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発言した内容の詳細を聞いていないので推測になるが、年金の保険料と給付の関係は、賦課方式だから「ネズミ講」で、積立方式なら健全というわけではない。
積立方式が財政的に健全に見えるのは、年金給付でインフレを考慮しない場合のインフレ基調の経済状況にあるときだけである。
しか、それでは、インフレ基調のなかで生活する年金受給者は、困窮を強いられることになる。
インフレを考慮して年金支給額を調整するのなら、積立方式も賦課方式も実質は変わらない。
逆に、デフレ基調が続くなかで積立方式を採用していれば、物価の下落にかかわらず、約定の国民年金や報酬比例部分の年金(未調整の“絶対額”)を支給しなければならず、年金財政はより過酷なものになる。
高度成長期のように政府が資本形成(公共事業)に精を出すときには、手元にカネが積み上がり使える積立方式が国家機構にとって都合が良かったというだけの話である。
橋下さんも、お金に縛られたモノの見方をしているようだ。
年金財政問題はお金の問題ではなく、供給と需要の問題である。税収を上回る44兆円もの国債発行をしてもデフレ基調が続く現実は、日本経済が供給>需要であることを意味している。
現役世代の負担を増大させるのは愚の骨頂だが、供給活動で得たお金を懐にしまい込んで税金・賃金・投資などに使いたくないという企業や高額所得者が多いのなら、政府部門が代行的にお金を配るしかない。
政府部門が借り入れでお金を配っても支障をきたさない経済状況がいつまでも続くわけではない。まだ余裕がある今のうちに、強固な国民経済の仕組みを構築しなければならない。
そうしなければ、制御が困難で経済成長にも貢献しないインフレに陥ることになる。
番組に同席していた長妻昭元厚生労働相は、橋下さんの意見にどう反応したのだろう?
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橋下氏「年金制度はねずみ講」 民放番組で批判
2011年12月17日 12時25分
大阪市長に就任する「大阪維新の会」の橋下徹代表は17日、大阪市で民放番組に出演し、国の年金制度について「根本的に変えないといけない。ねずみ講そのものだ」と批判した。
終了後、記者団に「現役世代に対する完全犯罪。継ぎはぎの、ばんそうこうの手当てみたいなやり方では絶対に持たない」と述べ、現在の賦課方式から積立方式に変える必要性を強調した。「なぜ政治家が(それを)感じないか」と不満も漏らした。
番組には民主党衆院議員の長妻昭元厚生労働相も出演。社会保障制度の在り方などについて意見を交わした。
(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011121701001447.html
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