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〔小沢被告第10回公判(1)〕 「特捜部と小沢の全面戦争だ」 証拠改竄の前田元検事が初出廷 〜(11)完  産経新聞 
http://www.asyura2.com/11/senkyo123/msg/623.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 12 月 16 日 18:51:45: igsppGRN/E9PQ
 

【小沢被告第10回公判(1)】
「特捜部と小沢の全面戦争だ」 証拠改竄の前田元検事が初出廷
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111216/trl11121612060003-n1.htm
2011.12.16 12:04  「法廷ライブ」 産経新聞


 (10:00〜10:20)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第10回公判が16日、東京地裁(大善文男裁判長)で始まった。大阪地検特捜部の証拠改竄(かいざん)事件で実刑判決が確定した前田恒彦元検事(44)が出廷し、証人尋問が行われる》

 《元秘書3人の公判を含め、一連の陸山会事件で前田元検事が法廷で証言するのはこれが初めて》

 《前田元検事は、陸山会事件で大久保隆規元秘書=1審有罪、控訴中=の聴取を担当。大久保元秘書は証人出廷した第6回公判で「大物の検事が来て、逆らうと何をされるか分からない恐怖を感じた」と証言した》

 《また、大久保元秘書は取り調べ時の前田元検事の様子について、「(事務官の立ち会いなしに)自分のノートパソコンを持ち込み、自分で調書を打ち込んでいた」などと証言。身ぶりをつけながら「ここで大久保さん登場!」と言ったり、調書を作りながら「今、作家の時間だから」「司馬遼太郎みたいなもんだ」と独りごちたりしていたという》

 《弁護側は大久保元秘書は威圧を感じて、事実ではない調書に応じたと強調している。郵便不正事件をめぐり、押収品のフロッピーディスクのデータを改竄した証拠隠滅罪で懲役1年6月の実刑判決を受け、受刑者となった前田元検事。自らが作成した供述調書についてどう語るのだろうか》

 《法廷は東京地裁最大規模の104号。傍聴席はほぼ満席だ。午前10時前、小沢被告が入廷する時間だ》

 裁判長「それでは被告人の入廷をお願いします」

 《傍聴席から向かって左側の扉から小沢被告が入廷する。紺スーツに銀色のネクタイ姿。弁護士2人に挟まれるように席に着く際、「すみません」と小さくつぶやいた》

 《続いて裁判長は証人の入廷を促す。向かって左側のドアが開き、係官に付き添われ、前田元検事が姿を現す。オレンジ色のフリース上着、青色のジャージー姿。頭は丸刈りで、証拠改竄事件で逮捕されたときに比べ、ややスリムになった印象だ。ゆっくりと証言台に立つと裁判長、指定弁護士側、弁護側に向かって3度頭を下げた》

 《裁判長から偽証罪などについての説明を受けると、「失礼します」と言って席に着いた。指定弁護士が立ち上がり尋問を始める》

 指定弁護士「あなたは検察官として、陸山会の事件の捜査を担当しましたね」

 証人「はい」

 指定弁護士「陸山会事件で証人として出廷するのは初めてですね」

 証人「はい」

 指定弁護士「捜査にあたって、あなたが作成した調書は証拠請求を撤回されていますね」

 証人「はい」

 指定弁護士「なぜ(証拠請求を撤回し、出廷しなかったの)ですか」

 証人「大きく分けて3点ほどあります」

 指定弁護士「説明をお願いします」

 証人「まずは1点目ですが、私は任意性が問題になる取り調べはやっておりませんが、私自身の(証拠改竄)事件もあり、色メガネで見られ、信用してもらえないであろうこと」

 「また、公の場に出ることは、さらし者になることなので、それは嫌だと思い、(証拠改竄事件の取り調べを行う)最高検の検事にも『出ない』『私の調書は使わないでくれ』と伝えました」

 指定弁護士「2点目は?」

 証人「私が法廷に出れば、私の(証拠隠滅)事件についても聞かれ、陸山会事件での争点になってしまう可能性があった」

 「陸山会事件の捜査では検察のやり方に問題があったと私は思っているが、法廷では偽証ができないので、聞かれれば、そのまま思っていることをすべて答えることになる。そうすれば、どんな話が出てくるか予断を許さない状況になる。だから検察は私を出さないことにした。これが2点目です」

 指定弁護士「3点目は?」

 証人「私の調書がなくても大久保の有罪は明らか。だから撤回するとした」

 《やや甲高い声でまくしたてる前田元検事。その発言には、“古巣”である検察への不信感がにじむ》

 指定弁護士「今回、出廷することにした理由は?」

 証人「大きく分けて2点あります」

 指定弁護士「1点目は?」

 証人「私の取り調べ内容について、(法廷で)大久保さんがいろいろ言っていますが、報道をみる限り、かなりデタラメであること。私は受刑中で社会的にはすでに死人。『死人に口なし』ということで、いろいろ好き放題言われているようだが、あまりに違う。特に(違法な取り調べにあたる)『切り違え尋問』を行ったという話は絶対に間違っている」

 指定弁護士「2点目は?」

 証人「今回の事件は検察による起訴ではなく、検察審査会の起訴議決を受けた起訴だったことです。私は当時の検察捜査にも問題があったと思っています。検察が起訴した事件ではありませんので、今回は検察の有利、不利を問わず、すべてお答えするつもりです」

 指定弁護士「陸山会事件の特捜部の捜査に問題があるといいますが、簡単に説明を」

 証人「簡単にというか…、いろいろあるが、筋が違うんじゃないかと思う」

 指定弁護士「それは捜査の方法か、(事件の)見立てについてか」

 証人「一番は見立てですが、私以外の検事の取り調べがどういうものだったのかについても聞いて知っていますので、それにも問題があったと思っています」

 指定弁護士「あなた自身の聴取に問題があったとは?」

 証人「思っていません」

 《検察は問題だが、自らに落ち度はなかったと強調する前田元検事。その後、指定弁護士は前田元検事に経歴を聞き、検事だった14、15年間のうち8、9年間は東京・大阪地検の特捜部に所属していたこと。半分以上を特捜部で過ごすのは「あまりなく、同期でも私1人だけ」(前田元検事)だったことなどを聞き出す》

 《陸山会事件の捜査当時、前田元検事は大阪地検特捜部に所属。前田元検事は、大久保元秘書らが逮捕された5日後にあたる1月20日に東京地検に応援に駆けつけ、翌21日から聴取にあたった経緯について語り始める》

 指定弁護士「捜査がどこまで進んでいるか。何を担当するかは事前に聞かされていなかった?」

 証人「そうです」

 指定弁護士「いつ知りましたか」

 証人「1月20日の段階で、捜査規模が拡大するというので、全国のいろんな検事が20人近く、東京地検10階の事務課に集合した。それから特捜部長、副部長にごあいさつするという流れだった」

 「副部長の□□検事(法廷では実名)の部屋に全員であいさつに行った際、『前田くんだけは残ってくれないか』といわれた。そこで副部長と2人でソファで差し向かいに座わり、その場で『大久保の取り調べをやってもらうから』といわれた」

 「事件について詳しくは知らず、『大久保ってだれですか』という気持ちでしたが、『分かりました』と答えた。その際、□□さんからの指示は『よく話を聞いてやってくれ』というようなことだけだった」

