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小沢が賛同したからって改革はそう簡単に進まない
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2011/12/21 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
霞が関も族議員も猛反発
注目を集めたきのう(20日)の橋下・小沢会談。橋下新市長は都構想を説明し、「国会での法案を後押しして欲しい」と要請すると、小沢は「これだけの改革は大変なことだ。自分たちも協力したい」と応じた。橋下は小沢のほか、輿石幹事長、平野国対委員長、仙谷政調会長代行と個別に会談。自民党は谷垣総裁、公明党は山口代表が橋下を出迎えた。
ダブル選圧勝の人気にビビり、各党とも露骨な擦り寄りを見せていて、ちょっと前の選挙で対立候補を立てていたのが信じられない対応だった。
こうなると、橋下も楽だ。都構想はすぐに実現しそうな気もするが、実はそう甘くない。
みんなの党は同日、地方自治法改正案を提示したが、これが実は橋下の考えている法案のたたき台になる。みんなの党と維新の会はブレーンが同じだし、橋下はさっそく、みんなの党案を「重要なメルクマールになる」と評価した。
ところが、この案、よくよく見ると、かなり過激で、ひと言で言うと、自治体が協議会を設置し、「都になる」という議決をすれば、総務相の協議や国会承認などを経て、「都」になれるというものだ。
自治体の側から行政の区割りを変更できるわけで、霞が関のキャリア官僚は「中央省庁が仕切ってきた国家統治機構に穴をあける気か」と息巻いている。
当然、国会審議になれば、族議員を中心に反対網が敷かれるはずで、そんなに簡単には通らないのだ。
小沢は改革を評価するだろうが、官僚ベッタリの民主党が賛成するとは思えないし、自民党も事情は同じだ。両党には強烈な「みんなの党」アレルギーもあるからなおさらだ。
民意をバックにイケイケの橋下だが、最後は政界再編までやらないと、中途半端なことしかできない。この日の表敬→大歓迎は単なるセレモニーに過ぎない。
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