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石川さんの一日も早い再審を 狭山事件の再審を求める市民集会  かけはし
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投稿者 ダイナモ 日時 2011 年 12 月 21 日 23:27:24: mY9T/8MdR98ug
 

かけはし 2012年1月1日号

石川さんの一日も早い再審を 狭山事件の再審を求める市民集会

なくせ冤罪! いまこそ取調べ可視化・証拠開示の法制化を!


万年筆は三回目
の家宅捜査で

 一二月一日、東京・日比谷野外音楽堂で、「なくせ冤罪! いまこそ取調べ可視化・証拠開示の法制化を!」狭山事件の再審を求める市民集会が同実行委員会の主催で開かれた。冷たい雨が時折降り注ぐ中での集会ではあったが、前日に福井女子中学生殺人事件で前川彰司さんの再審決定が出されたこともあり、狭山事件の再審の闘いももう一歩のところまできていて、がんばろうという熱気のあるものとなった。
 組坂部落解放同盟中央本部委員長の開会のあいさつ、民主党、社民党の国会議員の連帯のあいさつの後、えん罪と闘い、再審請求中の石川一雄さんが「あと一年半で事件から五〇年になる。えん罪を晴らすために闘う」と力強く決意を語った。連れ合いの早智子さんは「証拠開示の包囲網は確実に進んでいる。今がチャンスだ。再審開始への望みを強く強く願っている」と訴えた。
 次に狭山弁護団が報告した。中山武敏主任弁護人が「福井での再審決定がされたが、これは証拠開示されたからだ。狭山の闘いが証拠開示を切り開いてきた。狭山でも隠し持っている一部の証拠を開示させてきたが不充分だ。例えば、石川一雄さん宅から出てきた被害者の万年筆は三回目の家宅捜査で見つかったもので不自然だ。二回の徹底した家宅捜査ではなかったという証言もあるが、捜査官の調書を明らかにしていない。また、証拠開示された取調べの録音テープはダビングして専門家が調べている。証拠の全面開示、事実調べが無実の証明につながる」と発言した。中北龍太郎事務局長は「これまで証拠が開示されたことにより闘いは大きく前進しているが、これから秘密の暴露という点で、被害者の万年筆、腕時計、カバンについての証拠開示がメインテーマになっている。今が正念場だ」と報告した。
 松岡徹さん(部落解放同盟中央本部書記長)が基調報告をした。「一二月半ばに第九回目の三者協議が行われる。証拠開示をめぐる重要な場になる。この闘いを前進させよう。第二に、取調べの可視化と全証拠の開示の法制化をさせよう。そのために九月末から二カ月間緊急署名を行い集まった二五万八千余筆の署名を本日、政府・衆参議長に届ける」。

警察・検察・裁
判所を許さない

 狭山集会で最も熱のこもったものとなったのは、えん罪当事者からの怒りに燃え、石川さんとの連帯を訴える発言、再審を闘う仲間たちの切実な報告であった。
 桜井昌司さん(布川事件)は辛らつに検察を批判した。
 「五月二四日、再審無罪となり自由人となった。肩の荷が下り、体が軽くなった。しかし、だんだん腹が立ち、怒りが増している。検察はたまたま有罪を立証できなかった。犯人なんだと言っている。何の証拠もなしにウソの自白だけだ。検察はいったん犯人と決めたら、とことんやってくる。再審に決まった前川さんに対して、検察は異議申し立てをすると言っている。法務省の上に検察庁がある。あいつらほど汚いことをやるものはない。なぜ証拠開示をしないかはっきりしている。それは無実が証明されてしまうからだ。私がここに出てくるのは仲間が苦しんでいるからだ。仲間のために自分は闘う」。
 菅家利和さん(足利事件)は犯人にでっち上げた警察、検察、裁判所を許さないと怒りをあらわにする発言を行った。
 「昨年の三月二六日に無罪判決が出た。二〇年前の一二月一日、警察が突然自宅にドカドカとやってきた。子どもを殺しただろうと、肘鉄砲で胸をつき、数分間起き上がることができなかった。警察官の橋本はやっていないと言っても聞いてくれなかった。何回も子どもを殺したのかと言われ、どうして自首しないかとせまられた。お前しかいないと言われ続け、夜一〇時頃か?(時計があるわけではないので正確に分からないが)になり、眠くなり、苦しくなり、やったと言ってしまった」。
 「あの連中は人間のかけらもない。正義なんてとんでもない。今でも怒っている。いくら誤っても許すつもりはない。検察官・森川に、人間性がないと言われたが、(えん罪をでっち上げた)あなたの方が人間性がないのではないか。絶対に許せない」。
 「えん罪事件はいつどこで起きるか分からない。皆さんに振りかかるかもしれない。いつどこで犯人にされるか分からない。狭山の一日も早い再審を願う」。