 指定弁護士「応援前に情報が伝えられないのは一般的なのですか」

 証人「この事件はマスコミが非常に注目していた。私は大阪では(聴取で供述を引き出す)『割り屋』といわれていましたので、マスコミから尾行もされていた。私の担当が事前に漏れると、いろいろ次の展開を憶測される恐れがある。このときは情報がコントロールされていたということだと思います」

 指定弁護士「捜査に関する資料はいつ入手しましたか」

 証人「まず、主任検事である■■さん(法廷では実名)の部屋で、その他大勢の20人の検事とは別に、業者からの金のやり取りに関する説明資料というかペーパーを渡された」

 「その際、■■キャップからは『この件は特捜部と小沢の全面戦争だ。小沢をあげられなければ特捜の負けだ。恥ずかしい話だが、東京には割り屋がいない。だから大阪に頼ることになった』といわれた」

 指定弁護士「証拠資料については?」

 証人「資料を置いてある部屋があり、段ボール1箱ぐらいの事件記録のコピーが置いてあった」

 指定弁護士「資料としては少なくないですか。それですべてですか?」

 証人「すべての資料もなにも、恥ずかしながらその資料はほとんど見ていない。同期の検事や東京・大阪の人事交流で知った検事の部屋を回って、捜査の雰囲気など生の情報収集を行った」

 指定弁護士「翌日から聴取だから、生の情報収集が必要だったと」

 証人「そうです」

 《早口でまくしたてる前田元検事。「検察vs小沢の全面戦争」に向けた当時の特捜部の状況が克明に再現されていく》

       ◇ 

【小沢被告第10回公判(2)】
「こんなところ、来とーなかった」 開口一番“子供店長”のまね 大久保元秘書しゃべらせようと
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111216/trl11121612310005-n1.htm
2011.12.16 12:30

 (10:20〜10:40)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第10回公判は、証拠改竄(かいざん)事件で実刑判決が確定した前田恒彦元検事が証人として出廷し、検察官役の指定弁護士が質問を続ける》

 《前田元検事は、陸山会の会計責任者だった大久保隆規元公設第1秘書(50)=1審有罪、控訴中=の聴取を担当した》

 《前田元検事は、当時の捜査は収支報告書の虚偽記載ではなく、大久保元秘書の公判が始まっていた西松建設の違法献金事件など「裏献金」に主眼が置かれていたと主張した》

 指定弁護士「大久保さんを取り調べを始める際、何か分かりましたか」

 証人「3点が分かりました」

 指定弁護士「3点とは何ですか」

 証人「まず1点目は、先行して公判が進んでいた西松事件では、(政治資金)収支報告書の虚偽記載については争っていないということです」

 《前田元検事は、冗舌に説明を続ける》

 《陸山会事件では、問題の土地の購入にあたり、小沢被告が4億円の資金を用意していたが、その後、りそな銀行からも定期預金を担保に、さらに4億円の融資を受けていた》

 証人「2点目は、当時問題となっていた(小沢被告の)4億円はどこから来たのか。私は(取り調べを始める際に)いろいろと(他の検事らに)ご用聞きをして調べました。すると、(検察内部では)5千万円は水谷建設、1億円は○○建設などとする筋を描いていました」

 《1億円の建設業者については「マルマル建設」とぼかし、具体名を出さなかった》

 証人「ただ、どうも現場を追いかけている業者を調べる担当検事らは、うまく裏献金の話を聞き出せていないと感じました」

 《3点目の説明を始める前に、指定弁護士側が横やりを入れる》

 指定弁護士「大久保さんについては、(事前に)何か聞いていましたか」

 証人「私の前に担当していた検事から、裏献金の事実を認めていると聞いていました。ただ、水谷建設から5千万円ではなく500万円とか、2千万円ではなく200万円とか、一ケタ少ない額だと聞いていました」

 指定弁護士「(先ほど話していた)3点目は何ですか」

 証人「本件(収支報告書虚偽記載については)はどうなのか。逮捕時の弁解や裁判官の拘留尋問の際、今は全面否認していますが、認否を留保していたということです。『よく思いだしてみます』などといった感じで…。そういう段階で(前任の検事から)バトンを受け継ぎました」

 指定弁護士「取り調べでは、何が重要だと感じていましたか」

 証人「(裏献金を)企業の方からつついても、水谷建設以外は話が出てこないので、受け取った側から話を引き出すことが重要だと思っていました」

 指定弁護士「収支報告書の記載に重点は置いていなかったのですか」

 証人「収支報告書の件は『目をつぶっていても有罪になるから』と、さほど幹部も力点を置いていませんでした。やはり企業献金に主眼が置かれていました」

 《続いて、指定弁護士は大久保元秘書への取り調べ状況の質問に切り替える》

 指定弁護士「(最初に取り調べを始めた際の)大久保さんは、どんな感じでしたか」

 証人「いつもですが、部屋に入ってきてイスに座るのですが、大久保さんは礼儀正しいと感じました。それと、初日はちょっと興奮しているなと感じました」

 指定弁護士「どのように興奮をしていましたか」

 証人「(担当の)検事が代わって、もしかしたら受け取ってもいない裏献金を無理やり受け取ったとされるのではないかという検察不信を抱いているようでしたし、実際に率直に(思いの丈を)ぶつけてきました」

 指定弁護士「大久保さんが気にしていたのは企業献金だったのですね」

 証人「500万円なり200万円なりを、受け取っているのは話していましたが、少なくともゼロが一つ少ない。趣旨もこれは小沢一郎がもらったものではなく、自分(大久保元秘書個人)がもらったものだと。陸山会や小沢さんではないので、小沢さんにも報告していないといっていました」

 《前田元検事の軽快な声が法廷内に響き続ける》

 指定弁護士「大久保さんの調べは、どう始めたのですか」

 証人「先ほども話しましたが、最初は興奮されていたので、不満があるなら、しゃべってもらおうと思いました。『前田検事はどう対応するのか』と思っていると感じましたので、開口一番に『私は、こんなところ、来とーなかった』といいました。天地人のドラマで、例の子供店長がいっていたセリフです」

 《前田元検事は、さらに話し続ける》

 証人「(大久保元秘書は)この検事、今までと違うぞという感じでした。その後、私の経歴、どういうことをしてきたかを話して、徐々に誤解を解いていきました」

 「大久保さんが企業献金にアレルギーを持っていたので、ところで、逮捕時の弁解や拘留尋問の際にどう話していたのかも尋ねました」

 「認否を留保するということは、何か心あたりがあるんだなぁと感じました。(大久保さんは)『石川さんから何かいわれましたが、それを今思いだしているところです』との説明でした。(前任の検事が)ずっと調べて時間がたっているのに、思いだせていないのは、おかしいと感じ、言えない事情があるのかなと察しました」

 指定弁護士「(話を引き出すのに)何か水を向けましたか」

 証人「取り調べをする前には、連日朝、大久保さんは弁護士と面会していましたので、『弁護士さんとよく相談してください』と伝えました。思い出せないのは嘘でしょうといえば、大久保さんのプライドを傷つけてしまいますので…」

 指定弁護士「弁護士との面会を終えた2日目の取り調べの際、大久保さんに変化はありましたか」

 証人「今回の拘留事実(収支報告書の虚偽記載)を認めると話し始めました」

 《小沢被告は、少し目を開きながら、止まらない前田元検事の話に耳を傾けている》

       ◇

【小沢被告第10回公判(3)】
小沢被告の弁解「ヘタクソ」 主任検事でも割れず「士気下がる」 前田元検事の“毒舌”止まらず
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111216/trl11121613240007-n1.htm
2011.12.16 13:23

