http://www.asyura2.com/11/senkyo124/msg/494.html
Tweet |
衆議院議員・国民新党代表 亀井静香
不況の原因は財務省だ
―― 12月4日、朝日、読売、毎日、日経、産経、東京の各紙のほか、地方紙にも政府広報が掲載された。「すべての国民のみなさまへ ――社会保障と税の一体改革について」という、野田首相へのインタビュー形式を取った、増税キャンペーンだ。
亀井 これこそ税金の無駄遣いだ。増税するために税金を無駄遣いするような馬鹿なまねをしてはいかん。そもそも、増税について民主党と、連立与党である国民新党はきちんとした合意などしていない。与党内で合意がないことについて総理が発言するにあたっては、良識が求められる。
野田総理には再三、財務省の手のひらに乗ってはダメだ、ドジョウが柳川鍋にされて食われておしまいだぞ、と申し上げている。財務省にとっては増税が目的だから、増税さえ果たせれば野田政権が崩壊しようが構わない。よく似た状況が、かつての細川政権の末期だ。細川内閣は国民福祉税構想を唐突にぶちあげて、それがために崩壊してしまった。野田政権も財務省の言うなりになって、遮二無二に「税と社会保障一体改革」と称する増税路線を突っ走れば、細川政権の二の舞となるだろう。
私はつねづね、財務省が国を滅ぼすと言ってきた。月例経済報告などデタラメな数字だらけで、実体経済からはかけ離れている。古い算盤を弾きながら「だから増税しなければいけません」と財務省は言うのだが、その一方でせっせと特別会計に金を積み上げている。
小泉政権以来、日本政治はまさに財務省によって壟断されてきた。その結果、今の不況があるのだが、財務省はその責任を取ることもなく、野田総理に増税をけしかけている。本来は、財務省の暴走にストップをかけるのが政治の役目なのだが、その役目をわかっている政治家もいないし、気づいたとしても止める力量のある政治家もいない。増税なんてしてみなさい、日本経済は救いようがなくなるところまで落ち込む。経済の自殺行為だ。まさに人災が起こる。
税というのは、井戸につるべを垂らすようなものだ。枯れた井戸につるべを垂らしたってダメだ。まずは地下水脈にしっかりと井戸を掘って水を貯めるのが先だ。こうした物事の順序というものを踏まえずに、とにかく増税という方向に突っ走っている。国会で議論に詰まると、マスコミに大広告をうって、増税は避けられないと宣伝する。
問題はマスコミも財務省の言いなりになって、財務省の発表する数字をたれ流していることだ。今回の大広告だって、広告を掲載した新聞各紙はだいぶ潤ったことだろう。そうやって実質的に買収されるから、マスコミはますます増税批判ができなくなる。実際、新聞各紙の経済担当論説委員を集めて、彼らに増税の是非を質問してみても、まともな答えは返ってこない。彼らは財務省に教えられたどおりの答えを繰り返すだけなのだ。実に嘆かわしい。
民主党は野党気分を捨てよ
―― 臨時国会も早々に閉じてしまった。
亀井 民主党の国会対策というのはいつも同じなんだ。困ったら、とにかく逃げる。議論を打ち切って、国会を閉じてしまう。しかし、逃げたところで、何か展望がひらけるなんてことはありえない。今回も、「問責決議案が可決してしまえば野党は寝てしまうから、延長しても無駄だ」と言って国会を閉じてしまった。これが与党のあるべき姿かと愕然とする。野党というのは反対して、問責を出すのが仕事だ。民主党も野党時代はそんなことばかりやっていたじゃないか。徹底抗戦する野党を全力で説得するのが与党の責任だ。都合悪いことからは目を背けるというような、未だに野党気分のままで政権を担ってもらっては困る。
―― 亀井氏が政治課題として取り組んできた郵政改革法案も、またしても反故にされ、来年へ持ち越された。
亀井 ゆうちょ・かんぽ併せて300兆円という資産は、戦後の日本国民の汗の結晶だ。これを何としても守るのが日本の政治家の使命だ。現行法の修正という形を使ってでも、郵政事業のひどい有様を改善していく必要がある。国民新党が連立与党で在り続けるのは、政治は国民の生命、財産を守らなければならないという、この大原則を死守するためだ。
来年はTPPとも関連する郵政改革法案は正念場を迎える。なんとしても、日本人の資産は日本人の手に残さなければならない。
http://gekkan-nippon.com/?p=1805
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK124掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。