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小沢・橋下会談でわかった小沢さんの真意。「日本全体を一気に変える!」・・・小沢G始動!
December 20 ,2011 :(日々坦々)
本日、小沢・橋下会談が行われた。
朝日新聞がその模様をを比較的詳しく報じている。
≪橋下氏は「大阪市民に『改革してほしい』と言われたと受け止めている。今までの仕組みを壊すことを期待されている。後押ししてほしい」と都構想への協力を要請。
小沢氏は「これだけの改革をするのは非常に大変だ。古いものをぶっ壊さなきゃいけない。ついては基本となる考え方をまとめたものが必要だ。そこを協力したい。日本全体を一気に変えることも必要だ。私たちも力を尽くしていきたい」と述べた。≫
※追加
エントリー後、この記事がリンク切れとなり、同じタイトルの記事では、この中の肝心な発言が全く違ったものに変えられていたので、全文、両方を検証のため貼り付けておくことにした。
■橋下市長、小沢元代表と会談 都構想に「協力」引き出す 橋下氏は「大阪市民に『改革してほしい』と言われたと受け止めている。今までの仕組みを壊すことを期待されている。後押ししてほしい」と都構想への協力を要請。小沢氏は「これだけの改革をするのは非常に大変だ。古いものをぶっ壊さなきゃいけない。ついては基本となる考え方をまとめたものが必要だ。そこを協力したい。日本全体を一気に変えることも必要だ。私たちも力を尽くしていきたい」と述べた。 橋下氏は20日にはさらに自民党の谷垣禎一総裁や公明党の山口那津男代表、みんなの党の渡辺喜美代表、国民新党の亀井静香代表ら与野党幹部とも会談する。
(朝日新聞 2011年12月20日13時10分) 【リンク切れ】
大阪市の橋下徹市長は20日、民主党の小沢一郎元代表と国会内で会談した。大阪都構想の実現に向け、橋下氏は民主党内で最大グループを率いる小沢氏の理解と協力が必要と判断したとみられる。
改定後、肝心な語句が外されている。
■橋下市長、小沢元代表と会談 都構想に「協力」引き出す
(朝日新聞 2011年12月20日14時26分)
橋下徹大阪市長と松井一郎大阪府知事は20日午前、東京都内で小沢一郎元代表と原口一博元総務相、輿石東幹事長、平野博文国対委員長ら民主党幹部らと相次いで会談し、大阪都構想実現への協力を求めた。 橋下、松井両氏は小沢氏と30分余り会談。同席した原口氏によると、橋下氏は都構想を説明して「(ダブル選で)有権者は古い仕組みを壊すことを選択した。国会で私たちの法案を後押しすることに協力してほしい」と要請。小沢氏は「これだけの改革は大変なことだ。古いものをぶっ壊さないといけない。ついては基本となる法律が必要だろう。そこに自分たちも協力したい」と応じたという。
一方、平野氏は、橋下氏らに「もう少し具体的な説明が必要。私たちは良いものは良い、悪いものはアカンと申し上げていく」と語り、橋下氏は「しっかり説明していく」と答えたという。
どういう理由で訂正されたのかは全く不明だが、一番のポイントとなるところを変えてきたとなると、何らかの意図が感じられる。
ここでは、最初の記事にあって、改定後抜けた小沢さんの発言、「日本全体を一気に変えることも必要だ」を採用する。
小沢・橋下の初会談は、2009年8月の選挙応援か何かで小沢さんが代表代行として大阪入りした時に会っている。
その時は、≪地方分権や霞が関解体で意気投合した≫とのことで、≪橋下氏は「すごい迫力だ」と圧倒された≫と答えている。
2回目は、政権交代後の2009年12月17日、与党の幹事長となった小沢さんに、橋下氏が陳情にきて幹事長室で会談した。
会談後、記者団に小沢氏の印象を聞かれ、橋下氏は次のように答えている。
≪「すごいとしか言いようがない。とてつもない。日本を動かしている」と強調した。≫
ある意味、橋下氏は個人的には、小沢さんの理念なり政治家としての力には感服しているのだろう。
小沢さんにしても先日の12月11日の記者会見で、慎重な物言いの中にも、はっきりと彼の目指すものと方向性は同じだと言っている。
その時の模様をまた再掲してみる。
橋下徹大阪新市長及び大阪維新の会への評価と連携の可能性について?