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第10回公判は、大久保隆規元公設第1秘書=1審有罪、控訴中=の取り調べを担当した前田恒彦元検事=証拠改竄事件で実刑確定=に対する、検察官役の指定弁護士の尋問が続いている》

 《前田元検事は昨年1月16日に逮捕された大久保元秘書の取り調べを21日から担当。22日に大久保元秘書が「陸山会事件への関与を認めた」ものの、調書作成が翌日の23日に延期された経緯について説明していく》

 証人「大久保さんが一生懸命言っていたのは、『自分の罪を軽くしようとして曖昧(あいまい)な発言を繰り返していた訳ではない、ご理解くださーい』ということだった。それで(22日に)『今の話を調書にしてもいいかな』と聞きました」

 指定弁護士「大久保さんはそれに対して」

 証人「待ってください、弁護士に相談させてくれ、と言いました」

 指定弁護士「その直前にも弁護士に接見していましたが、もう一度させてくれ、と?」

 証人「なぜ大久保さんが調書にこだわるかというと、西松(建設)の(違法献金)事件で(逮捕された際の調書は)裏献金の受領を認めたと読める調書で、『西松建設側からの献金』、と『側』という言葉を差し込んでいたんですね。本人は自白のつもりがなかったのに、その調書が後に足を引っ張っていると。それで検察の調書作成には慎重の上に慎重を期していました。私としても、むしろよく弁護士と相談してもらった方が、任意性の担保になると思い、(22日には)調書を取りませんでした」

 《テンポよく、雄弁に当時の状況を振り返る前田元検事。翌23日、弁護士の接見後も大久保元秘書の供述に変化はなかったという》

 《大久保秘書は第5、6回公判で証人として出廷した際、前田元検事に「自白を強要された」「弁護士との接見は30分で、十分に打ち合わせができなかった」と強調している。指定弁護士はこのことについても質問する》

 証人「弁護士と打ち合わせできていない、という印象を受けたことはありません。30分は確かに短く感じられるかもしれないが、お恥ずかしい話、私も被告、受刑者の立場になりまして経験がある。昨日どんな話をしたか、調書がとられたか、30分あれば十分です。詰めた相談をしたければ手紙を出せばいいし、制限もありません」

 「私の経験でいうと、弁護士と接見して態度が硬くなる人はいます。弁護士は職務ですから調書に応じるな、と言いますし。しかし、大久保さんに関してはそういうことはありませんでした」

 指定弁護士「大久保さんに無理に圧力をかけ、調書化した、ということは全くなかった?」

 証人「そうですね。陸山会の収支報告書の事件については、私の(大久保元秘書についての)調書がなければどうしようもない、という状況ではなかった。そちらではなく水谷(建設)の裏献金問題が大事だった。(陸山会事件については自分が担当した段階で)ほとんど『半割れ(半分程度自白している状況)』で翌日(22日)に割れ、『弁護士に相談したい』『どうぞ』。それで、翌日(23日)に応じました。そういう流れです」

 指定弁護士「いわば、あっさりと調書を作成したと?」

 証人「企業献金の話とは比較にならないほど(態度が)柔らか。献金問題については固かったですが」

 《調書が作成された23日、夜間の取り調べはいったん中断された。前田元検事はその間に、小沢被告が任意聴取後に開いた記者会見の様子を確認していたという。大久保元秘書は今回の第6回公判で「中断後、前田検事は『(小沢さんが)我々を欺こうとしている』などと憤った様子だった」などと述べ、前田元検事が威迫を強めたと証言している》

 指定弁護士「なぜ取り調べを中断したんですか」

 証人「私の記憶では、中断までにこの日の聴取を取り終えていました。それで、東京地検の■■キャップ(法廷では実名)に報告を上げようと、拘置所から電話をしました。ところがつながらない。報告する相手がいない。そんな中で、記憶では○○検事(同)からだったと思うが、情報が入ってきた。どうも、今日小沢の調べを■■がやっているらしい、それで連絡がつかない、と」

 「私はびっくり仰天でした。小沢の調べをやることは、捜査班の我々も教えてもらっていない。マスコミにかぎつけられるかもしれないので、トップシークレットで、秘密保持されていました」

 指定弁護士「大久保さんは『小沢さんの聴取までに自白しないと大変なことになる』と言われた、と話している。全くの嘘ですか」

 証人「完全にすりかえです。なぜ自白したか、調書にサインしたのか、私はその経緯もすべて録取しています」

 指定弁護士「初めて小沢さんの(任意)聴取(の事実)を聞いて、テレビの会見を見たんですね」

 証人「事実です。この日はもう調書をとっているから、これ以上調べなくてもいいや、と思って。(水谷建設の)献金問題については(大久保元秘書は)『コンクリートの塊』で、呼ばれて間もない私に『割ってくれ』(自白をとれ)と言われて割れる状況でもなかったので」

 指定弁護士「大久保さんは法廷で、中断後に前田さんが怒っていた、『どうなるか分からない』と話して供述を迫った、と証言しています」

 証人「でたらめですね。供述を迫ったといって(大久保元秘書が)何を話したんですか。(裏献金についての)調書もとってないじゃないですか」

 《前田検事は翌24日に、■■主任検事が担当した小沢被告に対する聴取内容のコピーが回って来たと説明。印象について語る》

 証人「分かりやすくいうと、(小沢被告は)ヘタクソな弁解しているな、と。現場が見てどう思うかというと、小沢の取り調べを(■■主任検事が)直接やったのに、小沢を割れていない。否認で帰られている。主任だって割れないじゃん、と士気が下がる。主任だって割れないのに、捜査班が献金問題を割れるのか、と」

 《「ヘタクソ」呼ばわりされた小沢被告は、表情を変えることなく前田元検事の話に耳を傾けている》

 《陸山会事件についての自白調書を取った前田元検事は、24日以降は献金問題についての供述を引き出すのが困難と考え、いったん世間話をする手法に切り替えた。小沢被告の人となりについて語る大久保元秘書の様子が印象に残っているという》

 証人「私の印象では、大久保さんは小沢さんに心酔していました。握りこぶしで親指を上げる『サムアップ』のしぐさで、『親分』という言い方をしていました。小沢さんの過去の実績、『日米何とか交渉で、机を叩いて相手を一喝した』とか、縷々(るる)と話したり。あんた見たんですか、という感じでしたが」

 「それから菅(直人前首相)批判がすごかったですね。とんでもないやつだ、と、延々と。相当な(小沢被告の)シンパだな、と思いました」

 《話が尽きることのない前田元秘書。小沢被告は普段と変わらず無表情で、審理を見守っている》

       ◇

【小沢被告第10回公判(4)】
「潮目を変える」はいい表現 自分の逮捕時にも「パクった」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111216/trl11121614010009-n1.htm
2011.12.16 14:00

 (11:00〜11:30)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第10回公判は、証拠改竄(かいざん)事件で実刑判決が確定した前田恒彦元検事が出廷し、検察官役の指定弁護士が質問を続けている》

