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「出たぁ」と思ったらカジノ構想の空鉄砲 橋下新市長のフン詰まり
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2011/12/17 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
不景気 大阪市民ガッカリ
大阪市長と府知事のポストを独占した橋下「維新の会」。何を仕掛けてくるのか注目だが、読売報道によると、大阪湾岸の人工島・夢(ゆめ)洲(しま)にカジノ誘致をぶち上げるのではないかという。
カジノ? そういえば東京の石原都知事もそんな公約を掲げていたこともあったが、立ち消えである。そんなものしかスローガンはないの?
「大阪にもカジノ構想はずっとあったが、東京と同じで実現不可能。そんなことは橋下新市長も分かっている。カジノ構想というのは、準備会や研究会をこしらえるだけで、パチンコ業界などから人もスポンサーも集まる。それが目的でしょう。東京の石原都知事との連携強化もアピールできます」
橋下徹という人物を追い続けるノンフィクションライターの森功氏はそう言った。
新市長が話題づくりとスポンサー集めに策略を練るのは勝手だが、大阪の最大課題は不況と経済地盤沈下を食い止めること。市民、府民だって、その閉塞打破に期待して一票を投じたのである。対策、秘策はないのか。
「地下鉄の民営化と延長、関空の活性化、ウオーターフロント計画……。橋下氏はいくつかの景気活性策を言い続けているが、財源がないから、何もできない。大阪都構想をしばらくウリにしていくしかない状況です。で、人気を保ち、来年予定される国政選挙で維新の会の独自候補を大量当選させて、国政にも進出。そんな計画だから、橋下氏に早急な景気回復を期待しても無理というものです」(森功氏)
絵空事のカジノ構想は八方ふさがり、フン詰まりの裏返しでもある。
◇
橋下氏「夢洲にカジノを」…市港湾局との意見交換で言及
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20111216-OYO1T00881.htm?from=top
2011年12月16日 読売新聞
カジノ誘致を目指す大阪市の橋下徹新市長が、候補地として、大阪湾岸の人工島・夢洲(ゆめしま)地区(此花区)を検討していることがわかった。市長選で敗れた平松邦夫市長が夢洲で進めていた液化天然ガス発電所の新設計画を凍結してカジノ予定地とすることも想定しているとみられる。
関係者によると、橋下新市長は9日、市港湾局との意見交換の中で「夢洲にカジノを誘致することは可能か」と発言。従来、大阪ベイエリアへの誘致に意欲を示していた橋下新市長が具体的な候補地に言及するのは初めて。港湾局側は「広大な敷地はある」と応じたという。
夢洲は、埋め立てが完了すれば総面積390ヘクタール。企業誘致を進めている産業・物流ゾーンやコンテナターミナルがある先行開発地区(140ヘクタール)と、まだ整地されていない将来開発地区(250ヘクタール)がある。鉄道はないが、舞洲(まいしま)など隣接の埋め立て地と橋やトンネルでつながっている。
橋下新市長は市長選公約で、「多くの集客や高い経済波及効果が期待できる統合型リゾート」としてカジノの立地促進を明記。刑法上は賭博とみなされ、実現には特別法の制定が必要となるが、超党派の議員連盟が国内で合法化する議員立法をまとめ、早期成立を目指している。
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