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どう足掻いても、小沢氏の復権はない
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2011-12-29 23:24:41 弁護士早川忠孝の一念発起・日々新たなり
目下のところ、亀井静香氏の智謀よりも鈴木宗男氏の動きの方が優っていた、ということを認めておこう。
トンデモナイことだが、鈴木氏が出所後の僅かの時間を利用して新党の設立にまで漕ぎ着けたのだから、この俊敏さは只者ではない。
牛若丸として令名を馳せた山口敏夫氏を彷彿させるような見事さである。
私も何度か鈴木宗男氏の火の出るような弁舌を聞いたことがあるが、新党に参加した人たちは鈴木氏の弁舌の鋭さにすっかり参ってしまったのだろう。
鈴木氏は、今の政界では最高の人たらし、人たらしの天才だと言ってもいいくらいだ。
一方、智謀の人亀井氏はすっかりドン亀ぶりを晒してしまった。
石原氏や平沼氏に声を掛けるのはいいが、声を掛けたというだけで大騒ぎをして結局新党を潰すような結果になっている。
これからは当分亀井氏の出番はない、と思っていた方が無難なようだ。
やはりあるとしたら、石原新党である。
石原氏が自ら動いて平沼氏をはじめたちあがれ日本の面々に声を掛ければ、すぐ動きは出てくる。
石原氏の動きに亀井氏や国民新党の面々が共鳴し、合流するのであれば、そこそこに吸引力が付く。
少なくとも新党「大地・真民主党」よりは筋がいい。
大阪の橋下氏と東京の石原氏が連携するなどということはちょっと考え難いが、橋下氏が石原氏でもだれでも日本の大改革のためには誰の手を借りてもいい、ぐらいの懐の深さを示せば、あっという間に橋下・石原新党になる。
この場合の主役は、橋下氏である。
大阪の橋下、東京の石原、名古屋の河村といったトンデモナイ人たち連合が出来れば、これは強い。
まもなく世論は、野田は駄目、前原もどうも失格のようだ、谷垣も駄目、ということになる。
こういう時に、橋下、石原、河村連合が、大阪都、中京都構想を打ち出し、公務員の既得権を徹底的に剥ぎ取る、衆参両院を廃止して一院制に変える、国会議員の定数を大幅に削減する、選挙制度を小選挙区制から新しい中選挙区制選挙に変える、基礎自治体の基盤を充実させたうえで都道府県を廃止して道州制を実現する、衆参でそれぞれ3分の2以上の議席を獲得したら憲法を改正する、首相公選制を導入する、などという具体的政策目標を掲げれば、あっという間に国民の期待は橋下、石原、河村連合に集まる。
一旦流れが出来ると早いものだ。
現在国会にいる人たちは、お気の毒だが一日一日国民の支持を失っていく。
民主党も、自民党もどっちもどっちだ。
国会議員は、自分の保身しか考えていない。
みんな駄目だ、駄目だ。
そういう気分がどんどん広がっている。
こういう時に、地方行政の現場でそれぞれに頑張っているカリスマ首長が手を組んで日本の統治システムの大改革に乗り出す、ということになったら、ブームが起きないのがおかしい。
したがって、民主党の中で復権を狙っていると言われている小沢一郎氏には、復権の芽はない。
破綻した民主党マニフェストに拘泥する守旧派、マニフェスト原理主義者の小沢氏の復権を期待している人たちは、世の中の動きにずいぶん鈍感なものだ。
小沢氏が復権するとしたら、今直ちに200人規模の新党を立ち上げることだ。
これはインパクトが大きい。
新党「大地・真民主党」などあっという間に呑み込まれてしまう。
200人規模の新党が出来てしまうと、橋下、石原、河村連合などどこかに飛んで行ってしまう。
まあ、そんなことはあり得ない状況だから、どう足掻いても小沢氏の復権はない、というのが私の見立てである。
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