 《前田元検事は、陸山会の会計責任者だった大久保隆規元公設第1秘書(50)=1審有罪、控訴中=の聴取を担当した》

 《前田元検事は大久保元秘書が小沢被告に心酔していた様子などを語った。その後、指定弁護士側は平成22年1月の逮捕勾留時に作成した供述調書について質問を始める》

 指定弁護士「大久保さんからは、調書を書き直してくれと要望がありましたか」

 証人「ありませんでした」

 指定弁護士「自白の経緯を記した(平成22年)1月26日付の調書は何の問題もなく署名しましたか」

 証人「そうです」

 指定弁護士「弁護士の接見を受けて、もう1度内容を確認しましょうという話はありましたか」

 証人「なかったです。ただ、調書はよく見せてくれといわれ、大久保さんはものすごく丹念に確認していました」

 指定弁護士「大久保さんの調書のなかで『潮目を変える』とありましたが、この言葉はどちらが使いましたか」

 《ここで指定弁護士は『潮目』という言葉について質問する。この点は第6回公判で大久保元秘書が証人出廷した際にも質問されており、東北出身の大久保元秘書らしい発言として取り上げられた。だが、大久保元秘書は自らの発言であったことを否定、「前田検事が思いついたのでは」と証言している》

 証人「大久保さんが『潮目を変えたい』と言った。潮目という言葉は特徴的だったので調書に入れた。なぜ入れたかというと、それまでの調べて、大久保さんが岩手県の出身で、議員もやっていたと。小学校の授業でもやりますが、三陸海岸の横の方で、暖流と寒流がぶつかるところ(潮目)がある。大久保さんは他にも面白い言い方をしていました。自分のことを『江戸家老』で、地元秘書を『城代家老』。政治献金を『ご浄財』と言っていました」

 指定弁護士「いずれも面白い表現だから調書に取り入れた?」

 証人「そうです。余談ですが、私も逮捕勾留されて、6日目くらいから話し始めましたが『潮目を変えたい』という表現をパクって使いました」

 指定弁護士「あなたが陸山会事件の取り調べでその言葉を知って、自分の供述でも使用したのですね」

 証人「言い方が面白いので使いました。大久保さんの生言葉です」

 《次に指定弁護士側は平成22年1月30日に、前田元検事が大久保元秘書を取り調べた際のことについて質問する。弁護側が冒頭陳述で、前田元検事が「石川が(容疑を)認めている」という「真実に反する」内容を告げたとする部分だ。こうした調べは「切り違え尋問」と呼ばれ、違法捜査にあたる》

 指定弁護士「大久保さんは1月30日の取り調べの際に、『石川さんが(容疑を)認めているといわれた』と証言していますが、あなたは言いましたか」

 証人「分かりやすくいうと聞き違いです。そういうことはありません。1月30日以前に自白調書は存在している。これまで私が法廷に出てこないので、大久保さんに(その発言は)『違う』といえる人がいなかった。まあ、言う機会が設けられなかった」

 指定弁護士「あなたの取り調べ2日目で自白して、3日目に調書を作成していますね。切り違え尋問をする意味はありませんね」

 証人「そうですね。普通そんな尋問をしたら弁護士さんに接見して聞きますよね。『石川はこう言っているのですか』とか。当時、もし(切り違え尋問を)やっていたら、弁護士さんからクレームがあるはずです。でもそんなことはなかった」

 指定弁護士「切り違え尋問をする必要性もないし、そんな危険な行為をする意味がないということですか」

 証人「たった1日だけの調べではないので。今日無理しても翌日の調べがある。弁護士さんに伝わって『調書には絶対サインするな』とか言われるかもしれない。そんなこと(切り違え尋問)をするリスクがある事件ではない。それに私は大久保さんの話を聴いて調書にするだけ。事件を組み立てるのは主任(検事)の責任で、私の仕事ではない」

 指定弁護士「では切り違え尋問をする必要はない?」

 証人「する必要はない」

 《弁護側と大久保元秘書の主張を、前田元検事は真っ向から否定した》

 指定弁護士「取り調べの検事同士で『こんなことをぶつけよう』とか、『なんて言っていた』という作戦会議はあるのですか」

 証人「作戦会議というと格好いいですが、『石川さんはなんて言っているの』とか話をすることはある。(当時取り調べをしていた検事の)期を具体的にいうと、池田さんを取り調べていた△△検事(法廷では実名)は2期上。□□検事(同)は10期上で副部長。(石川議員の聴取を担当した)○○検事(同)は私より期が下なので、結構ぶっちゃけた話はしていました。まあ一番話をしたのは○○ですね」

 指定弁護士「『潮目』という言葉は1月26日の調書にのっているが、大久保さんはその日に言ったのか」

 証人「26日の調書は何日間の調べをさかのぼっている。実際に発してから何日か経っている思う」

 《続いて指定弁護士側は東京拘置所での取り調べの様子について質問を行う。前田元検事は同拘置所では常駐の検察事務官がいないため、1人の事務官が複数の業務を行うことを説明。容疑者の取り調べの際に、検察事務官が取調室の席を外すのは日常茶飯事であることなどを説明した》

 指定弁護士「大久保さんんは(東京拘置所で)調書の中身をどのように閲読していましたか」

 証人「口で言うのは難しいが、1枚1枚カルタのように並べて読んでいた」

 《終始、流暢(りゅうちょう)な口調で話す前田元検事。ただ、1つの質問に対して1人で2、3分しゃべり続けることも多く、指定弁護士側も質問しにくそうだ》

       ◇

【小沢被告第10回公判(5)】
裏献金立件“積極派”は特捜部長ら数人だけ…現場は「厭戦ムード」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111216/trl11121614320013-n1.htm
2011.12.16 14:31

 (11:30〜12:00)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第10回公判は、証拠改竄(かいざん)事件で実刑判決が確定した前田恒彦元検事に対する、検察官役の指定弁護士の証人尋問が続けられている》

 《大久保隆規元秘書=1審有罪、控訴中=の取り調べの状況についてただす指定弁護士に対し、前田元検事は冗舌に答えていく》

 指定弁護士「大久保さんは調書のチェックを念入りにしていたのですか」

 証人「そうですね。西松建設事件の時は軽率にサインしたのではないかと思いましたね。だから、過去の経験があったのでじっくり見るのは当然だと思いました」

 指定弁護士「調書の中に『規定事項』という言葉がありますが、大久保さんは『前田さんが作った言葉』といっていますが」

 証人「規定事項という言葉は、大久保さんが生で使った言葉です。(大久保元秘書の)前任の秘書の人がいて、『その人のころからの規定事項だったんですよ』という言い方でした。そういうことで自分の関与を薄めるというか、『規定事項ということで自分ではどうしようもなかった』という内容でした。彼のいっている言葉で入れています」

 指定弁護士「詳細を見て大久保さんから何らかの申し入れはありましたか」

 証人「あったはずです。よく読んでいましたから」

 指定弁護士「大久保さんの申し入れを盛り込んで調書を作ったのですか」

 証人「そうですね」

 指定弁護人「今となって『検事が作った』などと言われるのは心外ですか」

 証人「心外ですけども、(被告が)しゃべったことが調書になるわけだけど、(罪を逃れるためには)検事が悪いとか、あるいは検察が悪いとか言わないといけないわけですよね。大久保さんがいろんなことを言っていますが、腹を立てているということはないです」

 《指定弁護士は、さらに細かい取り調べの状況について質問を続ける。大久保元秘書は法廷で前田元検事の調書作成時の様子は「作家のようだった」などと証言している》

 指定弁護士「話を全然聞かずに、調書を作ったのですか」

 証人「違います。聞きながら(パソコンに)入力していきました。私の入力よりも先に(大久保元秘書が)話を続けようとするので、『ちょっと待って』と言ったことはありました。この『ちょっと待って』と言ったときにパソコンを打っているところを、作文をしたと言いたいのでしょうけど、そんなことはありません」

