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凜ブログ
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野田総理が12月25日に中国を訪問するのに際し『環球網』が中国のネットユーザーに対し、「野田総理に聞きたいことは何か」という質問をして、その回答を記事にまとめており(「中国网民对野田访华表态:希望日本首相回答三项质疑」)、大変興味深かったので、これについて少し。
1 野田首相に聞いてみたい三大質問
こうしたものを見ると、中国のネットユーザーが日本に対しどのような感想を持っているか大変よくわかります。
第1位 日本は中国封じ込めをしたいか(封じ込めに参加したいか)
この質問が全部で8311票(得票率35.8%)を獲得し、最も聞きたいことだそうです。おそらく普通の日本人にしてみれば???の状態かと思います。しかし、これまで何度か取り上げてきておりますが(「中国封じ込め政策?」等)、中国では、アメリカ、日本がアジア各国と連携し中国を封じ込めようとしているという報道が結構されており、そうしたことが受けての質問です。
第2位 日本は平和憲法を棄てようとしているのか
7318票(得票率31.5%)を獲得した質問。「日本の自衛隊は頻繁に演習をしているし、日本国内の右翼は盛んに煽っているし、民間では核兵器を製造すべきという声も高い、このままでは日本の野心の前に”平和憲法”はどうなってしまうのか」という書き込みもされていたそうです。
第3位 日本人の中国に対する好感度は年々下がっているが、日本政府とマスコミはこれに対し責任があるか
6417票(得票率27.6%)を獲得した、個人的には最も興味深かった質問。以下のようなコメントも紹介しており、これもとても関心を引かれました。
日中の民間交流はこれほど盛んなのに、日本の調査によると日本人の中国に対する好感度は下がりつつある。ここのことは中国人をとても悲しくさせている。
中国は未だ嘗て日本人の感情や日本の国家利益を侵害するようなことはしたことがないのに、どうして日本人は中国が嫌いなのか。一体全体誰が悪いのか。野田総理は答えを知っているはずだ。
2 日本に対する不満
以上がパート1で、パート2が「日本に対する最も不満なところ」です。以下に簡単にまとめておきます。
この問題で最も多かったのが「中国侵略問題を正視しないこと」で、10339票(得票率16.6%)となっております。これに関するコメントも大変興味深いものでした。
野田総理の訪中が遅れた原因は南京大虐殺記念日を避けるためであり、中国の国民感情を刺激しない様にするためだったが、これは何と風刺がきいており、悲しい理由であろう。
アメリカに謝った以外、日本その他の国に対し先の戦争に関し謝罪することについて全く関心がない。このことがあるために、日本は経済発展しようとも、アメリカと関係強化しようとも、平和維持活動に参加しても、依然として戦争犯罪人である。
他は以下のとおりです。
「尖閣諸島問題で強硬が態度をとっていること」 14.9%
「南シナ海の領土問題に口を出し、中国を封じ込めようとしていること」 14.3%
「台湾独立、ウイグル独立、チベット独立運動を支持していること」 11.0%
「反中国的言論に対し寛容であること」 10.0%
「靖国神社にA級戦犯が祀られていること」 9.9%
「アメリカと日米軍事同盟を強化していること」 8.3%
3 個人的感想
さて、これを受けての感想です。まず、中国では中国は平和国家で自分たちは全く悪いことはしていないという前提で全てが報道されます。そのため、日中関係が悪化した原因も日本ですし、日本人の対中感情が悪いのも日本のマスコミが中国の悪い所ばかり報道するからだとされています。
だからこそ、首相にもっと中国の良いところを報道するように圧力をかけようとしたり、何故日本は中国の悪い所ばかり報道するのかという日本に対する不満となるわけです。いうまでもなく、これは典型的な中国的発想で、中国のマスコミは政府の公報機関です。
因みに今回の野田総理の訪中が遅れたのは、中国側からの要望を受けてのものですが(『産経新聞』「「いろいろな理由」 野田首相訪中延期で中国外務省」)、いつの間にか日本がこうしたことを要求したように受け取られています。
なお、中国などアジア各国に対する日本の謝罪問題についてもいろいろ言いたいことがありますが、長くなるので止めておきます。何にしろ、日本は謝ったことがないというのが、中国のネットユーザーのイメージだということを知っていただければと思っただけです。
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