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WSJ http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_362058?mod=MostPopularBlock
野田佳彦首相は18日、京都市の京都迎賓館で韓国の李明博大統領と約1時間会談した。大統領は旧日本軍の従軍慰安婦問題について「両国関係の障害」と指摘、「優先的に解決する真摯(しんし)な勇気を持たなければならない」と、政府間協議を迫った。首相は「わが国の法的立場は決まっている。決着済みだ」と強調、議論は平行線に終わった。未来志向の関係構築に努めることでは一致した。
李大統領が日本の首相との会談で、元慰安婦の請求権問題に具体的に言及したのは初めて。日本政府は、1965年の日韓基本条約に伴う協定で、慰安婦問題は決着済みとの立場。ただ、村山内閣は95年に財団法人「女性のためのアジア平和国民基金」を設立、元慰安婦への「償い金」支払いなどに当たっていた。首相はこうした経緯を念頭に「これからも人道的見地から知恵を絞っていきたい」と伝え、理解を求めた。
首相は、ソウルの日本大使館前に元慰安婦を象徴する少女像が設置されたことに言及し、「誠に残念だ」として早期撤去を要請。しかし、韓国側の説明によると、大統領は「日本政府がもう少し(慰安婦問題に)関心を示せば起こらなかった。誠意ある措置がなければ第2、第3の像が建つ」と、撤去に応じない考えを示した。
首相は、竹島(韓国名・独島)の領有権問題を念頭に「日本側が提起している困難な問題がある」とも指摘。一方で、こうした懸案が「日韓関係に悪影響を及ぼさないよう、ともに大局的見地から努力したい」と未来志向の関係構築に重ねて意欲を示し、大統領も同意した。
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