 「大阪地検特捜部に当時いたわけだけども、『なんで自分が東京の事件に…』という思いはありました。だが仕事である以上、淡々と本人(大久保元秘書)の話を聞かなきゃね、と。もし全くのでたらめだったら、もっと本人にとって、もっとひどい内容になりますよね」

 指定弁護士「調書作成の時に『私は作家。司馬遼太郎のようだ。調書作成は作家の時間だ』などと言ったのですか」

 証人「私も新聞報道で見てにやりとしました。確かに司馬遼太郎は尊敬していて、話をしたことはある。私は調書に雑談を盛り込んだりする。たとえば、本件では陸山会の名前の由来を聞いて、それを盛り込んでいる。大久保さんとも『雑談の話を入れるんですね』という話をしたことはありました」

 「司馬遼太郎の小説の何がおもしろいかというと、途中にうんちくが入る。そういうことがあったので、別の事件の被疑者から『(前田元検事が作成した調書は)横の話を入れているのがおもしろい』という評価されたこともありました。そういう話が出たので司馬遼太郎の話をした。『私が司馬遼太郎だ』と言ったというのは、大久保さんがすり替えているけど、実際にそうではないです。何度も言いますが作文であれば、本人にとって不利になるようにします」

 《調書作成について、かつての“エース検事”のプライドをのぞかせ、持論を展開する前田元検事。大久保元秘書の『調書は作られたもの』という主張を否定し続けている》

 《話題は、前田元検事がフロッピーディスクのデータを書き換えて逮捕された郵便不正事件の押収資料改竄事件に移った》

 指定弁護士「あなたは、ある事件の証拠に手を加え、検察を解雇され、服役中ですか」

 証人「はい」

 指定弁護士「なぜ改竄したのですか」

 証人「話すと5、6時間かかりますが、端的に言うと、検察の体面を保つことと、自身の保身のためです」

 指定弁護士「主任検事として大きなプレッシャーを感じていたのですか」

 証人「はい」

 指定弁護士「本件でもそうですか」

 証人「それは全然違います」

 「厚生労働省の事件では、大阪高検検事長が積極的で、単独犯ではあり得ないという雰囲気があった。一方で、本件では(ゼネコンからの)裏献金で小沢先生を立件しようと積極的なのは、東京地検特捜部特捜部長や■■主任検事(法廷では実名)など一部で、現場は厭戦(えんせん)ムードでした。東京高検検事長も立件に消極的と聞いていましたし、厚労省の事件とは比較になりませんでした」

 「大久保さんを取り調べましたが、『とても無理ですよね』と感じました。小沢先生を土曜日に取り調べて、当時の特捜部長だった佐久間(達哉)さんらが東京拘置所に陣中見舞いに来ました。そのとき、私と○○検事(法廷では実名)、△△検事(同)が向かい合って座っていました。佐久間さんは『雰囲気を教えてくれ』ということを言われました」

 「(前田元検事の上司だった)大阪地検の特捜部長であれば、怒鳴られて言えないけど、佐久間さんはそんなことはなかった。『大久保はどう?』と聞かれたので、『頑張ってみますけど難しいです』と暗に立件は無理と伝えました。他の検事も同じようなことを言っていたと思います。一部積極的な人もいたが、小沢先生まで行くことはないと思いました」

 「最初に、■■主任検事が小沢先生を割れませんでした。主任が負けて帰ってきたのに、そんな主任のもとで頑張ろうとは思いませんでした」

 指定弁護士「あなたは無理せずに適正に調書を作成したということですね」

 証人「はい」

 指定弁護士「東京地検の見立てがまずいと思ったのは、企業献金の筋の見立てが大きいですか」

 証人「そうですね。もっと小沢先生周辺や奥様の資金周りを調べるべきだと思いましたが、それができていなかった。4億円が企業からの献金と『妄想』する人もいたが、正直ついて行けなかったですし、ついて行きませんでいた」

 「個人的には、自由党が解党になったときの政党助成金がたまっているのでは、と考えました。これも妄想ですけど、(捜査が)変な方向に行っているなと思いました」

 《指定弁護士の証人尋問が終わり、大善文男裁判長が休廷を告げた。午前中の審理が終了するまで持論を展開し続けた前田元検事。その様子を、小沢被告はじっと聞いていた。午後の審理は午後1時半から再開し、弁護側の反対尋問が行われる》

       ◇

【小沢被告第10回公判(6)】
小沢被告の言葉は「おうっ」が最大限「MAXだ」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111216/trl11121616210014-n1.htm
2011.12.16 16:20

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第10回公判は、約1時間半の休憩を挟んで、証拠改竄(かいざん)事件で実刑判決が確定した前田恒彦元検事に対する弁護側の反対尋問が始まる》

 《前田元検事は、陸山会の会計責任者だった大久保隆規元公設第1秘書(50)=1審有罪、控訴中=の聴取を担当した。弁護側は、前田元検事が大久保元秘書に、陸山会の実際の会計事務を担当していた元秘書の石川知裕衆院議員(38)が収支報告書の虚偽記載を認めていると嘘の事実を告げたと主張している》

 《その上で、石川議員から収支報告書に関し、「小沢先生からお借りした4億円と深沢の土地購入の件は外しています」などと報告を受けたとする供述調書を作って、大久保元秘書に署名させたとしている。弁護側は、争点とされる調書の任意性について追及するとみられる》

 《大善文男裁判長が小沢被告の入廷を促した。小沢被告はいつもの通り、裁判長に深々と頭を下げ、弁護側の席に着いた。続いて、前田元検事が入廷し、証言台に座った。前田元検事は、当時大阪地検特捜部に勤務。応援で大久保元秘書の取り調べを行うことになった。弁護側は、この点から確認していく》

 弁護人「誰から応援の指示を受けたのですか」

 証人「(証拠改竄事件で犯人隠避罪に問われている)大阪地検特捜部長の大坪(弘道)さんと副部長の佐賀(元明)さんです」

 弁護人「どのように?」

 証人「(実際に応援に入る前の)週末に部長の部屋に呼ばれましたところ、夕方に大坪さんと佐賀さんがビールを飲んでおりまして『まぁ、まず飲んでくれ』と言われました」

 《午前の指定弁護士の尋問に続き、午後の弁護側による質問にも冗舌に答えていく》

 証人「そこで『すまんが行ってくれ』と…」

 弁護人「前田さんは、どうして自分が呼ばれたのだと思いますか」

 証人「東京地検からは大阪から4人ほしいと要請がありました。2人は私と後輩の検事(公判では実名も出す)の2人が名指しされ、あとは誰でもいいということでした。ただ、大阪も4人出すと回りませんから、週明けに2人で折り合いをつけたようです」

 弁護人「もう1人は後輩の検事ですね」

 証人「そうです」

 弁護人「○○事件(法廷では実名)を担当していたのではないのですか」

 証人「よくご存じですね」

 弁護人「(立件に向け)内偵していましたね」

 証人「内偵というか、着手のタイミングが合わないだけだった。私は知恵袋というか、(後輩の検事に)アドバイスをしていた。だから(この事件を)認識はしています」

 《少々かみあわない答えが続くが、男性弁護士は質問を続ける》

 弁護人「この事件は、どうなりましたか」

 証人「もちろん東京に行っている間は、できませんが、東京から戻り、もう一回頑張ろうと練ったが、すぐに厚生労働省の公判が始まり、他の事件はできないとなった」

 弁護人「今も立件されていませんね」

 証人「その通りです」

 弁護人「後輩の検事は陸山会事件の応援で何を担当していましたか」

 証人「捜査では身柄班とそれ以外の在宅班に分かれており、在宅班ではさらにゼネコン班など細分化している。下請け班のどこかに入っていたと思う。捜査体制表をクリアファイルに入れて保存しているが、それを見れば分かる」