全面的な証拠
開示が必要だ

 川畑幸夫さん(志布志事件、「踏み字」強要)は「二〇〇三年の鹿児島県議選での選挙違反をでっち上げられた。とにかく認めろと朝八時から夜の一一時まで取り調べられた。三八日目に逮捕された。警察の出世の道具にされた。いったん自白が取られると無罪をかちとるのは困難だ。えん罪を防ぐには取調べの全面可視化が必要だ」と語った。藤山忠さん(志布志事件えん罪国賠訴訟原告団長)が黒塗りの証拠開示した検察を厳しく批判した。
 「一三人がある日、突然逮捕された。長時間の取調べによってウソの自白をさせられた。やっていないのになぜウソの自白をするのか。どんなに意志の強固な人でも一〇人中九人が自白すると言われている。警察はひっぱったら犯人として扱い、取調べをするからだ。無罪が確定してから、検察庁で話をしてくれとわざわざ鹿児島から出かけ、えん罪でっち上げ事件の全容を話した。ところが検察は、志布志事件は警察の取調べに違法があったがえん罪ではないと居直っている」。
「国賠で闘っているが、取調べの内容が問題になり、証拠開示が問題となっている。裁判所はできることなら開示して下さいという姿勢だ。それでも一部が開示されたが、なんと黒塗りのある調書だった。これでは真相は解明できない。これでは証拠開示の意味がない。過ちを認めないために黒塗りをする。県警は謝罪しないばかりか、全面的に闘っていくとしている。でっち上げは警察の犯罪だ。こうした警察があるかぎり、えん罪はなくならない。闘いによるしかえん罪はなくならない。石川さんの再審実現を」。

証拠を隠しねつ
造する警察・検察

 袴田ひで子さん(袴田事件再審請求人、巌さんの姉)は「四六年拘置所に入っている。毎月面会に行っているが、三年八月二四日に会えた以降、今日も面会拒否をしている」と死刑確定囚の巌さんの現状を報告した。支援者の山崎さんが再審をめぐる状況を報告した。「昨年の九月から証拠開示されている。(味噌樽から見つかった犯人のものとされるズボンが大きな争点になっている)袴田さんにははけないズボンのサイズがB体のサイズであったが、味噌につかったからはけないとされてきた。開示された証拠では、これを作った職人の当時の証言でBというのはサイズではなく、色を示すものだと語っている。このことは当時調べた警察官は知っていたわけで、証拠を隠すも作ることも、警察・検察はやっていたことが明らかとなった」と証拠開示によって、再審に向けて前進していることを報告し、さらに面会拒否について「千葉景子法務相が死刑の執行をしてから袴田さんは面会に出てこなくなった。部屋を出たら執行されるという恐怖があるからかもしれない」と報告した。
 今井恭平さん(無実のゴビンダさんを支える会)が東電OL殺人事件でのデッチあげで服役しているゴビンダさん裁判について報告した。
 「七月に読売新聞がスクープして大きく報道されたように証拠開示がなされた。さらに一〇月にも四二点開示された。ゴビンダさん以外に被害者のいた部屋にはいないと確定判決では述べているが、新たなDNA鑑定によって、第三者がいた可能性が明らかになった。ゴビンダさんは一貫して、殺害を否定しその日にはその部屋には行っていないと述べている。一二月二七日、三者協議があるが年度内には再審決定が出るだろう。ネパールではこの報道が大きく扱われている。ゴビンダさんはお母さんが元気なうちに帰りたい、早く苦しみから解放してほしい、と訴えている」。
 鎌田慧さんがまとめを行い、庭山英雄さんが閉会のあいさつをした後、国会にむけて請願デモを行った。狭山再審実現に向けてがんばろう。      (M)


