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日本の二大政党制の危うさの原因は国民目線の喪失にある。
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2012/01/09 07:14 日々雑感
かつて自民党政治が売りにしていたのは「経済成長」だった。戦後復興から産業の立て直しと輸出産業の振興にあらゆる力を結集して国民総所得を肥大化させた。その際力を発揮したのは経産省や国交省などの産業基盤を支える官庁と官僚たちだった。その努力の結果日本は経済大国として戦争で徹底的に破壊された廃墟から甦った。
しかし過ぎたるは及ばざるがごとしという。経済規模が巨大化するのと軌道を一にして、許認可権限を握る官庁の利権構造も目に余るようになってきた。かつては高効率的だった制度事業が非効率と高コストの権化と化し、利権の巣窟と化した。国民経済に寄与した産・官・学総掛かりの産業構造はいつしか「利権ムラ」と化して、産業振興に寄与しないどころか国民経済にとって弊害をもたらすようになった。格好の例が地域独占によって守られ巨大権益化した電力事業者と原発と経産省の関係だ。
国民は子細な検証はしていないまでも皮膚感覚として、巨悪な利権構造の頂点に霞ヶ関の官僚たちが君臨しているのを知っている。霞ヶ関が国会議員たちも巻き込んで利権構造の腐臭ふんぷんたる官僚たちのための政治を展開している現実に気付いている。だから官僚たちの利権の源泉たる制度事業に乗らない国民への直接支給の子供手当や農家戸別補償や高速道路利権構造そのものを破壊する高速道路無料化などを2009マニフェストに掲げた民主党に政権交代させた。国民の選択は決して間違っていなかった。本来なら民主党政権によって官僚たちの肥大化した利権構造が削ぎ落とされ、官僚組織や外郭団体がスリム化されて数十兆円規模の歳出削減による2009マニフェストを実行する財源が捻出できるはずだった。
それが国民の望む二大政党制政治だった。自・公が官僚体制擁護勢力なら民主党は国民政党として対立する政策を掲げて切磋琢磨するのが国民の望んだ最も望ましい政党政治のあり方だったはずだ。
しかし、それを徹底して破壊したのは検察と司法当局だった。つまり官僚たちが先手を打って小沢氏の元秘書の犯罪をでっち上げ、大手マスコミを使って小沢氏を誹謗する「政治とカネ」なるプロパガンダを連日連夜したり顔をしたテレビ報道番組やお笑い番組の出演者たちの口を使って流し続けた。それにより小沢氏はいわれなき「罪」を問われる立場に貶められ、官僚たちは秘かにほくそ笑み、二大政党制は形骸化してたちまち民主党は第二自民党と化した。完璧な官僚内閣制政権が確立してしまった。国民が願った民主党政権とは似ても似つかない菅政権とそれに続く野田政権による悪夢が演じられているのを国民は呆然として眺めるしかない。
こうした状況を指して「この国に二大政党政治は不可能だ」などとほざく評論家は余りにも酷い曲学阿世の徒といわざるを得ない。司法官僚たちによって党代表が人身攻撃され、大手マスコミが徹底して世論誘導する様を目の前にして、殆どの国会議員の足が竦んでしまい、自己保身から正常な判断能力を停止してしまった。少しでも良識があり「法と証拠」に基づく実証主義刑法を学んだ者なら、司法当局の暴走に国会議員として警鐘を鳴らすはずだ。しかしその声は極めて少数の国会議員の口でしか語られていない。
ジャーナリストやマスコミ関係者に到っては惨憺たる有様だ。真実を追求するというよりも「小沢氏=悪」という図式の前提に立って国民世論を誘導する立場を殆どの者が取り続けている。この国の司法と大手マスコミの在り様は中世魔女狩りの時代さながらだ。沈黙を決め込んでいる法学者や法曹界は恥を知るべきだろう。そして官僚たちの下請けとなり、国民経済無視の増税・負担増へせっせと邁進している政治家諸君は初志を忘れたご都合主義の自分自身の姿を鏡に映してバッジを外すことだ。あなた達がこの国の政治を担うには荷が重すぎたのだ。せいぜいが官僚たちの顔色を窺う茶坊主に過ぎなかったのだ。
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