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与党か野党か、民主離党者らの新党構想はや混乱
読売新聞 12月30日(金)10時7分配信
民主党離党者らによる新党構想が、活動方針などを巡って混乱している。
来年1月1日が基準日となる政党交付金の確保を念頭に、駆け込みで政党要件を満たすために必要な「5人以上」の所属議員集めを急いだことが影響しているとみられ、「新党を作るには準備不足だ」との指摘が出ている。
民主党を集団離党した内山晃氏(千葉7区、当選3回)ら衆院議員9人は年明けの1月3日に集まり、同4日に新党結成を表明する方向で調整している。29日は中後淳(比例南関東、当選1回)、斎藤恭紀(宮城2区、当選1回)両氏らが国会内に集まり、新党設立に向けた事務作業を進めた。
しかし、集団離党した議員の間からは「当初の想定と違う」と不満の声が上がっている。集団離党した9人のうち8人が小沢一郎元代表グループで、6月に民主党を除名された元代表側近、松木謙公衆院議員(北海道12区、当選3回)とともに新党を結成する段取りだったが、その思惑が外れたためだ。
松木氏は28日、仮釈放中の鈴木宗男元衆院議員が代表を務める「大地・真民主党」に参加することが判明。松木氏は同夜、都内の居酒屋で離党議員の一部を集めて経緯を説明し、「統一会派を組むなど連携していこう」と理解を求めた。
ただ、統一会派構想が実現するかどうかは不透明になっている。
内山氏らは民主党に対し、「野党として是々非々」の立場で臨むとしている。
これに対し、「大地・真民主党」代表の鈴木氏は29日、今後の活動方針について「与党の枠組みでやっていく」と述べ、内山氏らの新党とは統一会派を組まない意向を明らかにした。次期衆院選を考えれば、民主党や同党支持の連合の協力は不可欠との事情があるとの見方が出ている。 最終更新:12月30日(金)10時7分
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