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野田政権に大打撃 民主、若手9人が離党届を提出
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111228/stt11122810260001-n1.htm
2011.12.28 10:24 産経新聞
野田佳彦首相が目指す消費税増税などに反発する民主党の内山晃衆院議員(57)=千葉7区=ら9人が28日午前、国会内で樽床伸二幹事長代行に離党届を提出した。内山氏らは、すでに党除籍(除名)となっている松木謙公衆院議員(52)=北海道12区=と年明けの新党結成に向けて連携する意向で、野田政権にとって大きな打撃となる。
離党届を提出したのは、内山氏のほか、渡辺浩一郎(67)=比例東京▽豊田潤多郎(62)=比例近畿、斎藤恭紀(42)=宮城2区▽中後淳(41)=比例南関東▽石田三示(59)=比例南関東▽三輪信昭(69)=比例東海▽小林正枝(40)=比例東海▽渡辺義彦(55)=比例近畿の各衆院議員。9人は午後に国会内で記者会見する。
党執行部は離党をとどまるよう慰留に務める方針。1月下旬に開かれる党常任幹事会で正式に対応を決める。
◇
野田政権、崩壊の足音 相次ぐ離党、民主党は空中分解?
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111228/stt11122809120000-n1.htm
2011.12.28 09:11 産経新聞
相次ぐ民主党議員の離党表明で、野田政権崩壊の足音が大きくなってきた。若手議員たちは来年に衆院選が行われるのを見越し「第三極」を目指したほうが、消費税増税にこだわる野田佳彦首相の下よりも生き残る確率は高いと、党を見限ったといえそうだ。来年には民主党が空中分解する可能性も出てきた。(今堀守通)
「10人くらいで結成できそうです」
6月の菅直人内閣不信任決議案に賛成し民主党を除籍された松木謙公衆院議員は26日から27日にかけて、親しい複数の議員に新党結成の意向を伝えた。松木氏が小沢一郎元代表の側近中の側近であることから「松木新党」は早くも「小沢別動隊」と言われている。
ただ、斎藤恭紀衆院議員らが離党を決意したことは、民主党にとどまって捲(けん)土(ど)重来を期す考えでいた小沢氏にとっては「暴走」でしかなく、むしろ「慎重になれ」と説得し続けてきたほどだった。
斎藤氏らに決起を促したのは国民新党の亀井静香代表だった。石原慎太郎東京都知事を党首とする「石原新党」の結成を目指した亀井氏は、小沢氏に近い若手議員らとも頻繁に会合を重ね、消費税増税などを打ち出す野田政権とは決別し、新党に参加するよう呼びかけていた。
「亀井氏の下へ走らせてはいけない」
あくまで、自身の影響下に置いておきたい小沢氏は松木氏や新党大地の鈴木宗男代表と相談し、「石原新党」の代わりにかねてから準備した受け皿づくりを本格化させたのが真相だ。
野田政権がマニフェスト(政権公約)を転換し八ツ場ダム(群馬県)本体工事再開を決めたことに反対し中島政希衆院議員(比例北関東)が24日に離党表明したことも誘発剤となった。
八ツ場事業に反対の立場で国土交通省との「チキンゲーム」を演じてきた前原誠司政調会長は「敗北」と認めながら職にとどまった。「ポスト野田」の有力候補である前原氏とは対照的に離党を決めた中島氏は党内外から「筋を通した」と一定の評価を受けた。
民主党議員には一般的に、連合という固定票を失うリスクへの躊(ちゅう)躇(ちょ)があったが、中島氏の離党表明は刺激になった。中島氏のところには、他の民主党議員から「同調したい」との声が相次いでいるという。
中島氏は「松木新党」には入らず無所属で活動する方針だが、石関貴史衆院議員(群馬2区)も建設再開に抗議し党副幹事長の辞表を提出した。離党や役職辞任の動きは、野田首相の求心力低下を物語っている。
小沢氏も25日放送のNHK番組で、6月に野党側が提出し、自らも賛成の意向を示した菅内閣不信任案について、可決すると確信していたことを明かしたうえで「今だって、その気になれば」と述べ、「野田降ろし」に自信を示した。
綱領を持たず、思想信条も定まらない民主党はマニフェストというダムも決壊し、存在意義を突きつけられている。
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