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夢物語が具体論になった瞬間、潰される恐れ [橋下大阪 天国か地獄か シタタカ独裁者の素顔と正体]
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2011/12/20 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
大阪都構想には多くのハードル
大阪には「府市合わせ(不幸せ)」という言葉がある。大阪府と大阪市の敵対的関係を表すものだ。
人口260万人の政令市である大阪市とその市を包含する大阪府は、二重行政なんて生易しいものではなくて、あらゆる分野で張り合ってきた歴史がある。それぞれが湾岸部に建設したビルの高さまでも競い合い、その結果、揃って高さは256メートルになった揚げ句、ビル運営が破綻したのは象徴だ。こうした府市のムダを是正、一元化しようというのが橋下の「大阪都構想」なのだが、そこにはいくつものハードルがある。
「大阪都構想」の肝は、現在24ある大阪市の行政区を8〜9の特別自治区に再編することだ。橋下がこれにこだわるのは、組織を変革しなければ、体制は変わらないと信じているからだ。小手先の人事ではなく、組織を解体して、つくり直す。「そうすれば、大阪は活力、競争力が高まる」(橋下)というのだが、もちろん、大阪市議たちは反対だ。単に変革への抵抗ではなく、8つの区割りひとつとっても、いまだに大ざっぱな構想だけで具体的な話になっていないのだ。地域で線引きするのか。人口でスパッと割るのか。税収が豊かな区と貧しい区はどう調整するのか。何ひとつ決まっちゃいないのである。
「いまの府市の財政では、区の自治体に振り向ける予算も足りません。こういった制度設計に対する疑問を、自公は橋下市長に突きつけるつもりです」(大阪の行政に精通するジャーナリスト・吉富有治氏)
府市の壁を取っ払い「都」にするためには地方自治法の改正も不可欠で、こちらは国会審議になる。「地方自治法だけでなくそれに付随した関連法案を20くらい通さなければならない」(吉富氏)というから気が遠くなるような作業だ。
そのうえで、住民投票が必要になるケースも出てくる。今でこそ、橋下人気で沸く大阪の住民だが、「都構想」の現実を理解した後もすんなり賛成に回るのか。これが怪しい。例えば、府と市を統合すれば、府立大と市立大は2ついらない。美術館、病院もひとつでいい、ということになる。行政サービスの低下である。
それだけに橋下は急いでいる。「民意が冷めないうちに」がキーワードだ。
とりあえず、松井一郎府知事とともに今月27日に「府市統合本部」を立ち上げる。本部には府と市の職員だけでなく、橋下の以前からのブレーンである上山信一慶応大教授や元経産官僚の古賀茂明氏らが顧問として入る。関経連など関西財界も人材を送るとみられている。
「そこで、片っ端から改革に手を付けていくとみられます。まず人事。それから、水道事業の統合、市営地下鉄の民営化、府と市で重なるハコモノ行政の売却、文化事業の見直し。職員の人件費カットや外郭団体の整理など、実現できるものからやると思う」(市政記者)
橋下は「市長は1期限り」と明言している。4年間で都構想を完成し、4年後は「大阪都知事選挙になるから」という理屈だ。思惑通り進むのかどうか。市議会の本格議論が行われる来年2月が最初のヤマだ。
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