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橋下市長と“剛腕”小沢が“密約”か…強まる政界再編のうねり
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20111219/plt1112191554002-n1.htm
2011.12.19 夕刊フジ
★鈴木哲夫の核心リポート
大阪市の橋下徹市長は19日午前に正式就任し、同日午後、上京する。21日までの東京滞在中に、与野党幹部や東京都の石原慎太郎知事と会談するが、最も注目されるのは、20日に行われる民主党の小沢一郎元代表との会談だ。「大増税路線」を突き進む野田佳彦政権が国民の支持を失うなか、2人の接近は「政界再編の起爆剤」となる可能性が強まっている。連携に向けた“密約”でも交わされるのか。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が核心に迫った。
「小沢さんはすごい。素晴らしい政治家だ」
橋下氏は最近、自ら率いる「大阪維新の会」の府議ら数人と食事した際、こう話したという。同席した府議は「橋下氏は『小沢さんは剛腕だ』『権力(の強大さと怖さ)を知り尽くしている』と評価していた。ベタ褒めだった」と語る。
圧倒的な強さで大阪ダブル選挙に勝利した橋下氏と、野田首相の大増税路線を批判し始めた小沢氏。20日の会談で何が話し合われるのか。
前出の府議は「いきなり、『連携』という言葉は出ないだろうが、暗黙の了解の下、連携に必要な、理念や政策、大義を確認する会談となるはず。国の仕組みを変える、地域主権や地方分権も話すだろう」と語る。
驚くべき証言というしかない。「大阪都構想」を掲げて大阪市役所に乗り込んだ橋下氏について、周辺は「次のステージは間違いなく国政だ」と分析している。
維新の会の大阪市議も「橋下氏は、大阪だけではなく国と地方の関係を改革することに興味を示し始めている。僕らにも『公約実現のためにも、国政を動かさなきゃ前に進まない』と言うようになった。国の形、統治機構を変えることができれば、歴史的な偉業となる。市長選直後から、そんな野望を感じますね」
そして、小沢氏との接近について、前出の府議は理由を2つ挙げる。
「まず、やろうとしていることが似ている。政策の中身よりも、形や仕組みに重心を置いている。小沢氏がやってきたのは、政権交代可能な二大政党制の構築や、国会改革、地方自治改革など。仕組みの改革という点で一緒にやれる」
次に、橋下氏のケンカ手法があるという。
「橋下手法は、常に反権力側から入る。すり寄ってお願いしていては、権力側にいいように扱われかねない。あえてケンカを売り、相対的に自分を改革者に仕上げて戦う。現在、小沢氏は与党内反主流派。しかも橋下氏は大の小沢好き。組んで権力側に挑むという選択肢が有効とみている」
一方の小沢氏だが、橋下氏の台頭を早くから予測していたという。
夏ごろから「大阪ダブル選挙で、橋下が勝ったら(政局は)大きく動くぞ」と周囲にいい、橋下氏については「なかなか面白いじゃないか」と目を細めていた。小沢氏の心中を側近が明かす。
「小沢氏の腹は『いまの民主党ではもうダメだ』で固まっている。もう一度、政界再編を仕掛けることに賭ける。その場合、できる限りの多数派で政権を揺さぶり、次期衆院選で勝たなければ意味がない。そのために橋下氏は絶対に欲しい」
小沢グループの中堅議員はこう続ける。
「陸山会裁判の判決(来年4月)だって、無罪になるか分からない。小沢氏はこれまで『無罪を勝ち取ってから動く』と考えていたが、中堅・若手には『万が一、有罪になれば何年も動けない。早く行動すべき』という主戦論者が増えている。『年内に増税反対で先行離党して、小沢氏を誘発しよう』という議員が5、6人いる。小沢氏はこうした思いを理解している。橋下氏と連携しながら、離党→新党結成に動くはずだ」
「橋下・小沢連携」に絡むのが、渡辺喜美代表率いるみんなの党だ。
橋下氏と渡辺氏は、政策もブレーンも共通しており、「次期衆院選での連携は既定路線」(みんなの党関係者)。小沢氏と渡辺氏が連携できるかがカギなのだ。
小沢氏はかつて、細川護煕元首相の後継に、渡辺氏の父・美智雄氏を自民党から引き抜いて担ごうとした。最終的に失敗したため、2人の間には確執があるとされてきたが、みんなの党関係者は「十分連携できると」といい、こう指摘する。
「アジェンダ(政策や理念)が合えばいい。地域主権や公務員改革、増税反対などで合うなら、本格的な政界再編の第一幕として組むことはあり得る。渡辺氏自身、『時期が来れば(小沢氏と)会うこともあるかもしれない』と話している」
小沢グループ幹部も「渡辺氏は(自民党が)与党時代に政策を掲げて1人で飛び出した。その覚悟は相当なもの。小沢氏も『(渡辺氏は)いろいろ分かってきた』と評価している」という。
20日は、政界再編に向けた歴史的な一日となるかもしれない。
■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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