 弁護人「東京地検特捜部は大阪地検特捜部の捜査を中断させても応援を取るような上位にあるのですか」

 証人「本当にふざけるなという感じですよね。大阪は厚労省事件があっても東京から応援を借りることはないのに…」

 弁護人「東京地検の上級庁も(大阪地検から応援をもらうことを)把握していましたか」

 《前田元検事は、ここで東京地検特捜部長や最高検の担当検事らとのつながりがあり、自分が抜擢(ばってき)されたのではないかと、弁護人の質問の趣旨とは違う回答をする。このため、弁護人は再度同じ質問をするが、結局かみ合わず、他の質問に切り替える》

 《前田元検事は、午前中の公判で、他の検事が作成した調書を見ていたと証言した。また、「作戦会議」のような他の検事との打ち合わせもあったと明かした》

 弁護人「確認ですが、他の検事の調書も見ていたのですね」

 証人「はい」

 弁護人「作戦会議もしていたのですね」

 証人「作戦会議といえば大げさですが、休憩のときには、みんなで昼ご飯を食べるのですが、今は、石川(議員の調べ)はどうなってるのかなと聞くことはあった」

 弁護士「1日のうちどれくらいの時間ですか」

 証人「延べ時間のことですか。昼ご飯のときは15分なり20分なり…」

 弁護人「(石川議員を取り調べた)○○検事(公判では実名)は、どう話していましたか」

 証人「いろいろな話をしましたが…。小沢さんのプラスとマイナスもありますが、両方話していいですか?」

 弁護人「お願いします」

 証人「石川さんが小沢さんに(虚偽記載を)報告した際、『おう』と言ったとする調書がありましたが、『生の話を記載したのか』と(○○検事に)尋ねたところ、『言っていることを記した』と話していましたね。ただ、『おう』と言っただけでは…と、『石川氏はもっと中身のある話をしていないのか』とも尋ねましたが、『(それで)いっぱい、いっぱい。MAX(マックス)だ』と。小沢さんの起訴は難しいなと感じた」

 《前田元検事は、いったん語り出すと止まらない。「MAX」というのは最大限、精いっぱいの供述という意味なのだろうか》

 《午前の公判で、上層部はゼネコンから5千万円の裏献金を受け取っていたと見立てていたと証言した》

 証人「○○検事も『石川さんが5千万円(の裏献金を)受け取っていた事実はないんじゃないか』と言っていた。副部長の□□検事(法廷では実名)も『おそらくない』という認識で、私のところも大久保さんが500万円を受け取ったのがMAXと言っている。(検事らの)士気は下がっていた。まぁ、とりあえず会議ではなく、こんな感じで他の検事と打ち合わせのようなものをしていました」

 弁護人「前田さんは○○検事に何と話しましたか」

 証人「政治資金収支報告書は、(陸山会の実際の会計担当者の)石川さんで、私(が担当していた大久保元秘書は)のマターは4億円の原資が何かということ。○○検事は難しいといっていたので、頑張れと(励ましていた)」

 《○○検事は前日の第9回公判に証人出廷して証言をしている》

 弁護人「○○検事は調べの検事同士は、一切取り調べの状況を話していないと証言しているが」

 証人「…」

 弁護人「他の検事が作成した調書も見ていないと言っていたが、嘘ですか」

 証人「私の場合は、少なくとも小沢先生の調書や石川さんの調書など、当然受け取っていた。他の検事も同様だと思う」

 《男性弁護士の質問は続く。前田元検事が平成22年1月に、東京地検特捜部により行われた小沢被告の1回目の任意の事情聴取を事前に知らなかったとした証言を追及する》

 弁護人「事前に知らなかったのですか?」

 証人「保秘でした」

 弁護人「どうして保秘にする必要があるのですか」

 証人「40人の検事に事務官がつき、100人の捜査体制。そこにマスコミがやってくる。(東京に応援に来て)ウイークリーマンションを借りていたが、(調べから)戻ってくると、記者が待っている。『大久保さんの調べどうでしたか』と。私は口が堅いので完全無視を通したが、地方から来た事務官などもいる。小沢さんの聴取時期という重要な情報が漏れることもある」

 弁護人「マスコミに漏れると何か支障があるのですか」

 証人「マスコミは面白おかしく書くし、事情聴取の時期が漏れれば、口裏合わせをされることもある。いろんなことを考え、保秘にする」

 《大久保元秘書は、前田元検事から小沢被告の1回目の任意聴取の前に、大久保元秘書の調書を作成する必要があると迫られたと主張している》

 弁護人「事前に小沢さんの聴取日を知らなかったとなると、大久保さんに調書作成を迫る必要もないということになりますが…。間違いないですか」

 証人「間違いないですよ」

 《この証言を引き出した時点で、弁護人は小沢被告の任意聴取前の新聞各紙を示す。そこには、事前に聴取日を知らせる内容が記載されている》

 弁護人「これらの朝刊などは、聴取が近いことを記していますよね」

 証人「はい。そのようですね」

 弁護人「トップシークレットではありませんよね」

 証人「私自身は本当に知らなかったんですよ。調べ終えれば、ウイークリーマンションに帰る毎日で、新聞は読んでいませんでした」

 《前田元検事は、きっぱりと否定する。ただ、その後の2回目の小沢被告の任意聴取は、時期は不明ながらも事前に知っていたと証言した。小沢被告は目を細めてじっと前を向いている》

       ◇

【小沢被告第10回公判(7)】
「証拠隠しは言ったっけ」「石川議員が『土下座』」…止まらぬ“暴露”
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111216/trl11121616400016-n1.htm
2011.12.16 16:40

 (14:00〜14:30)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第10回公判は、大久保隆規元公設第1秘書=1審有罪、控訴中=の取り調べを担当した前田恒彦元検事=証拠改竄(かいざん)事件で実刑確定=に対する弁護側の尋問が続いている》

 《男性弁護士は昨年1月、大久保元秘書の取り調べを行っている際に、前田元検事がすでに郵便不正事件をめぐる証拠改竄を上層部に報告していた点について経過を確認。続いて、東京地検特捜部の連絡態勢について質問するうち、多弁な前田元検事にリードされる形で、話はさまざまな方向に展開していく》

 弁護人「(大久保元秘書の聴取について)東京拘置所の取調室で、ファクスやメールで(上層部と)連絡を取っていたんですね」

 証人「(主任検事の)■■キャップ(法廷では実名)からあーしろこーしろ、と言われた、というのは、さして記憶はないんですよね。私の当時の役回りはある種、(供述を引き出す)職人としての能力を買われていたが、(勾留)初日から(大久保元秘書を)担当していたわけでもなく、とてもできない状況だったんですけどね。一方で石川(知裕衆院議員(38)=同=)さんを担当していた○○検事(法廷では実名)は相当プレッシャーを受けていたみたいで。私は調書の内容もタイミングも任されていましたけど、○○さんはキャップに調書の原案を上げて、『朱入れ』(手直し)をされていた。私はキャップにいろいろ言われた記憶はなくて、任されていたんです」

