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(夜には解説動画を元記事に入れておきます。)
やはり政界が騒がしくなってきた… 年末年始の政局解説をしておく必要がありそうだ。
民主党の内山晃元総務政務官ら同党衆院議員9人が離党届を提出し、無所属の松木謙公衆議院議員らと連携して年明けの新党結成を目指す旨報じられている。これは必然で計算された動きだ。
内山氏は『我々は先発、先陣だ。第1陣と考えてもらっていい』と小沢グループ離党の受け皿となる狙いを隠さない。これに対し、輿石東民主党幹事長が『あえて慰留しないが、これからも仲間だと思って対応したい』と応じて離党届を受理する意向を示したことは、『選挙になっても刺客は立てないよ。選挙後の首班指名で相談しよう。』というメッセージを孕んでいる。今、この言葉を慎重に斟酌している議員は多いだろう。
こうした動きは、当然、小沢一郎元民主党代表が100人を越える国会議員を束ねて自らグループの先頭に立ち、消費増税反対姿勢を貫いていることと無関係ではない。
小沢氏は、グループ統合に先駆けて12月初旬に輿石幹事長と面談し、何やら打合せをした。。。何が起こるかと見ていれば、消費増税反対議員の署名集めに動いたのが鈴木克昌筆頭副幹事長だった。鈴木氏は小沢元代表を支持する「一新会」会長であり、20日夕には藤村官房長官に消費税増税反対署名集めの現状を報告し、署名が小沢グループを中心に130人を超えた旨12月21日付けで読売新聞が報じた。
つまり、輿石幹事長は、公然と小沢元代表と連携し、野田総理が進める消費増税を潰しにかかっているのだ。。。この党内最大グループを束ねる小沢氏と党幹事長輿石氏からのメッセージは野田執行部にとって脅威…というよりも、最後通告と受け取るべきだろう。
このメッセージを野田執行部が受け容れて消費増税を見送らなければ、党内外から倒閣運動が起こることは必至だ。
新党結成の山場は、小沢一郎邸で毎年恒例となっている新年会になるだろう。刑事被告人の元に国会議員が100人以上集まって年始挨拶に赴くなど常識では考えられないが、これが小沢氏の実力を端的に表している。
今回はいつもに増して盛会が期待できそうだ。この席で、小沢氏が離党議員に対して変わりなく振る舞えば、それだけで皆意味が解る。。。国会議員は自立して自分自身の進むべき道を決めるべきなのだ。
さて、新党結成のポイントとなる政党助成金について説明しておこう。。。この交付要件を満たす届出の提出締め切り期限は新年1月16日だ。この日までに、全ての国会議員は自らが1年間所属する政党名を記した誓約書に自著捺印して提出しなければならない(日付は1月1日で作成する)。
国庫から支給される政党助成金の総額は約320億円である。新年1月16日までに届け出た政党には、先ず半分の約160億が政党所属国会議員数に比例して支給される。残りの半分は直近数回の国政選挙の獲得票数で比例配分されるから新党には交付されない。
つまり、新党の議員一人に対しては、年間約2千3・4百万円が、4月・7月・10月・12月の年4回に分け5・6百万円づつ支給されることになる。。。これが有ると無いとでは激動の2012年の政治活動に大きな差がつく。
そもそも民主党の新人議員(特に比例区代表)にとっては、次の解散総選挙での敗北は約束されたようなもので、今の民主党に属していても未来は拓けない。彼らは政党助成金を扱う立場には程遠く、自らの政治的主張を国民に伝える術も資金も殆んど無い。しかし、新党を結成すれば、自らの理念と「消費税据え置き、TPP反対、脱原発」などの政策を掲げた上で、政党助成金を仲間と一緒に使って活動出来るのだ。
もはや選択の余地は無いだろう。。。小沢氏や輿石氏は立場上(表面上)離党を促すことは出来ないが、先に離党表明した議員らに対して何らお咎めが無いことを他の議員が見れば、期数の若い衆議院議員や国民主権の信念を貫く議員が大量離党に踏み切る。
その中に、次の首班指名において「小沢一郎」と書くことを心に期す議員が多く含まれているであろうことは想像に難くない。。。彼らがどんな思いで「菅直人」や「野田佳彦」と書いたのか… 心中察して余りある。
結局、このタイミングでの離党騒動には、野田総理から伝家の宝刀「解散権」を剥奪する効果も生む。。。今回の離党騒動で野田民主党代表の党内求心力は失墜し、解散総選挙は2013年の任期満了間際まで見送られる公算が殊更高くなった。現状の打開策が無いままに解散すれば民主党が消滅することに疑いの余地は無く、野田総理にとっては伝家の宝刀を抜くことが出来ない状況が続くだろう。
こうした閉塞感漂う政界を動かすのは新党以外ないのである。
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◇離党届を提出した民主党衆院議員(毎日新聞 2011年12月28日 東京夕刊)
内山晃(3) (57、千葉7区)
渡辺浩一郎(2) (67、比例東京)
豊田潤多郎(2) (62、比例近畿)
斎藤恭紀(1) (42、宮城2区)
中後淳(1) (41、比例南関東)
石田三示(1) (59、比例南関東)
三輪信昭(1) (69、比例東海)
小林正枝(1) (40、比例東海)
渡辺義彦(1) (55、比例近畿)
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