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解散総選挙間近になった情勢 この国の恐るべき混沌はまだ続く
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2012/1/6 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
朝日、読売の元旦号が早々と次期衆院選の立候補予定者と情勢分析を報じていたが、アレヨアレヨで本当に解散モードになってきた。消費税引き上げに狂奔する野田首相自ら「解散」をチラつかせているだけでなく、周囲が解散風をあおりまくっているのである。
「ある首相側近は『首相は覚悟を決めている』『小泉劇場の再現を狙っている』と言っていました。小泉元首相が郵政民営化の是非で選挙をやったように、社会保障の安定か、ギリシャの二の舞いか、というシングルイシューで解散・総選挙に打って出るぞ、ということです。野党が社会保障と税の一体改革の与野党協議に応じないのであれば、『その段階で解散する』『負ければ政治家を辞める覚悟だ』と、こんな言い方をする周辺もいますね」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
◆ボンクラ首相に解散なんてできない
もうトチ狂っているとしか思えないが、野田が一種、コーフン、ハイ状態なのは確かだ。周囲も「手が付けられない」と言っている。そういう情報が新聞記者に伝わり、解散報道に拍車がかかる。そうした報道に議員があおられ、またまた解散風が強まっていく。どうやら、こんな状況なのだが、さて、ドジョウに解散できる力があるのかどうか。
これまでも「不退転の覚悟」とか「重大な決意」とか言って、コブシを振り上げながら、党内で羽交い締めにされ、引きずり降ろされた首相は大勢いるのだ。解散権は首相の伝家の宝刀。とはいえ、それを抜くには能力、腕力がいる。
野田といえば、支持率30%台のボンクラ首相。ねじれ国会の下、2人の問責閣僚を抱えているくせに「増税で解散」なんてブラックジョークだ。つまり、「解散」はどう見ても苦し紛れのブラフなのだが、これは違う意味で政局の緊迫を意味する。
無能首相が解散風を振りかざしたところで相手にされない。野党は強硬姿勢を貫き、国会は冒頭から動かず、野田はますます追い詰められていく。破れかぶれで本当に解散しようとすれば、その瞬間、アウトだ。
党内から退陣を迫られ、首相交代――。むしろ、こっちのシナリオの方が現実ではないか。
◆野田退陣、6月解散、7月総選挙に現実味
政治評論家の野上忠興氏はこう言った。
「実際、野田政権は展望ゼロでしょう。消費税引き上げには国会議員の定数削減や行革が不可欠。こうしたハードルをどう越えるのか。世論に訴えて野党に協力を迫るにしても、その目的が増税では総スカンでしょう。問責閣僚を抱えて、子ども手当の与野党合意も反(ほ)故(ご)にしている政権がどうやって予算関連法案を通すのか。野田政権は通常国会冒頭からニッチもサッチも行かなくなると思います」
消費税引き上げに血道を上げた揚げ句、予算案も通せなければ、責任問題になる。支持率はさらに下がり、党内からも「辞めろ」の大合唱が沸き起こる。
そうなれば、もう野田は死に体だ。イケイケの野党は参院では問責決議案を出すだろうし、これが通る。以後、野党は参院の審議を一切拒否。予算関連法案は通らず、昨年の菅政権の二の舞いになる。
◆自民党は早期決着を狙って勝負に出る
おそらく、3月末にも野田は退陣を余儀なくされるのではないか。次の政権は予算だけ通してもらって、選挙管理内閣になる。会期末の6月解散、7月総選挙。そんなシナリオだ。
「自民党議員は最近、『早期解散に追い込む』が合言葉になっています。グズグズしていると、矛先が自民党に向くからです。野田政権は必ず、審議に応じない自民党を批判してくる。審議拒否は長続きしない。だから早期に勝負をつける。それだけに問責決議案や不信任案提出は早いと思いますよ。1月からガチンコ政局になり、4次補正が通れば、何でもあり。年度末には首相交代の可能性が出てくると思います」(鈴木哲夫氏=前出)
狂気の無能首相の運命も、あと2カ月足らずということだ。
◆小沢が政界再編のキーマンになれるかどうか
その場合、その後の政局はどうなるのか。誰を首相にするにせよ、民主党政権で4人目の首相となれば、支持者もあきれ返って離れていく。「民主では勝てない」議員たちは浮足立ち、離党者続出の展開になる。
だからといって、自民党が復権できる状況ではないから、やはり、新党乱立になるのだろう。維新の会との連携を打ち出しているみんなの党は100人を超える候補者を立てる予定だ。
「新党きづな」や「新党大地・真民主」に続く新党が、できるかもしれない。
その場合、キーマンはやっぱり、小沢一郎元代表になる。小沢は本紙のインタビューで「安定政権をつくるためにはこの年だけど、もうひと働きしなきゃいけない」と決意を語った。安定政権とは、衆参ともに過半数を制し、物事が決められる政権だ。参院は民主も自民も過半数には程遠いから、政界再編をするしかない。小沢はそれを見越している。
大マスコミにあれだけ叩かれ、理不尽な裁判を抱えながら、反消費税で130人の与党議員を束ねる剛腕は大したものだ。その裁判の足かせは4月に解ける。無罪であれば、小沢が政局の中心になっていく。
「無罪判決が出れば、民主党内の力関係は一気に変わると思います。今のところ、小沢グループが離党する形での民主党分裂がささやかれていますが、無罪なら逆に反小沢グループが冷や飯になる。彼らが出て行き、小沢グループが民主党に残る形で、政界再編になるかもしれない」(野上忠興氏=前出)
◆小沢が中心にならないと日本は悲惨
小沢とは20年以上の付き合いがあるジャーナリストの渡辺乾介氏は「小沢氏は有罪でも戦う」とこう言った。
「大マスコミは盛んに無罪→復権シナリオを書いていますね。これは有罪なら終わりとも読める。しかし、そんなことはありません。無罪になれば何でもできますが、たとえ有罪になっても彼は官僚組織と戦い続ける。
そう決意を固めていますよ。大体、無罪になっても控訴されれば、裁判はずっと続く。つまり、裁判の結果とは関係なく、戦うシナリオを練り、準備を進めているのです。民主党が結党の原点に戻ってくれればいいが、そうでなければ、新党を含め、ありとあらゆる選択肢が出てくる。総選挙をどう戦うか。維新の会など他党とどう連携していくか。選挙後も見据えた戦略をじっくり考えているはずです」
逆に小沢が政界再編のキーマンになれないと、恐るべき混沌の中、日本は世界恐慌の波にのみ込まれていくことになる。その可能性もあり得るだけに恐ろしい。
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