http://www.asyura2.com/11/senkyo124/msg/574.html
Tweet |
【小沢被告第12回公判(1)】
「剛腕」ついに事件を語る…秘書は「手足」「すべて任せた」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120110/trl12011011550012-n1.htm
2012.1.10 11:54 「法廷ライブ」 産経新聞
(10:00〜10:20)
《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第12回公判が10日、東京地裁(大善文男裁判長)で始まった。終日、小沢被告への被告人質問が行われる》
《午前中は弁護側、午後からは検察官役の指定弁護士側がそれぞれ尋問を行う予定だ。「剛腕」「壊し屋」の異名で知られる政界屈指の実力者は、被告人質問で何を語るのだろうか》
《小沢被告が法廷で証言を行うのは昨年10月の初公判以来。この際は、A4用紙にしたためた原稿を手に「違法捜査により得られた調書を唯一の証拠としているこの裁判は、直ちに打ち切るべきです」などと声高に意見陳述を行った》
《さらに「百歩譲って裁判が続けられるとしても、私が罪に問われることはありません。虚偽記載ではなく、まして共謀の事実は断じてございません」と起訴内容を全面的に否定している》
《小沢被告は、陸山会が平成16年10月に東京都世田谷区の土地を購入した際、石川知裕衆院議員ら元秘書3人(いずれも1審有罪、控訴中)と共謀。貸し付けた4億円を同年分の政治資金収支報告書に記載しなかった罪などに問われている》
《これまでの公判では元秘書3人らが証言台に立ち、「(小沢被告からの)4億円は記載する必要のない預かり金だった」などと証言している。ただし、ゼネコンからの裏金との指摘もある原資については、いまだ詳細不明のままとなっており、小沢被告が法廷でどう説明を尽くすか注目される》
《法廷は東京地裁最大規模の104号。一般傍聴席は48人分だったが、傍聴希望者が殺到。1052人が抽選に並んだ。地裁前には「小沢さんは冤罪(えんざい)だ」などと書いた紙や、小沢被告の顔写真の入った民主党のポスターを持った市民ら数十人が集まり、「小沢、小沢っ」とコールを行った》
《法廷には傍聴席から向かって左側に、大室俊三弁護士を中心とした検察官役の指定弁護士3人が着席。右側には「無罪請負人」として知られる弘中惇一郎弁護士が率いる弁護団が座り、開廷を待っている》
裁判長「それでは被告人の入廷をお願いします」
《裁判長がそう宣言すると、傍聴席から向かって左のドアから小沢被告が入廷する。紺のスーツに白いシャツ、ピンクがかった赤色のネクタイ姿。左胸には金バッジが光る。入廷の際に一礼、裁判長に対し一礼した後、ゆっくりと弁護団の待つ席に向かい、「よいしょ」とつぶやきつつ座った》
裁判長「それでは開廷します」
《裁判長が小沢被告に証言台に向かうよう指示する。小沢被告はゆっくりと証言台に移り、係員がペットボトル入りの水を渡すと「すみません。すみません」とお礼を言う。裁判長が黙秘権などについて説明した後、弘中弁護士が立ち上がり、質問が始まる》
弁護人「本件で証人出廷した石川(知裕衆院議員)さんは被告人の秘書だったということでよろしいでしょうか」
被告「はい。そうです」
弁護人「大久保(隆規)さん、池田(光智)さんもそうですね」
被告「はい。そうです」
弁護人「石川さんは書生をしていたと証言されましたが、書生とはどういう仕事ですか」
被告「それは秘書というまでの、年齢的にも経験的にもいっていないもので、特に学生のときからというのもありますし、俗に言えば、(秘書の)見習い期間ということでしょうか」
《石川議員は学生時代から、小沢被告の書生として住み込みで働き、周辺の道路や小鳥の小屋の掃除、散歩のお供などをしていたとされる。こうした経緯をふまえ、指定弁護士側はこれまで、小沢被告と秘書の密接な関係を立証しようとしていた》
弁護人「どういう方を書生に?」
被告「それは人づてに政治家の事務所で勤めたいという希望のあるものを、そのときの秘書を通じ、面接したりして決めたと思います」
弁護人「具体的な仕事は?」
被告「ほとんど自宅におりまして、事務所の掃除やら、自宅の掃除、私の身の回りのことやらをしておったと思います」
弁護人「散歩に同行することもあったといいますが」
被告「えー、そういう場合もありまして、警護の方も一緒におるのですが、急な連絡があると困りますので、書生や秘書がたいがい一緒におります」
《言葉を選ぶようにゆっくりと話していく小沢被告。弘中弁護士はその後、書生が小沢被告の自宅内に住み込みで働いていたことを確認。社会保険はなく、給与は「ほんの小遣い程度」(小沢被告)だったことなどを聞く》
弁護人「書生の期間は何年ぐらい?」
被告「そのときの状況によって違いますが、学生のときからしているものは3、4年になる場合があるだろうと思います」
弁護人「書生から秘書になることが多いのですか」
被告「はい。多くの場合は修行期間を終え、いわゆる秘書として仕事につくことが多いと思います」
弁護人「途中で辞める人も?」
