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ますます自民党化する民主党――八ツ場ダム建設決定
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2011-12-23 07:02:05 生き生き箕面通信
おはようございます。昨日は冬至。今日から「一陽来福」です。年の瀬に、来年の幸せを願わずにはおれません。そして、100年後の日本の行く末を考えずにはおれません。
生き生き箕面通信1110(111223)をお届けします。
・ますます自民党化する民主党――八ツ場ダム建設決定
民主党政権がまたひとつ、自民党時代へ逆戻りするようです。八ツ場ダム建設の再開です。前田武志国交相は昨日12月22日、八ツ場ダム建設の再開を表明。これに対し、前原誠司政調会長は「予算は認められない」と建設反対の強硬姿勢を貫く構えです。しかし、明らかに勝負ありです。前田大臣を使いこなす国交省官僚の勝ち。前原民主党の負け。別の言い方をするなら、「コンクリート」の勝ち、マニフェストの負け、ということでしょうか。
民主党政権の「マニフェスト破り」は目に余る。有権者との契約であるマニフェストでは、「民主党に政権を任せていただけるなら、国の予算を根本から組み替えて、財源をねん出します。だから消費税は上げなくても大丈夫。そして『コンクリート』から『人』へ、国民の生活が一番の政策を実行します。第一は子ども手当てです。これからの日本を背負う子どもは、社会で育てる。また、老後の安心のために、年金を一元化して安定させます。議員定数は減らします。高速道路は無料化します」と、約束しました。この約束はほごにする一方、「のダメ首相」はマニフェストにはない、「TPP(環太平洋経済連携協定)の推進」「消費税増税」に精力的に取り組んでいます。
原発に対しては、はやばやと「原発事故収束」という宣言をして、原発推進を始めました。原発の輸出にも積極的です。こうした大事なことをきちんと説明をせず、うやむやのまま実際にはやってしまうという、民主主義を無視した政治手法です。
「のダメ政権」の軌跡は、政権の基盤を@アメリカのホワイトハウスA財界B官僚、に置いていることが明確に浮かび上がってきます。これらの基盤は自民党のものでした。つまり、「のダメ政権」は自民党時代に戻ったも同然、国民のことは、二の次、三の次です。アメリカと財界、官僚のいうことを聞いていればいいのですから、楽なものです。自分の頭で、国民の生活の安定のために何をすべきか、考えないのですから、楽なものです。
大震災の被災地の人々のために政治がいまこそ獅子奮迅の働きをしなければならないはずです。しかし、逆に政治が人々の復興を妨げているのが実態です。「原発事故は収束した」とウソをついて平気。国民の民意に反して、原発推進・原発輸出です。原発周辺の放射能汚染のひどいところには「戻れない」ことも言わなければならない。だけど、「収束した」といって、いかにも戻れそうな期待を持たせるだけ。いわば、「生殺し」の最悪の状態に放置しています。
八ツ場ダムは、建設を再開した方が「経済的」という建設官僚の言い分をそっくり飲みました。しかし、水は余るようになりました。少子化時代に劇的に変化し、水需要はますます余ります。ダムは無駄です。作って利用する方が経済的といいますが、作った後でも巨額の運用経費がかかります。それもムダです。ダムはムダなのです。
消費税を上げなければならないと思うほど財政はひっ迫しているようです。しかし、ムダなダムには巨額の建設費をつぎ込むという。完成後も、多額の経費をつぎ込む。のダメさんの頭の中は、どうなっているのでしょうか。
大震災は、ある意味では「明治維新」に匹敵する新しい日本を作り直す絶好のチャンスでした。しかし、自民党時代へ逆戻りするという時代錯誤を得々と歩んでいます。この年の瀬、「100年後の日本」が心配です。
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