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【小沢被告公判】追及に憮然「私の関心は天下国家」会計業務「秘書任せ」強調
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120110/trl12011022130040-n1.htm
2012.1.10 22:12 産経新聞
“剛腕”がついに事件を語り出した。10日に東京地裁で行われた、民主党元代表、小沢一郎被告(69)の被告人質問。「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で強制起訴されたことに関し、国会などでの説明を拒んできた小沢被告は法廷で、「私にはもっと大事な政治のことがあった」と、会計業務が「秘書任せ」だったことを強調した。時に口調を強めて「天下国家」と「政治」にかける思いを語った小沢被告。終盤では疲れた表情を浮かべながらも、全面無罪を主張し続けた。
■「有権者は理解」
「入廷をお願いします」。午前9時56分。大善文男裁判長が開廷を告げると、濃紺のスーツにピンクのネクタイ姿の小沢被告は一礼して入廷。胸には議員バッジが光る。傍聴席には顔を向けないまま、弁護団の間に設けられた被告人席に進み、「よいしょ」とつぶやいて着席した。
大善裁判長が促すと小沢被告は硬い表情でうなずき、証言台へ。飲料を渡した職員には「あー、すいません」と笑顔を見せた。
まず質問に立った弁護団の弘中惇一郎弁護士が、石川知裕(ともひろ)衆院議員(38)=1審有罪、控訴中=ら秘書との関係を尋ねた。
小沢被告は「秘書は天下の機密を見ることもあり、本当の信頼関係の中で仕事をしている」と説明。「えー」「あー」と句切りながら、慎重に答えていった。
会計業務は秘書の自主性に任せており、「いちいち干渉していたのでは意味がない」とした上で、「私の関心事は天下国家の話で、それに邁進(まいしん)する日常を送っているつもりであります」と、政治家としての自身の“役割”を強調。「私は常にマスコミの批判の対象となってきたが、有権者は真実を理解してくれている」と、身の潔白を主張した。
■終盤には疲労も
弁護側の質問には、よどみなく答え続けた小沢被告だが、指定弁護士の質問には不快感をあらわにする場面もあった。
融資の申込書類にある署名や印鑑が小沢被告のものかを確認する指定弁護士の問いに「えー?」と聞き返し、「印鑑なんか私は押しません」と断言。民主党の役職に就任した時期などは「分かりません」と連発する一方、自身が衆院選に初当選した日については「12月27日。この日は覚えています」と即答した。
会計業務を監督する立場だったことを問われると「収支報告書が大事でないと言っているわけではない。私にはもっともっと努力を、力を集中してやらねばならない政治の大事なことがあった」と返した。
また、銀行から妻を連帯保証人に融資を受けた理由については「政治家は信用がありませんから」とぶぜんとした表情で説明。さらに秘書寮の名義を問われると「家内の名義です!」と語気を強めていらだちを見せた。
疑っているわけではないことを指定弁護士が説明すると、一転して「ふははは」と笑い声を上げた。
午後5時までの終日審理に、背筋を伸ばして臨んだ小沢被告。終盤には、細かい追及を繰り返す指定弁護士に「質問の意味が理解できない」とかすれ声で返すなど、疲労をにじまた。
◇
【小沢被告公判】「一般感覚と違う」「検察批判は違和感」検察幹部
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120110/trl12011022050038-n1.htm
2012.1.10 22:04
昨年10月の初公判に続き、被告人質問でも「(取り調べでは)ばかげた推論が何問かあった」などと検察批判を展開した小沢一郎被告。検察幹部からは「一般感覚と違う」「検察批判は違和感がある」といった感想が漏れた。
「関心は天下国家にあるのかもしれないが、小沢氏は政治団体代表でもある。会計は秘書の自主的判断というのは、やはり一般感覚とずれているのではないか」と、検察幹部は小沢被告の姿勢に疑問を呈した。
小沢被告は初公判の意見陳述でも捜査を「国家権力の乱用」と批判。この幹部は「『検察が悪い』とレッテル張りし、不当捜査を強調することで、元秘書らの供述調書の証拠採用を阻止しようとの意図もあるのではないか」と受け止める。
別の幹部は「小沢氏は国民の判断で起訴された。捜査を尽くして不起訴処分とした検察を叩くことは違和感がある」と話す。
別の検察官からは「検察庁として起訴できる証拠が集まらなかったことは事実。コメントできる立場にない」「結局、われわれができなかった事件だ」と、裁判そのものから距離を置こうとする声も聞かれた。
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【小沢被告公判】後援会長「信じる通り」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120110/trl12011022070039-n1.htm
2012.1.10 22:06
小沢一郎被告の法廷に関し、岩手県奥州市の小沢一郎後援会水沢連合会の小野寺伝会長(79)は10日、市内で記者会見。「小沢先生は政治資金規正法に抵触するものは何もないと再度言っている。私どもが信じている通りだと感じた」と述べた。
公判で小沢被告が「自分の関心は天下国家」と発言したことについて「先生はいつも国民のための政治と言っている。どういう状況でも国民の生活が第一という根底が心の中に強くあるのだろう」と説明した。
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【小沢被告公判】共謀共同正犯 「重大な役割」なら認定
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120110/trl12011022130041-n1.htm
2012.1.10 22:13
公判のため東京地裁に入る小沢一郎民主党元代表(右)=10日午前、東京・霞が関(栗橋隆悦撮影)
政治資金収支報告書の作成に直接かかわっていない小沢一郎被告が、元秘書3人と同じ虚偽記載の罪に問われているのは、小沢被告が「共謀共同正犯」の対象になるとされるためだ。
