
指定弁護士「石川さんは(4億円は)1億円ずつビニールに梱包され、ビニールコーティングされた紙袋4つに入っていたと証言されていますが間違いありませんか」
被告「私の記憶としては、正確にそうであると残っているわけではありません。1億パックのものもあったかも知れませんが、バラのものをまとめたものもあったんじゃないかなと思うが、正確には覚えていません」
指定弁護士「全部とは断定できない?」
被告「はい。私はそうです」
指定弁護士「否定できるものでもない?」
被告「記憶がありませんので、もちろん否定することはできません」
指定弁護士「1億を包んであるのは、あなたや関係者が包んだものですか」 被告「(ビニール)包装自体?」
指定弁護士「はい」
被告「いや、そうでないと思います」
指定弁護士「銀行からおろしたときからということですかね」
被告「だったと思います」
指定弁護士「銀行からおろしたまま(の状態)だった、と」
被告「はい」
指定弁護士「どの銀行ですか」
被告「事情聴取を受けるに当たり、自分の手元にあったことを客観的に明らかにできるものをと思い、金融機関に何か資料が残っていないかと、出してくれないかということを要請しました。ですが、十年も前のことですので、資料はないという返事でして、何とかしてくれといい、資料をいただきましたが、最終的にはよく分からないということありました」
《銀行名を聞かれたにもかかわらず、小沢被告はひたすら4億円の原資について、前日と同様、自らの主張を続ける》
「(親から相続した東京都)文京区の自宅を売却し、世田谷の自宅を購入し、バブルの始まりのことと思いますが、思ったより高い値で文京区の自宅を売ることができましたが、それらの出入りを示すものは銀行からは得られませんでした」
「最小限確認できたのは、銀行からおろしたお金で2億円の出金記録がありました。もう一つの銀行ですが、私の心臓でもって倒れて入院しました後だったと思いますが、万が一のことと考えたのだと思いますが、その銀行に預けていた分を私の手持ちに加えて預金をしたと思います」
「その預金はたしか金融危機のころで、そのこともあり、その他個人的な理由もあり、解約しました。その金額は3億円。その後、6、7千万円と思いますが、そちらも解約しました。この記録が精一杯銀行に要請して最低限分かったことで、合計で5億6千万円だったと思います」
《小沢被告は、ここまで一気に述べたが、具体的な銀行名についての言及はされないまま》
指定弁護士「どの銀行であるか、検察官にも聞かれましたか」
被告「検察官はすべて調べて知っていました」
《あくまで答えようとしない。答えられない事情があるのだろうか》
指定弁護士「聞かれましたか?」
被告「(事情聴取の)質問の前後は覚えておらず、私から言ったのかも知れませんし、向こうから言ったのかも知れませんが、しかし、検察官はすべて調べて知っておりました」
《指定弁護士は聴取時の調書を読み上げる》
指定弁護士「『昭和60年に(東京都文京区)湯島の自宅を売却、深沢の土地を購入し、残った約2億円はりそな銀行衆院支店(当時の大和銀行)から平成元年に引き出した。平成9年に、安田信託銀行の家族名義の口座から引き出した現金3億円と(その後引き出した)6千万円の計5億6千万円のうち、元赤坂タワーズの金庫に残っていたものと合わせた4億数千万円のうち4億円を渡した』」
被告「資料をみてしゃべっているわけではありません。具体的に何月何日に覚えていたわけでございません」
指定弁護士「同様の趣旨、同じことを言っているということでよろしいですか」
被告「いま申し上げたことですか? はい、そうです」
指定弁護士「安田信託銀行から引き出した3億円ですが、その日のうちに妻名義の口座に2億9800万円は振り込まれており、後に供述を変えたことはありますか」
被告「入金ですか? 出金ですか? 妻の入金あったことも、そのとき具体的に分かってなかったと思います」
指定弁護士「その後、供述を変えたことは?」
被告「ですから、申し上げたとおり、その3億が妻名義(の口座)に振り込まれた、そのものか私には分かりません」
《質問と回答がかみ合わない。指定弁護士は22年1月31日の2回目の事情聴取の際の小沢被告の供述調書を読み上げる》
指定弁護士「『平成9年10月15日に安田信託銀行から3億円を引き出したが、さらに調査した結果、同じ日に妻名義の口座に2億9800万円を振り込んだものと思います。私が指示して女房が行ったのかも知れませんが、私としては4億円の自己資金があることは間違いない…』」
《調書を読みあげる指定弁護士。小沢被告は背筋を伸ばし、聞き入っている》
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