 弁護人「午前中の尋問で、他の検事の取り調べにはいろいろ問題があった、と言ってましたよね。どんな問題があったんですか」

 証人「私がそう思う、ということで事実かどうかは別ですけどね。あいつ。あいつじゃねーや、(石川議員の取り調べを担当した副部長の)□□さん(法廷では実名)から聞いたのは石川さんが調べの途中で土下座した、と言っていたんですよね。(□□検事は、石川議員が水谷建設から)5千万円受け取ったやろ、と言ったら、石川さんが否定して、『この通り、受け取っていない証明として土下座もできる』ということで土下座した、と言っていたが」

 「私の素朴な感覚では、否認していた被疑者が次の日の朝に土下座して『嘘ついてました』というのはあり得るけど、普通はないでしょう。国会議員ですよ、当時。いかがなものかと」

 《前田元検事の“暴露”は止まらない》

 証人「それから、細かく正確ではないが、当時、確か石川さんが陸山会と関係なく、ウナギの養殖業者から賄賂をもらったという話があって。実は贈収賄にはあたらないんですけどね。それを贈収賄として調書を取って、『(収支報告書の)虚偽記載を認めなければ考えがあるぞ』と(□□検事が迫った)。それでも石川さんは頑張った。□□検事も『あいつ(5千万円を)受け取ってないんじゃないか』と話していた」

 《大久保元秘書は証人尋問で「担当検事が代わり、小沢さんを陥れようと無理な調べが始まるのではないか、と話した」「(前田元検事から)『あなたは(陸山会事件を)どうしたい』と聞かれた」などと証言。このことについて弁護側が事実関係を問いただすが、前田元検事はこのやり取りを否定した》

 《続いて、男性弁護士は、指定弁護士側が事前打ち合わせ後に裁判所に提出した前田元検事の証言要旨をまとめた書面と、この日の発言の矛盾について追及する。だが、前田元検事は質問に含まれていない特捜部捜査の今回の問題点について言及を開始。以降は前田元検事の独擅場となる》

 証人「1回目(の指定弁護士との打ち合わせでは)はざっくばらんに、捜査の問題点を含めて申し上げた。『私は小沢さんが無罪だと思う』『指定弁護士も職務上大変ですね』と。捜査にいろいろ問題があったことも言いましたし、証拠隠しのことも…言ったかな? 言わなかったかな?」

 弁護人「証拠隠しって何ですか」

 証人「要は、私が裁判官なら、『無罪』と判決を書く。証拠がすべて出されたとしても…」

 弁護人「いや、『隠された証拠』ってなんなんですか」

 証人「私が思っているだけですけどね。判決では検察審査会の起訴議決が妥当だったかどうかも審理されるわけですよね。そこで検察が不起訴と判断した資料として検審に提出されるもので、証拠になっていないものがあるわけですよ。例えば、(自分が取り調べを担当した)大久保さんの調書には全くクレームがないけど、石川さんの調書にはあるんです。弁護士からのクレーム申入書が。でも(指定弁護士との)打ち合わせのときに、指定弁護士は知らなかった。検審に提出された不起訴記録に入っていないから」

 「私はクレームが来ていないから胸を張って任意性がある、と言えるんですけど。石川さんの調書に問題があったんじゃないですかね。(石川議員の取り調べに対する)クレームはバンバンあったくらいの印象がある。指定弁護士も調査したら1、2通見つかったと言っていたが、私の印象ではもっとあると思いました。それが証拠に含まれていれば、審査会が見て、調書の信用性は減殺されるわけですよね」

 《前田被告は息つく間もなく、小沢被告を無罪と考える根拠として、立件材料がそろわなかった点を説明する》

 証人「それに、この事件では捜査態勢が、途中でものすごく拡充されたんですよ。(元秘書ら逮捕者の取り調べを行う『身柄班』に対して)『業者班』。ゼネコンや下請けの捜査員を増やした。でも、(作成された)調書が、まー、ないでしょ? 大久保さん、小沢さんに裏金を渡しているという検察の想定と違う取り調べ内容は、証拠化しないんです。どうするかといえば、メモにしている。手書きのその場のメモということでなく、ワープロで供述要旨を整理していた」

 「水谷(建設)で言えば、4億円の原資として5千万円は水谷かもね、となっても、残りの3億5千万円については分からない。何十人の検察官が調べて、出てこない。検審にそれが示されれば、水谷建設の裏献金の信用性も、減殺されていたはず。想定に合わなければ証拠にならないというのがこれまでの検察で、私も感覚がずれていて、厚労省の(証拠改竄)事件を起こすことにもなった」

 《昨日の敵は今日の友。前田元検事の思わぬ“援護射撃”に小沢被告は興味深そうに耳を傾けている》

       ◇

【小沢被告第10回公判(8)】
「別の質問をされた方がいいですよ」弁護側に反論、法廷から失笑
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111216/trl11121617070017-n1.htm
2011.12.16 17:07

 (14:30〜15:00)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第10回公判は、証拠改竄(かいざん)事件で実刑判決が確定した前田恒彦元検事が証人として出廷し、弁護側が質問を続ける》

 《捜査の現場でのメモの取り扱いの話など、たびたび質問されていないことにまで言及を始める前田元検事。弁護人側は質問の方向を修正するため、話を東京拘置所での取り調べ方針に戻す》

 弁護人「話を戻しますが、検察事務官に(取り調べの際に)席を外させるのは秘密保持のためということを言っていますが、回数は多かったのですか」

 証人「東京拘置所の仕組みを説明しますと…」

 弁護人「それはいいんです。前田さんの判断で事務官の席を外させることはありましたか」

 証人「部屋から出てくれとは言ったことがない。大久保さんが『他の人に話をしにくいな』という話題のときには、事務官が雰囲気を察して(自ら)席を外した。特捜部の事務官はアホではないので」

 弁護人「(大久保元秘書の)調書にある『検事調書は証拠価値が高い』というのは大久保さんから出た言葉ですか」

 証人「それは私が書いたんですよ」

 弁護人「どういうときに言ったんですか」

 証人「大久保さんがそのような趣旨で話したので私が書きました」

 弁護人「証拠価値という言葉は専門的な言葉ですが、大久保さんはどういう話をしていたのですか」

 証人「『自白というのは意味がある。サインすることは被疑者として重要。検事の調書は気をつけないといけない』という話だった」

 弁護人「それは大久保さんが言ったのですか」

 証人「そういう趣旨で言っていた」

 《弁護側は、前田元検事が作成した調書の中に、大久保元秘書が供述したのではない部分があるとみて、細かな表現について逐一確認を行っていく。前田元検事が作成した調書の信頼性が問われるだけに、注目が集まる点だ》

