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【正論】評論家・屋山太郎 現状墨守に弔鐘鳴らす「大阪都」
配信元:産経新聞
2011/12/13 02:48更新
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/538170/
橋下徹氏率いる「大阪維新の会」は、大阪府知事、大阪市長のダブル選挙で圧勝し、「大阪都」構想の実現に向けて動き出した。野田佳彦首相も、「大阪都」を 政権検討課題として取り上げざるを得なくなった。首相の諮問機関である「地方制度調査会」でも、審議を始める方針だという。
≪二元・二重行政に「ノー」≫
橋下氏は市長選で民主、自民、共産の3党が推す統一候補に20万票差を付けぶっちぎりで勝った。大阪市民は既成政党に強烈な「ノー」を突き付けたのである。
2008年1月に橋下氏は府知事に当選し、大赤字を抱えた府財政の再建に取りかかった。28余のハコモノを潰し、職員の給与ばかりか退職金もカットし、健 全化への目途を付けた。この過程で、橋下氏は府と市に大学や浄水場がダブって設置され、余剰人員を抱えていることを指摘し、二元・二重行政の問題をあぶり 出した。橋下氏は、市長が260万人を一体として統治する行政のあり方に疑問を投げかけた。
大阪市には24の行政区があるが、東京都の23区のように独自に住民サービスをする権限がない。これに対し、平松邦夫市長は大阪都構想は「大阪市をバラバラにするものだ」として反対した。
しかし、大阪都構想は、大阪府内の行政サービスを担う43の市町村と同様の権限を大阪24区にも与えるというものである。行政サービスは目の届く範囲の基 礎自治体で行うのがベストで、都知事は各自治体の特色を有機的に結び付けて成長戦略を図る役割を負うべきだとの考え方だ。この結果、「国際戦略総合特区制 度」が立法化された。東京都の石原慎太郎知事は当初、「都は東京だけだ」と憤ったが、橋下氏の構想を知って、強く支持するようになった。
≪都構想は明治来の体制変える≫
基礎自治体とそれを統轄する都・府・県という考え方を突き詰めていくと、国の直轄事業などは断るという立場に行き着く。橋下氏は府知事当選後、国の直轄事業負担金について、「ボッタクリバーだ」と支払いを拒否し、負担金制度を廃止寸前に追い込んだ。
これは、国・地方が直結した明治以来の国家システムを切り替えることを意味する。これまで地方分権は何十年も叫ばれながら、全く進まなかった。中央の官僚 組織が現状墨守を決め込んだからだ。しかし、大阪都構想を推し進め、地方自治法改正にまで持ち込めば、国の出先機関の廃止にもつながる可能性がある。
橋下氏は、「行政部門が政治をやっている」と、府職員の“出過ぎ”を厳しく抑えた。「行政部門は選ばれた政治家の言うことを聞くべきだ」と述べ続けてい る。市長当選直後にも、「選ばれた私の言うことを聞かない職員には辞めてもらいます」と言い放った。これは、当然、中央官僚にも言えることで、国家公務員 は政治家である首相、閣僚の方針をいかにうまく執行するかが本務である。
橋下氏が提起している「職員基本条例案」は、職員の能力に応じて昇給や降格を行う。局長は公募によって選ぶというものである。安倍晋三政権時代に構想さ れ、後に成立した「国家公務員制度改革基本法」の考え方と全く同じだ。同法に基づいて公務員制度改革が行われるはずだったが、民主党も自民党も実現できな かった。大阪の職員基本条例案は公務員の身分を保障した地方公務員法違反だ、と連合などは反対しているが、余剰部門の職員をクビにするのは当たり前のこと ではないのか。
≪橋下3改革日本動かすテコに≫
加えて橋下氏が提案しているのは、「教育基本条例案」。校長などの公募制と職員の能力評価を給与に反映させるものである。橋下氏は知事就任直後、文部科学 省が行っている全国学力テストの結果を、市町村別に公表すると宣言した。これを押さえにかかる文科省を「バカ」呼ばわりし、「クソ教育委員会」とものの しって、ついに全国で公開されることになった。この結果、教育現場は見違えるように活性化した。
文科省は「テストの公表は学校現場に過度な競争をもたらし、不当な学校序列化を招く」と、日教組の言い分を丸ごと取り次ぐ愚かさだった。官僚は決してリス クを取らない。職員も教員も現状維持に固執する。こうして硬直した組織が続く。日本社会が活性化しないのは、現実には中央も地方も官僚が政治をやっている からだ。
社会の動きに対応しない組織はいずれ破綻する。橋下氏の大阪都構想の前から、新潟県と新潟市の「新潟州」構想があり、愛知県と名古屋市の「中京都」構想も あった。神奈川県は横浜、川崎、相模原の3市が大半を占め、県知事の存在は霞(かす)む。明治以来のシステムが終わりを告げているのだ。
橋下氏は、国、地方の統治システムを問う大阪都構想、公務員のあり方を律する職員基本条例案、そして日教組の学校支配を砕く教育基本条例案という3つの課題を突き付けて変革を迫る。これらの3点は大阪を超え、日本を動かすテコになるかもしれない。(ややま たろう)
2011/12/13 02:48更新
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http://nishidasaburou.iza.ne.jp/blog/entry/2538501/#cmt
カナリアの考える『教育』の姿(嘲)
(西田三郎の坑外のカナリアもさっき死にました )
