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「これは特捜部と小沢一郎の全面戦争だ!小沢をあげられなければ我々の負けだ!」これは先週16日の小沢氏の公判に証人として出廷した前田検事が、東京地検特捜部に呼ばれた時、事件を担当する木村主任検事から言われたことだそうだ。彼のこの証言を法廷で聞いた人の多くは、驚いたというか絶句しただろう。これこそが小沢事件の本質を示している。
先ずは前日の公判で、検察審査会が起訴相当の決議をした後、再度石川議員を取り調べた田代検事が、石川氏が述べていないことを供述調書に書いていたことが明らかにされた。つまり田代検事が書いた作文である検察の供述調書が、証拠として検察審査会に渡っていた。この供述調書は、東京第5検察審査会が2回目の起訴相当の決議をした時に、石川氏の供述内容に信頼性があるとする根拠になったものである。
田代検事は「数日をかけて、思い出しながら報告書をまとめる際、(1月の)勾留中のやり取りなどと記憶が混同した。虚偽ではない」と釈明し、「取調べメモは一切とっていない」と述べた。もし録音がなければ水掛け論になり、裁判所は検察調書を採用する。それが過去の実績。メモなしの取調べなら当日中に調書を作成するはず。メモを破棄したと言えば、裁判官の心証を害する。それを避けるためだろう。
ここで上記の前田発言と重ね合わせると、東京地検特捜部の中では「小沢クロ」になるなら、少々の嘘の供述調書でも構わないという空気があったと推測される。前田元検事は「積極的に小沢さん(立件)までつなげたがっていたのは、当時の佐久間特捜部長と木村主任検事、大鶴次席検事ら一部の幹部でした」と証言している。田代検事がこの上司たちに阿った取調べをしたことは十二分にあり得る話だ。
前田証言で見逃せないのは裏献金に関する箇所。「(佐久間部長らは)1億や2億、場合によっては4億円を出してこいと(現場に)言ってくるのです。私は佐久間部長に想定しているスジを聞いてみました。夢みたいな話、妄想を語られました。私は率直に『裏献金は難しい』と言いました。ほかの検事も無理と言っていました」と前田証人は述べている。地検幹部による見込み捜査、デッチアゲが窺える証言である。
東京地検特捜部は、09年3月に大久保秘書(当時)逮捕直後に陸山会事務所を家宅捜査しただけでなく、東北地方の公共工事を手がけたゼネコンを軒並みに家宅捜査した。だが、いくらゼネコンや下請け業者から聴取しても裏金は出なかった。従って検察が贈収賄事件の立件だけを求めていたのなら、この時点で捜査を打ち切ったはずだ。せいぜい検察の面子を保つため、西松献金事件で大久保氏を起訴して終わりだ。
だが、小沢氏が不起訴になるや河上和男氏などの検察OBが盛んに「検察審査会」で2度起訴相当の決議があると、小沢氏は起訴されるとテレビで解説し始めたのだ。時を同じくして何処の誰とも分らない人物から、検察審査会への審査申立があった。検察審査会(事務局)は、法に定める審査申立人の条件である「犯罪により害を被った者」を、異例の【超拡大解釈】をして、受理したのである。
ここで再び田代検事の証言を検証する。常識的に考えて、検察が不起訴にした事件が検察審査会により2度も起訴相当とされ、公訴されるのは検察の恥である。処が、田代検事は、検察審査会が起訴相当の決議をするように誘導すべく、石川氏の供述調書を作文した。なぜ、そこまでしたか。検察の目的は、小沢氏が氏の公判の冒頭に述べたように、検察は小沢氏を狙って捜査し、氏の政治活動の足を引っ張ることである。
処が、証拠が何一つ無いので、検察は小沢氏を起訴出来なかった。そこで検審会を利用することを考えた。だが、検察審査会法に定める審査申立人の条件である「犯罪により害を被った者」は居ない。申立する者が居なければ、検審会を利用できない。これがクリアには、検審会事務局が審査申立人の条件を拡大解釈し申立を受理して協力した。後は、検察が検審会を起訴相当に誘導する調書を提供することであった。
検察が、何故そこまでして小沢氏の政治活動の足を引っ張るのだろうか。当初は、政権交代阻止であり、政権交代後は、小沢氏主導の霞ヶ関改革封じなのだろう。その背景には、多くの政治家の利権と検察幹部の思惑が交錯していたはずだ。「権力は腐敗する」とはよく言ったもので、検察が何らかの政治権力と結びついていたと言うことである。だから「全面戦争」と言う言葉が発せられた。そう考えられるのである。
この裁判が公訴棄却にならなければ、裁判所も検察と「同じ穴の狢」だと云うことも明らかになる。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=12
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