可視化を求める市民集会

犯人と決めつけ、自白をせまる取り調べ

相次いで再審
無罪の判決

 一二月七日、弁護士会館クレオで「なぜ、無実の人が『自白』をしてしまうのか〜取調べの全過程の録画が必要なワケ〜取調べの可視化を求める市民集会」が行われ、二三〇人が参加した。集会は、アムネスティ・インターナショナル日本/監獄人権センター/日本国民救援会/ヒューマンライツ・ナウが呼びかけた。
 死刑確定事件(免田、財田川、松山、島田)が相次いで再審無罪となり、一日も早く取調べの全過程の可視化実現の流れが高まった。その後も志布志事件、永見事件、足利事件、厚生労働省元局長事件、布川事件など次々とえん罪事件が起きている。しかし被疑者は代用監獄に囚われたまま警察権力によってウソの「自白」を強要されるシステムが続いており、全面可視化も導入されていない。必然的に裁判員裁判(二〇〇九年)でウソの「自白」に引きずられ、裁判員がえん罪に加担してしまう危険性があるのだ。現在、法務省法制審議会で「新時代の刑事司法制度特別部会」で可視化について論議されているが、反対派は全面可視化に必死で抵抗の論陣を張っている。警察庁・検察庁は、取調べの全過程ではなく一部の録音・録画に限定すべきだと主張している。このような局面を打開していくためにえん罪事件や人権問題を取り組む団体や個人によって集会が準備された。

日本の抑圧的な
取り調べ構造

 基調講演として高木光太郎さん(青山学院大学教授、法心理学)が、「自白の心理学―なぜ無実の人が『自白』をしてしまうのか」について問題提起した。
 「虚偽自白として自発型、強制されて迎合する型、強制されて内面化していく型と類型できる。威圧的な取調べの問題点は、すぐに犯人であると決めつけ、『証拠』を示し、自白を迫るやり方だ。第二は、被疑者による説明の内容面での問題点を指摘するのではなく、自尊心の破壊、否認の不毛さの説得、犯罪の重大性の脅し、十分な証拠が存在しているなどと圧力をかけることだ。そもそもコミュニケーションが成立していない抑圧的な構造によって取調べが行われている」と分析。
 そのうえでPEACEアプローチという面接技法を紹介し、「一九九〇年代半ばからイングランドとウェールズで全取調官に訓練への参加が義務づけられた。基本的なステップとして@計画と準備A目的の提示と説明B被疑者による説明C終結D評価が行われ、情動圧力から情報圧力に比重をかけた取調べだ。可視化は、否認力動に重点をおく取調べに対する有効な抑止となる可能性が高いし、事後検証ができるので問題点を発見することができる」と述べ、日本の抑圧的な取調べを批判した。

代用監獄制度も
えん罪の基盤

 パネルディスカッションは、「取調べの可視化(全過程の録画)が必要なワケ」というテーマ。
 若林秀樹さん(アムネスティ・インターナショナル日本事務局長)がコーディネーター。パネラーは、桜井昌司さん(布川事件えん罪被害者)、青木和子さん(布川事件再審弁護団、法制審議会新時代の刑事司法制度部会委員)、小坂井久さん(弁護士、法制審議会新時代の刑事司法制度部会委員、国家公安委員長主催「捜査手法、取調べの高度化を図るための研究会」委員)。
 論点は@自白の心理の検証Aどのような可視化を実現するかB今後どうあるべきか―だった。
 桜井さんは、えん罪被害の経験者として警察の取調べの違法性、デッチアゲの手法をリアルに紹介しながら厳しく批判した。
 小坂井さんは、金槌を打ち続けるような「板金」主義取調べ=脅迫が続いていることを浮き彫りにし、違法な取調べを止めさせるために全面可視化が必要だと強調した。
 青木さんは、えん罪事件を起こす根拠のひとつとして代用監獄制度も取りあげ、可視化実現とともに大きな課題として共に取り組んでいかなければならないとまとめた。
 最後に主催者から「一日も早く取調べの全過程の録音・録画を実現しよう」という集会アピールが提起され、参加者全体で確認した。
          (Y)


http://www.jrcl.net/p01b.html

-----------
狭山事件の核心は、検察が被告に有利な証拠の開示を拒んでいるという点である。全証拠の開示が実現すれば、石川さんが無実であることが証明される。検察の恣意的な証拠開示の拒否は犯罪的であるとさえ言える。今後、冤罪事件の再発を防ぐ上で、検察に全証拠の開示を義務づける法改正がどうしても必要だ。
 

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コメント
 
01. 2012年1月18日 17:22:20 : iToXUW0mpQ
昭和十六年正月頃からラジオ放送を通て日本全土に
古式道理の朗々たる葛野守様S.13の歌詠で
記紀などから後記、源氏・平氏.家物語、四書五経、勅撰和歌集に百人一首
が一挙放送されたのを御存知ですか。

昭和64年正月頃にテレビ画像を通て
感情露に外務省職員S.7が
自衛隊かアメリカ軍のスクランブルか演習で
オールド・ドラゴン。/デッド。デッド。/スネーク・モンスター。/キル。キル。/
と雄叫を挙る様子を見た覚が有ませんか。


02. 2014年3月29日 16:51:36 : tsy7TnSWD2
無実であれば絶対に再審開始決定されるはずです。
無実であれば。

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