共謀共同正犯とは刑事司法の考え方の一つで、実行行為にかかわっていなくても犯罪の計画を立てるなど重大な役割を果たしていれば、犯行全体の責任に問われることになる。オウム真理教による地下鉄サリン事件では、サリンの散布役らだけでなく、サリン製造者も殺人罪の共謀共同正犯が認められ、有罪となった。
共謀共同正犯の適用に関しては、昭和33年に最高裁が、警察官への襲撃に参加しなかった被告も傷害致死罪に問えるかが争われた裁判で、「自己の目的を達成させる目的で他人の行為を利用した」場合に適用できるとの判断を示している。
今回の裁判で検察官役の指定弁護士側は、「秘書が小沢被告に独断で事を運ぶことはなかった」と主張。小沢被告と秘書らの強い上下関係を示す間接事実を示し、共謀の成立を立証したい考えだ。
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【小沢被告公判】「鍵は石川議員の供述調書」若狭勝氏(元東京地検特捜部副部長)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120110/trl12011022140042-n1.htm
2012.1.10 22:13
公判のため東京地裁に入る小沢一郎民主党元代表(右)=10日午前、東京・霞が関(栗橋隆悦撮影)
元東京地検特捜部副部長、若狭勝氏の話「陸山会の政治資金収支報告書を一切読んだことがないという小沢被告の発言は、政治家としての道義的責任が問われることにはなる。だが、裁判官が発言を虚偽と判断し、直ちに有罪に結びつけることは困難だ。鍵は元秘書の石川知裕衆院議員が報告書の虚偽記載について、小沢被告の報告と了承を得たとする捜査段階の供述調書だ。来月に石川衆院議員の調書が証拠採用されれば小沢被告の有罪の可能性は60〜70%。採用されなければ50%以下になるだろう」
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【小沢被告公判】「不誠実な発言で公判軽視」森功氏(ノンフィクションライター)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120110/trl12011022140043-n1.htm
2012.1.10 22:14
公判のため東京地裁に入る小沢一郎民主党元代表(右)=10日午前、東京・霞が関(栗橋隆悦撮影)
ノンフィクションライター、森功氏の話 「指定弁護士側の質問に『知らない』『分からない』を強調する小沢被告の態度は極めて心証が悪い。起訴から長い日数がたつにもかかわらず政治資金収支報告書を見たことがないとの発言は不誠実で、公判を軽視していると考えざるを得ない。一方の指定弁護士側は小沢被告の行為が政治資金規正法の理念に反していることを訴えてはいるが、有罪を導くための決定打がない。被告人質問は残りあと1日。元秘書との共謀を立証するため、2日目はさらに厳しい追及が必要だ」
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【小沢被告公判】「4億円、相続などの手元の金」小沢被告、「記憶にない」連発
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120110/trl12011022220044-n1.htm
2012.1.10 22:21
虚偽記載への関与を全面否認する一方、土地購入の経緯や元秘書との具体的なやり取りは「分からない」「記憶にない」を連発した小沢一郎被告。被告人質問でも、4億円の原資や複雑な資金移動の不可解さは依然残った。
◇原資は
一連の事件で最も注目されたのは、小沢被告が土地購入のために用立てた「4億円」の出所だ。これまで小沢被告は曖昧な説明をしており、指定弁護士側は、この4億円の存在が虚偽記載の動機の一つになったと位置づけている。
元秘書の石川知裕(ともひろ)衆院議員(38)=1審有罪、控訴中=に現金4億円を手渡したことに関し、小沢被告は「秘書寮を建てるには4億円が必要で、全額を政治団体から払うと運営に支障が来すと言われたから」と説明。そのうえで、「相続財産など、手元にある金を用立てた」と述べた。
具体的な内訳は、▽両親から相続した東京・湯島の自宅を売却し、現在の自宅を購入した際の残金▽相続した現金▽自らの著書の印税▽四十数年の議員生活で得た議員報酬−などとした。
だが、「金融機関にも要請したが、古いので記録にないものもあった」とも語り、合理的な説明といえるかは疑問が残った。
◇報告・了承ない
「私は政治のことに集中していた。私が干渉しては任せた意味がない」。元秘書からの報告に関して聞かれると、小沢被告は声を強めて否定した。
土地購入に際しても小沢被告は個人資産4億円を石川議員に提供しながら、契約状況や決済方法などは「一切報告を受けていない」と否定。具体的なやり取りは「記憶にありません」と述べた。
指定弁護士は、契約の担当者である石川議員が「オーナー」の小沢被告に対し報告しないのはおかしいのではないか、と繰り返し質問。だが、小沢被告は「いちいち報告を受ける物理的、精神的暇はない」、「4億円を用立てたことで、私の行為は完結している」などと述べた。
◇脱法性認める
法廷では「政治資金収支報告書を見たことは一度もない」と述べるなど、政治資金への認識の甘さを露呈した小沢被告。被告人質問では、問題の土地取引のほか、不可解な資金移動についても追及された。
その一つが、旧新生党の資金がプールされている政治団体「改革フォーラム21」をめぐる処理だ。
改革フォーラムは平成21年7月、政党支部「民主党岩手県第4区総支部」に3億7千万円を寄付。直後に同支部が陸山会に同額を寄付し、衆院選候補者計91人に分配されている。
池田光智元秘書(34)=同=が公判で小沢被告に説明したと証言したことを指定弁護士から問われると、小沢被告は「池田(元秘書)に(資金移動を)実行するにあたって聞いたかもしれない」と発言。脱法性が指摘される、政党支部を介した迂回(うかい)処理に関与していたことを認めた形となった。
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