http://www.asyura2.com/11/senkyo124/msg/248.html
Tweet |
苦難だった今年 来年への期待 民主も自民もダメ 救世主はいるのか
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-4639.html
2011/12/28 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
民主党野田政権は必ず潰れるが次の政権の顔ぶれをどうすればこの国は再生するか
大不況の中で大増税を強行することが、いかに狂気で受け入れられないか、ドジョウ首相も分かったのではないか。消費税増税が話題になるにつれ、野田内閣の不支持が急拡大してきた。26日の日経新聞の世論調査では不支持が53%。支持36%を大きく上回った。
「日経は消費税アップ推進だし、比較的富裕層が読者。それでもこんなに不支持が多いから衝撃です。固定電話のない若者や貧困層の声も聞いたら7割が不支持でしょう」(マスコミ関係者)
年明け早々から消費税政局になる。野田首相は引き上げ時期と税率の大綱素案を発表し、与野党協議に入る意向だが、見通しはゼロだ。民主党内は集団離党含みでガタガタ。おまけに首相の支持率は急落の一途。これじゃあ、野党だってまじめに取り合わない。党内も野党も賛同しない消費税法案を国会に提出するのは絶望的なのである。
「消費税増税で後退の姿勢を見せ始めたら、それはそれで一巻の終わり。野田首相は政権の座を追われる」(政治ジャーナリスト・泉宏氏)
消費税をやらない野田など財務省も大マスコミも相手にしない。どう転んでも、野田は悶絶トン死の運命なのだ。それは結構なこと、来年への期待ではあるのだが、問題は“その後”のことである。
◆味もアクもない“蒸留水”政治家たち
野田内閣が潰れたら、どんな新政権になるのか。これが、からきし不透明なのだ。有権者は、マニフェスト全放棄で大増税を持ち出した民主党に完全に愛想を尽かした。といって、自民党の復活を望む声もないという状況である。だれか救世主はいないのか。
30代から50代の中でニューリーダーを探して列挙してみると、こんな顔ぶれになる。
政界なら民主党の岡田克也(58)、前原誠司(49)、玄葉光一郎(47)、細野豪志(40)。自民党では石破茂(54)、河野太郎(48)。大阪市長の橋下徹(42)。経済人や文化人に広げると、ユニクロの柳井正会長(62)、ソフトバンク・孫正義社長(54)、ローソン・新浪剛史社長(52)、任天堂・岩田聡社長(52)。さらに文化人にも広げると、映画監督の三谷幸喜(50)、演出家の宮本亜門(53)……あたりが浮かぶのだが、だれに聞いても「この人こそ傑出したリーダー」という名前は出てこない。
新刊「田中角栄に今の日本を任せたい」を出版したばかりの作家の大下英治氏はこう言った。
「器のでかいサムライ。そんなリーダーは見当たりません。いまの民主党の政治家は“蒸留水”。自分はきれいだというが、においもアクもない。昔の自民党には山水、苔水、泥水と、何ともいえない味をもった政治家が多かった。そういう政治家でないと庶民生活を肌で感じられない。いまの政界は実社会を知らない松下政経塾出身とか修羅場を経験したことのない2世、3世の政治家ばかりになり、体臭がない。それで、人間的魅力にあふれた政治家が見当たらないのです」
◆アメリカや官僚を動かせることが条件だが…
霞が関や永田町の取材を続けるルポライターの横田由美子さんはこうみる。
「若手政治家や官僚と話す機会が多く、次のリーダーの話にもなるのですが、“野田さんはもうダメ、でも次もいない”という結論になります。そんな中で比較的評価が高いのは、自民党の林芳正議員(50)です。参院から衆院へクラ替えする話もありますし、バランスがとれていて、外交・財政など政策に強く、度胸もある。民主党では桜井充参院議員(55)の剛腕が光る程度です。前原氏とか岡田氏とか枝野氏、玄葉氏の名前を挙げる人はいません。とくに口先だけで政局観のない前原さんの評判は最悪です」
元外交官の天木直人氏はこう言った。
「2つの条件付きで、大阪の橋下徹新市長。条件のひとつは、既存の政党、政治家と組まないこと。もうひとつは、税制問題や対米従属外交で正しい政策を打ち出せるかどうか。しかし、橋下市長では無理でしょう。『だれもいない』が結論になりますね」
経済評論家の山崎元氏は河野太郎議員の名前を挙げた。
「彼は、自民党とも民主党とも違う主張をしている。自分で調べて議論する政治スタイルを持っています。ただ、問題は霞が関。政治家が省庁を動かすのは限界があって、スタッフがいないから、人事権は省庁が握り、政策も官僚任せになってしまう。政治家は田舎芝居を演じて終わりです。この構造的な仕組みが変わらない限り、どんなリーダーが現れても変わらないでしょう」
戦後ずっと、いや、戦前から築かれてきた日本の支配体制や外交力学を変えようとすれば、小沢一郎のように排除される。既存の支配勢力の言いなりになる野田のようなボンクラ無能政治家しか生き延びられないのだから絶望的だ。
◆選挙制度を変えない限り絶望的
前出の大下英治氏はこう語る。
「現役の政治家の中で突き出ているのは小沢一郎だけ。しかし、寄ってたかって潰されている。それでも、だれかいないのかと探せば、民主党なら細野豪志。小沢イズムを持っている。泥水にもなれる。自民党は小泉進次郎(30)くらいだが、2人ともまだまだ時間と修業が必要です」
言うまでもなく、来年はアメリカ、中国、ロシア、韓国、フランスで大統領選などが行われ、指導者が代わる。世界経済はどうなっていくか分からないし、北朝鮮のトップが交代したこともあって、東アジアの軍事も激動が必至だ。それなのに日本には、小粒な無能政治家しかいない。どうなってしまうのか。
評論家の佐高信氏はこう言う。
「いまの選挙制度を変えない限り、すごい政治家は出てこない。私はそう思っています。2大政党制といっても、小選挙区制によって自民党も民主党もほとんど変わらない。“自民党らしさ出てきた民主党”という川柳の通りです。定数3の中選挙区制に戻せば、15%の得票でも当選できる。いろんなタイプの政治家が国会に出てこられる。そこからリーダーが出るかもしれない。しかし、小選挙区制を続ける限り、風頼み、風任せといういまの政治家のレベルが上がることはないのです」
来年早々の野田退陣必至は朗報だが、選挙制度のカベもあって救世主は現れない。アメリカ、官僚組織、大マスコミにカク乱され、混迷の政治だけが続く。世界激動の中で取り残される日本の地盤沈下が来年も続くことは間違いなさそうだ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK124掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。