被告「はい。私も朝6時に起きますが、その前に起きて掃除や私の身の回りの世話をしなければならない。夜は夜で遅くまでですので、特に最近の若い人にとってはつらく、途中で辞めたものもおりました」
弁護人「修行を終え、すべてを分かった段階で秘書になると?」
被告「なかなか人間ですので、すべて分かる、見通せるということはできませんでしたが、そうやって一緒に仕事を手伝ってもらっているという関係では、全面的に信頼できる人間とそう思っています」
弁護人「小沢さんにとって秘書というのはどういう存在ですか」
被告「政治活動は一人ではできません。そういう意味でどうしてもスタッフ、手伝いをしてくれる人が必要でございます。政治家と秘書の関係は(民間など)他の社会の中でのいわゆる何らかの法律関係、約束、ルールで規律されている関係ではございません。まったくの人間の信頼関係で成り立っているというのが本当のところでございます」
「活動の手足となると同時に、機会によっては天下の機密を見たり聞いたりすることもありますので、本当の信頼関係の中で仕事をしていくものであります」
《秘書に絶対の信頼を置いていたと強調する小沢被告。弘中弁護士は「陸山会」の会計業務について質問を変える》
弁護人「平成16、17年、本件のころですが、大久保さんが陸山会の会計責任者でしたね」
被告「年月日のことをいわれると覚えていませんが、たぶんそうだと思います」
弁護人「小沢さんが選任をされたんですね」
被告「はい。そうです」
弁護人「大久保さんは会計に関与していなかったと証言されましたが、それは事実ですか」
被告「はい。事実だったと思います」
弁護人「問題があるとは思われませんでしたか」
被告「問題はないし、私たちの事務所だけのことではないと思います。世間では、経理の担当、金庫番などといわれるようですが、私の事務所ではそういう言葉でいわれるような人は四十数年間たちますが、一切おりません」
「主として金銭の手配、収支報告書を提出するという仕事ですが、みなさまご案内の通り、収入と支出を記載して1年のまとめを報告するだけの単純な事務作業でして。(法廷で)専門家の方の証言もあったかと思いますが、私どもも部署替えを行ったりしますけれど、だいたい順繰りに経理の担当をすることになっておりましたし、今でもそうだと思います」
「ただ、資金管理団体は法改正があり、議員本人が代表をすることになっていますので、(会計責任者は)私の次に位するものでありますので、だいたい年長者をあてていたということだったと思います」
《矢継ぎ早に言葉を紡ぎ出す小沢被告。弁護人は秘書についての質問を続ける》
弁護人「外国人の秘書も置いていましたね」
被告「はい」
弁護人「どういう趣旨ですか」
被告「いろいろありますけど、外国の人が私に会いたいといったときの通訳や、外国からのメールの返信をしたり、また、日米、日中の草の根交流を続けておりますが、それらのプロジェクトを担当するとかの類の仕事をしてもらっておりました」
《どういった意図があるのだろうか。弘中弁護士はその後、中国籍や韓国籍、英国籍の秘書がいたことを確認。小沢被告は「外交上、いいイメージを与える効果が大きかった」などと述べる》
弁護人「秘書の方にはどの程度の仕事をまかせていましたか」
被告「私はもっぱら政治のことに集中して活動をしてきましたから、それ以外のこと。例えば経理や、(議員)会館に陳情に来た方のお世話をしたり、応対したり、連絡をしたりといった類の仕事。また、地元の日常の、私に代わっての政治活動や、全国の仲間の応援に行って少しでも手伝いをする。私の政治の大きな仕事以外はすべてを任せておりました」
弁護人「政治団体の事務処理も任せていた?」
被告「はい。そうです」
弁護人「任せるということですが、重要なことは報告を受けたりしていましたか」
被告「私は任せたことについてはすべて一切、彼らの自主的判断で仕事を任せております。任せた仕事をいちいち自分が検証し、干渉していたのでは任せる意味はない。私の関心と仕事は、天下国家の話でして、それに邁進(まいしん)する日常を送っているつもりでございます」
《「政治団体の事務処理は秘書にすべて任せていた」とする証言を引き出す弘中弁護士。虚偽記載の共謀関係を立証する上で重要な秘書からの「報告・了承」を暗に否定するような証言だ。弘中弁護士はここでテーマを変え、陸山会が保有する不動産に話を移す》
弁護人「陸山会は本件の土地以外にもマンションなどを持っていますね」
被告「はい。と思います」
弁護人「どういう目的のためか把握していますか」
被告「はい。それは分かっております」
弁護人「それでは順番に聞きます。まず元赤坂タワーズですが、利用目的は?」
被告「私の個人的な仕事場で、政策の勉強や執筆などにあてておりました」
《各不動産について、その使途を聞いていく弘中弁護士。小沢被告は裁判長のほうを見据えたまま、ゆっくりとした口調で答えていく》
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK124掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。