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2012年の希望と運命 無能内閣は春まで持たない
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2011/12/27 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
様々な人に一応の心構えを聞いてみた
2011年も残り1週間を切った。政治、経済ともに低調だった1年が終わる。大地震、津波に原発事故という千年に一度の災厄にも見舞われた。もうウンザリだ。来年こそは希望が見える年になってほしいものだが、残念ながら、悲観的な見方が渦巻いている。楽観論は薄い。
元凶は野田首相が最高政策責任者をやっていることだ。ボンクラ政権が続けば、日本はお先真っ暗である。
「野田政権は“官僚土下座内閣”です。政権交代を果たした民主党は占領軍気取りで政府に乗り込み、長年の垢(あか)を落とそうとしたが、官僚の抵抗で何もできなかった。それを見ていた野田首相は白旗を揚げて降参し、『何とか協力してください』と土下座したのです。政治主導を掲げていたのに、すっかり官僚主導に逆戻り。オセロのように、白がすべて黒になった。消費税もTPPも、何でもやりますとなったのです。官僚の操り人形に、経済を上向かせる力はありません」(経済ジャーナリスト・松崎隆司氏)
今の日本には、消費税増税やTPP参入の衝撃を受け止められるだけの体力がない。しかし役人は、高度経済成長期から変わらぬ省益拡大第一で、国民の暮らしなど二の次三の次だ。そんな連中の言いなりで政権運営をやれば、この国は役人の楽園となるだけ。いずれ国家は破綻する。社会が持たない。
なにしろ、世界は欧州危機でグラグラだ。来年は、重大な局面を迎えそうである。
◆欧州は崩れ、ユーロは消滅する
同志社大教授の浜矩子氏(国際経済学)が言う。
「ユーロは消滅に向けたカウントダウンに入りました。ギリシャを追い出すのか、ドイツが出ていくのか、選択肢はそれぐらいしかないが、恐らくギリシャが出ていき、その他大勢も続き、気が付けばだれもいなくなる。ユーロ発足前の欧州通貨制度も、同じプロセスをたどりました。一連の動きを見ていると、非常に既視感が強い。むろん、ユーロが消滅すれば、世界経済は大混乱です。ユーロは暴落するから、為替差損を被る人たちが無数に出る。ユーロ建ての売掛金を回収できないという事態も発生しそうです。ユーロ建てでギリシャに貸していたカネがどうなるのかという問題も生じるでしょう。
パニックを避けるには、『○月×日にユーロを廃止します』と宣言し、幕引きまでのシナリオを用意することです」
コントロールしながら消滅させることができたとしても、それでシャンシャンとはならない。欧州危機の“毒”が回るのはこれからだ。それは日本経済も危うくする。独協大特任教授で経済評論家の山崎元氏が言う。
「日本の金融危機を振り返ってもらいたい。信用収縮によって景気が冷え込んだのは、北拓や山一が倒れた2、3年後です。2000年ごろに貸し渋りが本格化し、経済に悪さをした。欧州も同じです。これからさらに下降線をたどります。その影響は、急成長を続ける中国にも及ぶ。欧州経済の停滞で打撃を受ける上、国内にも問題を抱えているから、厄介です。中国の不動産相場はピークを越え、高値から平均1割は落ちてきた。中国も日本とは違う形の“不動産本位制”です。値崩れは経済に大きなダメージを与える。中国景気に助けられてきた日本も無傷ではいられません。財務省は、国内の復興需要と海外市場の景気回復で、2012年を2%成長としているようですが、国内要因をプラス1としても、海外はマイナス2とか3で、全体としてはマイナスになる公算が大です」
ただでさえガタガタの日本経済は、さらに落ち込む。それが2012年である。
◆野田は2月に予算と引き換えに退陣
それでも希望があるとすれば、恐らく野田内閣は短命に終わるだろうということだ。ドジョウ政権は世論調査でも不支持が半数を超える。国民は、野田を見限った。退場すれば、少しはムードも変わるだろう。
政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「来年の通常国会は冒頭から荒れるでしょう。一川、山岡という問責大臣を交代させなければ野党は審議拒否だし、それを避けようと改造すれば、党内グループのバランスが崩れかねない。1人の入閣で10人が不満を持つといわれるのが閣僚人事です。選挙に弱い若手も、不人気の野田では勝ち目がないから、黙っていない。野田降ろしに火が付き、年明けから政局は倒閣ムードです。野田首相が消費税増税に前のめりになっていることも、野田離れを加速させる。党内は大混乱で、収拾がつかなくなるでしょう。そうなれば野党も、イケイケドンドンです。衆院の優越で本予算は成立したとしても、関連法案はニッチもサッチもいかず立ち往生。2月ごろには、法案成立と引き換えに退陣。そんなシナリオも現実味を帯びてきます」
ドジョウは春を待たずに泥田に帰る。結構なことだ。
このまま無能政権が続くよりは、ガラガラポンでも何でもやって、何も決まらない無責任な政治状況を変えた方がいい。
◆借金を抱えず投資もしない暮らし方
なにしろ、政治の機能不全が続くとロクなことはない。
「たぶんヒトラーが誕生するのは、こんなときなんでしょうね。政治はレスキュー隊として、常に待機していなければならないのに、力不足で何も出来ない。国民は何とかして欲しいと思っても、何もしてもらえないという状況です。そうなると、大阪の橋下市長のような人物が注目されるようになる。人と違うことを歯切れ良く発言する人が頼もしく見えてしまうのです。非常に危険な兆候です。こんなときは政治に振り回されず、別のところで民主主義的な助け合いのネットワークをつくらなければならない。そんな時代になっていると思います」(浜矩子氏=前出)
結局、自分たちの暮らしは自分たちで守るしかない。それが2012年を迎える日本人の運命だ。
「給料が上がることを見込んでローンを組み、住宅を買うなんてことはやめるべきです。株式相場も、来年は底を探す段階で、いますぐに買えるような状況にありません。理想とすべきは身軽な暮らし。借金を抱えず、投資もしない。余った時間は本を読んだり、ネットで調べものをしたりする。そんな文化的な生活をする一年にした方がいいでしょう」(山崎元氏=前出)
悪い状況が変わるまでジッと待つ。それが賢明だ。
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