ぼくは橋下さんとお会いしたことは勿論あるけれども、具体的に詳しく政策論をかわしたということはありません。
ですから、まだ、今のご質問で、その一緒に連携できるかどうかっちゅうことのは、そりゃ、もし会う機会があれば、お話した上でできればいいし、そうでなければだめだし、ただ私は彼のひとつは、彼の政治家としての大事な資質を身に付けておる人だと思いますし、それから、遠くから聞いてるだけだから具体的なことは言えませんが、今までずっと続いてきた旧体制をぶち壊さなければ、新しい本当の市民、国民のためのものは生まれないという趣旨の話をしておられると思います。その点は私自身の年来の主張と同じですし、また、そういう同じような類のことを言っているにもかかわらず、私みたいに壊し屋とかなんとか言われないところが偉いと思います。(含み笑)
(参照:12/12エントリー)
今日の短い時間での会談では、原口一博元総務相と松井一郎大阪府知事も同席したとのことで、時間的にも、そんなに深い内容までは踏み込めなかったとはわかるが、お互いに協力し合うことを確認している。
ここで注目したのが、原口氏を混じえることにより、積極的に会談の内容を外部に発信して知らしめようという、小沢さんの意図と同時に強い意思が感じる。
既得権益と官僚支配の悪の仕組みをぶっ壊すだけの破壊力がこの二人にはある。
時事通信も次のようなタイトルで報じている。
■橋下氏と連携に意欲=「大阪都」に協力−小沢元代表
(時事通信2011/12/20-12:59)
ジャーナリストの鈴木哲夫の核心リポートに興味深い内容があった。
一部抜粋してみる
■橋下市長と“剛腕”小沢が“密約”か…強まる政界再編のうねり
(ZAKZAK 2011.12.19)
・・・ 「小沢さんはすごい。素晴らしい政治家だ」 橋下氏は最近、自ら率いる「大阪維新の会」の府議ら数人と食事した際、こう話したという。同席した府議は「橋下氏は『小沢さんは剛腕だ』『権力(の強大さと怖さ)を知り尽くしている』と評価していた。ベタ褒めだった」と語る。 驚くべき証言というしかない。「大阪都構想」を掲げて大阪市役所に乗り込んだ橋下氏について、周辺は「次のステージは間違いなく国政だ」と分析している。 維新の会の大阪市議も「橋下氏は、大阪だけではなく国と地方の関係を改革することに興味を示し始めている。僕らにも『公約実現のためにも、国政を動かさなきゃ前に進まない』と言うようになった。国の形、統治機構を変えることができれば、歴史的な偉業となる。市長選直後から、そんな野望を感じますね」 そして、小沢氏との接近について、前出の府議は理由を2つ挙げる。 「まず、やろうとしていることが似ている。政策の中身よりも、形や仕組みに重心を置いている。小沢氏がやってきたのは、政権交代可能な二大政党制の構築や、国会改革、地方自治改革など。仕組みの改革という点で一緒にやれる」 次に、橋下氏のケンカ手法があるという。 「橋下手法は、常に反権力側から入る。すり寄ってお願いしていては、権力側にいいように扱われかねない。あえてケンカを売り、相対的に自分を改革者に仕上げて戦う。現在、小沢氏は与党内反主流派。しかも橋下氏は大の小沢好き。組んで権力側に挑むという選択肢が有効とみている」 一方の小沢氏だが、橋下氏の台頭を早くから予測していたという。 夏ごろから「大阪ダブル選挙で、橋下が勝ったら(政局は)大きく動くぞ」と周囲にいい、橋下氏については「なかなか面白いじゃないか」と目を細めていた。小沢氏の心中を側近が明かす。 「小沢氏の腹は『いまの民主党ではもうダメだ』で固まっている。もう一度、政界再編を仕掛けることに賭ける。その場合、できる限りの多数派で政権を揺さぶり、次期衆院選で勝たなければ意味がない。そのために橋下氏は絶対に欲しい」 小沢グループの中堅議員はこう続ける。 「陸山会裁判の判決(来年4月)だって、無罪になるか分からない。小沢氏はこれまで『無罪を勝ち取ってから動く』と考えていたが、中堅・若手には『万が一、有罪になれば何年も動けない。早く行動すべき』という主戦論者が増えている。『年内に増税反対で先行離党して、小沢氏を誘発しよう』という議員が5、6人いる。小沢氏はこうした思いを理解している。橋下氏と連携しながら、離党→新党結成に動くはずだ」≫
前出の府議は「いきなり、『連携』という言葉は出ないだろうが、暗黙の了解の下、連携に必要な、理念や政策、大義を確認する会談となるはず。国の仕組みを変える、地域主権や地方分権も話すだろう」と語る。
橋下氏に絡むのが、みんなの党で、彼らも先を見越している小沢さんとの連携も視野にいれているという。
≪「アジェンダ(政策や理念)が合えばいい。地域主権や公務員改革、増税反対などで合うなら、本格的な政界再編の第一幕として組むことはあり得る。渡辺氏自身、『時期が来れば(小沢氏と)会うこともあるかもしれない』と話している」 小沢グループ幹部も「渡辺氏は(自民党が)与党時代に政策を掲げて1人で飛び出した。その覚悟は相当なもの。小沢氏も『(渡辺氏は)いろいろ分かってきた』と評価している」という。≫
この見立てで、大阪府議が言っていた、今日の会談の予想は、まず当たっているということが言える。
≪国の仕組みを変える、地域主権や地方分権も話す≫
≪日本全体を一気に変えることも必要だ。≫
と小沢さんが力強く言っていることに全ての意味が詰まっている。
小沢さんを支持する3つの議員グループが、明日21日に合同で新しい勉強会を発足させる、ということだ。
■小沢G新勉強会が21日発足 「反野田」の足場 全議員に参加呼びかけ
(産経新聞2011.12.16)
民主党の小沢一郎元代表を支持する3つの議員グループが21日に合同で新しい勉強会を発足させることを決め、16日に党所属の全議員に案内状を配布した。小沢氏は野田佳彦首相が意欲を示す消費税増税を厳しく批判しており、勉強会は増税反対を柱にした「反野田」勢力の足場となりそうだ。
呼びかけ人には小沢氏に近い議員を中心に85人が名を連ねたほか、賛同者33人も確保。案内状は「小沢氏の政治理念である『自立と共生』を座標軸に政権与党として政策提言を積極的に行っていく」としている。
いよいよ、始動!
橋下氏との連携も視野に、小沢さんが再び動き出す!
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