……「別に異論はねーな。まあ、他人を手放しで持ち上げる文章書くだけで
カネになるなんてウラヤマシイったらねーけどな(嘲)」
「なんや、カナリアブログは橋下っちゃん礼賛ブログに変節するんか(笑)」
「ああ、手放しってわけにはいかねーけど、二点を除いて奴の目指してる政治はそう悪いもんじゃない。
ってかまあ、俺は奴が政治の世界に転進した契機となった、光市の母子殺害事件に関する、
懲戒請求呼びかけに関して、奴がその誤りを認めない限り、死んでも奴を支持しない。
あれは間違いでありインチキであり不誠実であり、
奴の親父が何者だったか、なんてことよりもずっと奴のキャリアにおける最低の汚点だ。
あれは奴自身が奴の責任でやったことで、その誤りに関して俺は見過ごすつもりはない。
少なくとも大阪市民の一人である俺は、の話だぜ(嘲)」
「そのウザい前提はおいといて、二点って何やねん(笑)」
「まず第一点な。確かにこの国の中央政府も、地方自治体も、官僚支配は深刻な問題だけど、
行政部門を司るようないわゆる実力ある役人と一介の職員は明らかに別もんだ、
ってことくらい実は誰も皆、言われなくてもわかってるだろ(嘲)
単に不景気だから公務員のほうが収入いいからって、単に一般市民のルサンチマンを煽って、
政治に影響を与えるような『公務員』と『職員』をわざと曖昧にしてる(嘲)
アホな小市民の何の発展性も展開もないルサンチマンに訴えて、
『細けぇことはいいんだよ!』
にしてるとこはもうまったく、懲戒請求の件から何も進歩してない(嘲)」
「しゃーないやろ。市民がそれがええ、ちゅーとんねんから(笑)
ほな、第二点は?」
「ああ、これはもうはっきりしてるけど、教育への関与のあり方だわな(嘲)
いやあ、義務教育をはるか昔に終えて、高校・大学とボケーーーーッとして過ごして、
結局はテメエが『学ぶ』ってことに対する純粋な喜びを見出せなくなっちまった
一般的な団塊ジュニア系の痴呆中年たちは、『教育』の意義なんてことはすべて
テメーが小中学校に教わったレベルのクソ教師のたわごとだ、とシラケきってるだろ(嘲)
質の悪い教師に教わったからって、その不幸に自らしがみついてるなんて、なんて不幸なんだ(嘲)
時代がどうあれ、自分の年齢がどうあれ、
『学ぶ』ってことはいつになってもエキサイティングなことなのにな(嘲)」
「そーかあ?……うちまだ義務教育やけど、それはわからんわ(笑)」
「まあ確かに、学力テストで計れるもの、ってのも教育の一側面かも知れない。
でも、それは重要だけど、教育のすべてではない。
いくら聞いても、橋下の教育への関与の仕方には、
『学力テスト』基準の価値判断しかみえない。かといって平松にそれ以上のものがあったか、とか、
日教組にそれがあるのか、っていえばねーんだけどよ(嘲)」
「まあ、『反日教組』とか『反NHK』とか『反朝日』とかはとっつきやすいわな。
でも橋下ちゃんは選挙前に、朝日とNHKとも仲の悪い『反新潮・文春』になってもたな。
アホで無意味すぎるケンカ売ったんは新潮・文春のほうやけど(笑)」
「実際、やや股ろう氏が言ってるような、『この結果、教育現場は見違えるように活性化した。』
なんてことはねーからな(嘲)いったい何を指して『教育現場が活性化した』つってんだ?
極端に結果が良かった地方が、それを売りにするためにますますやる気になって、
極端に悪かった地方が、それなりに反省した、ってだけの話だろ(嘲)
テストの結果を提示するだけで文部科学省は『その教育格差をどう是正するか』とか、
そーいう具体的な方向性を示したわけじゃない(嘲)」
「いや、目に見える方向性のほうが、わかりやすーてええねん(笑)」
「橋下と、その賛同者は、目に見える結果が教育現場に表れることを望んでるんだろうけど、
まあそれは脳みそが早漏の奴の考え方だわな(嘲)」
「なんやねん、『脳みそが早漏』って(笑)」
「市長の任期は4年。たった4年だ。義務教育は9年。もしその子が高校に進めば12年、
さらに大学に進めば16年と、教育というものに関してコミットメントになれば、
それは市町村首長の任期の4倍の長さになる。
政治家は任期でものを考える。
たった4年間で結果が出せるかもしれないものなんて、
所詮、学力テストの点数アップくらいのもんだろ?(嘲)」
「ほな、教育の目標って何やねん?」
「保育士も幼稚園の先生も、小学校の先生も中学校の先生も、高校の先生も、
さらに言うなら大学の教授だって、それなりに教育に関してマジメに考えてる奴ってのは
教え子の成績やら成長やらの結果を、テメエの手柄にする、ってなゲスな考えには捉われてねーんだよ。
自分の教え子として子どもがいるときは、最大限その子のためにできることはするけれども、
『なんとしても自分の教えのもとでその子の成長を開花させたい』なんてのは、
単に教育者のエゴだ。それから解放されたホンモノの教育者は、自分は精一杯のことをして、
自分の担当のときにその子が花開かなければ、次に託す。
教育っていうのは真摯なバトンリレーだ。
教育者はテメエの成果を求めない。
それよりも、子どもがいつの日かその力を開花させてくれることを願うもんだ(嘲)」
「そーいうのが『無責任や』ちゅーのが、橋下っちゃんとその支持者の考え方とちゃうんか(笑)」
「ああ、義務教育からは遠く離れた地平にいるからな。
気楽なもんだぜ(嘲)」
2011/12/17政治・選挙・NHK123
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