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野田首相は連休明けに「税と社会保障の一体改革」の素案を提げ、年度内に消費税増税法案を成立させるべく、自民、公明両党と協議すると言う。テレビでは「ネバー、ネバー、ネバー・・・」と絶叫していたが、既にマニフェストをギブアップした首相が、いまさら何を言うかである。また、消費税増税法案が成立しなかったら、衆院を解散すると宣わったそうだが、解散・総選挙ができるなら、すればいいだろう。
2年前の総選挙で国民と交わした約束のほとんど全てを破り、「国民の生活が第一」の理念を捨てた民主党を国民が支持すると考えているとしたら、能天気と言うよりは「痴呆症」である。また民主党代表選挙では、「私は泥鰌(どじょう)だから、人気が出ないので、解散・総選挙はやらない」と言って、民主党議員の支持を集めて首相になったのではなかったか??首相の頭の中はいったいどうなっているのだろう。
消費税増税は、「大義がある」とか「どの政権でも避けて通れないテーマである」とか、首相は述べているが、国民との約束を破っていて「大義がある」はないだろう。政治家であるなら「言葉」を大事にしろと言いたい。解散・総選挙民により民主党が消滅するのは「身から出た錆び」である。だが、震災後の復興事業や、除染を含め原発事故の対策はこれから本番だ。総選挙などやっている暇があるのかと言いたい。
さらに言うなら、消費税増税前にやるべきことがあるだろう。先ずは、国会議員の定数削減、次いで公務員給与の引き下げと予算の無駄を削ること。乾いた雑巾を絞ってこれ以上は絞れないとなって、はじめて国民に向かって「負担をお願いします」と言うべきである。処が、増税の工程表は作成したが「やるべきこと」については、僅かに「衆院議員定数を80削減」だけである。「ふざけるな」と誰もが思うだろう。
そして許せないのは、発表された素案の骨子と、民主党PTで検討された内容に違いがあることだ。新聞には消費税増税分は全額を年金、医療、介護、少子化対策に充て社会保障目的税化と書いてあるが、PT会議で配布された資料には、1%だけが社会保障に充当され、残り4%分は財政赤字の埋め合わせとなっている。マスコミがこの違いを知らないはずはない。なぜ、それを報道しないのだ。
本紙3日火曜日のLサイドコラムで書いたように、社会保障費の財源は、数兆円の規模である。詳しいことはそちらを読んで頂くこととして、ピーク時は、道路特定財源であったガソリン税を除いて、61兆円もあった税収が、なぜ今は、ガソリン税約5兆円を含め42兆円にまで萎んだのか。その根本問題を解決しないと、幾ら消費税を増税しても、毎年税収は萎んで行くことになる。その視点が欠けている。
財務官僚は、東大法学部卒の秀才かもしれないが、所詮は法律屋でしかない。実社会の経験も無い彼らに経済は分らない。だが、二言目には「国債暴落」や「財政破綻」を言って、第二のギリシアになると国民を脅すテクニックだけは持っている。彼らの言が本当ならば、公務員給与の引き下げを先ず言うべきだ。それは決して言わない。なぜなら、【日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えらない】(財務省「外国格付け会社宛意見書要旨」より)からだ。
なぜ、デフォルトが考えられないか。以下 Electronic Journal からの引用である。国には「徴税権」や「通貨発行権」があるからです。自国通貨建て国債価格が下落し長期金利が上昇した場合は、中央銀行がその国債の買い取りを行えばよいだけです。中央銀行による国債の買い取りを何回も行うと、インフレリスクはありますが、日本や米国など先進国の中央銀行は、そういうリスクに陥らないよう適切な手を打つので安全なのです。まして日本はデフレなのです。(引用終り)
財務省の二枚舌。それに踊らされている野田首相以下の民主党執行部は許されない。そして最も許されないのが、財務省のマスコミに対する圧力とそれを受け入れるマスコミだ。財務省はテレビ局に、「消費税増税に批判的なコメンテーターを使うな」とプレッシャーをかけている。また予算案編成後に開く、マスコミ各社の論説委員と経済部長への説明会(=論説委員経済部長懇談会)に、増税に批判的な東京新聞論説委員を除くなどの嫌がらせを行なっている。
このような財務省に屈するマスコミの報道を信じるなと言っても、能動的にネットで情報を得ようとしない大多数の国民には無理な話である。後はネットでの情報拡散を図るしか方法はないだろう。読者の方で、本旨に賛同された方は、是非その情報を拡散して頂きたいと願うのである。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=12
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