 弁護人「先ほどから出ている『潮目を変えたい』という言葉ですが、特徴的だから調書に使ったということですね」

 証人「はい。面白い言葉だったので」

 弁護人「このときの供述調書は、大久保さんが(その後に)供述をひっくり返す可能性があるということで作成したのですね」

 証人「はい。将来的にあると思っていました」

 弁護人「なぜこのような言葉を取り入れたのですか」

 証人「あの、私は検事15年で、特捜は8、9年やってますし、バカではないですから。話を取り入れて信頼性を高めるという意味で取り入れたんです」

 《徐々にヒートアップして口調も反論調になる前田元検事。説明する際も右手を振り回すなどボディーランゲージを交えている。質問する弁護人も気押され気味だ》

 弁護人「潮目という言葉ですが、普通は『潮目を変えたい』とは使わず、潮目とは自然に変わっていくものではないですか」

 証人「それは重箱の隅です。答えても前に進みません。別の質問をされた方がいいですよ」

 《人を食ったような前田元検事の回答に傍聴席から失笑が漏れる》

 弁護人「あなたは潮目という言葉を『パクった』とおっしゃいましたね」

 証人「はい」

 弁護人「あなたは逮捕勾留され、取り調べを受けたのは今回(証拠改竄事件)が初めてですね」

 証人「はい」

 弁護人「(大阪地検元特捜部長の)大坪(弘道)さんと(元副部長の)佐賀(元明)さんを尊敬していましたよね」

 証人「…」

 《意味ありげな沈黙に、再び笑いが漏れる廷内。前田元検事は「まあそうですね」と答えた》

 弁護人「2人の関与を認めるのは重大な決意でしたね」

 証人「上司を刺すということなので、そうですね」

 弁護人「その重大な決意をしたときにどうして大久保さんを思い出し、潮目という言葉を使ったのですか」

 証人「大久保さんを取り調べて調書をとった(平成22年)1月30日は、私が佐賀さんに報告した日。1、2月のことは頭に残っている」

 弁護人「あなたは取り調べで『話を作るならばもっとひどいことを書く』と発言したことがありますが、自分で話を作ったことはありますか」

 証人「ないです」

 弁護人「ない? 被疑者から聞いてない話で調書を作ったことは1度もないのですか」

 証人「作文ということだと思いますが、聞いた内容を書くのはすべて作文になりますが」

 弁護人「真実と虚構がありますが、虚構の調書は書いたことはないのですか」

 証人「はい」

 弁護人「(郵便不正事件の)村木(厚子)さんの事件では証拠を改竄しましたよね」

 証人「その通り」

 弁護人「証拠として『いやらしい』からということでしたよね」

 証人「その通り」

 弁護人「証拠の改竄は、証拠隠滅罪にあたることはご存じですよね」

 証人「その通り」

 弁護人「他の証拠と整合するように変えましたね」

 証人「その通り」

 弁護人「村木さんの事件以外で証拠改竄をしたことはありませんか」

 証人「ありません」

 《自身が有罪判決を受けた事件以外では証拠の改竄をしていないと主張する前田元検事。弁護側はさらに追及する》

 弁護人「今まで一度もないのに、村木さんの事件の1回だけ。たまたま朝日新聞に見つかったのですか」

 証人「誰が出したかは分からないが、これは改竄を知っている(検事の)誰かが外に漏らした。たまたまではない」

 弁護人「では1回限りのことが発覚したということですか」

 証人「悪いことはやっぱりできませんね」

 《実刑判決を受けながら悪びれる様子もなく、あっけらかんとする前田元検事。別の場面では大善文男裁判長が「聞かれたことだけに答えてください」と注意するなど、質問をはぐらかすケースも多い。これまでの公判を無表情で通してきた小沢被告も、目を開いて前田元検事の話を聞くなど、興味を持っているようだ》

       ◇

【小沢被告第10回公判(9)】
データ改竄の上申書「ほぼ全部作り話、真っ赤な嘘」とあっけらかん
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111216/trl11121618020019-n1.htm
2011.12.16 17:49

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第10回公判は前田恒彦元検事に対する弁護側の反対尋問が続けられている》

 《男性弁護士が証拠改竄(かいざん)事件や、過去に捜査を担当した事件を例に挙げ、前田元検事の作成した調書の信用性について追及。これに弁護側が「本件とは関係ない」と何度か異議を申し立てるなど、やりとりは紛糾している》

 弁護人「大久保(隆規元秘書)さんに、『予備知識がないから話を作れない』と言いましたか」

 証人「予備知識? 私が? 大久保さんに『話を作る』って言ってないですよ」

 弁護人「言ってないんですか?」

 証人「言ってないです。西松建設事件ってどんな事件かというのは聞きました。作るというのは、作文という意味ですか」

 弁護人「そういうことですかね」

 証人「言っていないです!」

 《供述調書の偽造を意味する「作る」という言葉に、猛烈に反発する前田元検事。質問をする男性弁護士に向かって、これまでよりも大きな声で否定した》

 《続いて、弁護側は前田元検事自身の証拠改竄事件についてただした》

 弁護人「平成20年1月29日、(大阪地検特捜部の同僚の)国井弘樹検事から、他の検事に改竄を話したと電話がありましたね」

 証人「はい」

 弁護人「2月1日か2日には、国井検事とデータの一部を書き換えてしまった可能性があるという筋書きについて話をしましたか」

 証人「2日ですかね。筋書きの話は事実です」

 弁護人「この筋書きは東京拘置所で(大久保元秘書の取り調べと)平行して作りましたか」

 証人「いや、そうではないです。調べの合間というか、取り調べの部屋には誰もいない状態で作りました。当時上司だった佐賀(元明・元大阪地検特捜部副部長)さんに『嘘の筋書きを作っておけよ』といわれて作りました」

 弁護人「嘘の筋書きを文章化したのは2月8日ですね」

 証人「そうですね」

 《ここで、弁護側はこの嘘の筋書きを書き並べた上申書を証拠として示そうとするが、指定弁護士側はこれに反発。「本件とどう関わりがあるか、供述を取ってから示すべきだ」と主張した》

 《一方、弁護側は「信用性を争うために必要」と再反論するが、大善文男裁判長は、上申書を示さずに本件との関わりをただすように弁護側に指示した》

 弁護人「大阪に帰って上申書を書いたんですか」

 証人「そうですね。でも、やっぱり(上申書を)示した方がいいと思うんですよ。もっと他に聞くことがあると思いますから。何があったのか、全て話そうと思ってここに来ていますから」

 《すこしあきれたような口調でこう口にする前田元検事。弁護側と指定弁護士側の緊迫したやりとりを一気に覆すような発言に、傍聴席から笑いが漏れる。大善裁判長がここで直接、前田元検事に質問した》

 裁判長「上申書がどういうものか覚えていらっしゃいますか」

 証人「(データの書き換えが)実際は故意犯だったのを、過失犯だったかのように嘘の筋書きを書いたものです」

 裁判長「内容は記憶にあるのですね。では、弁護側はそのまま質問を続けてください」

 弁護人「ご希望に添って簡潔に質問します。上申書には『フロッピーのデータを過誤により改変した可能性があります』と書いてありますよね」

 証人「ほぼ全部作り話です。真っ赤な嘘ですね、本当に」

 弁護人「『コピーデータの上書き保存の際、遊び感覚で適当な数字を入れた』というのも作り話ですか」

 証人「そうですね」

 《前田元検事は過失でデータを書き換えたとする上申書を「真っ赤な嘘」と正直に、むしろあっけらかんとした様子で虚偽だと認めていく。この一連のやりとりに傍聴席からは再び笑いが起きた。小沢被告も、にやにやと笑みを浮かべている》

 《しかし、指定弁護士側がここで再び異議を申し立てた》

 指定弁護士「これ以上詳細に踏み込む必要はないと考えます」

 弁護人「本件の取り調べと近接した時期に、検察官として改竄を隠蔽する話をしているんです。関連性はあることは明らかです」

 《大善裁判長は、他の裁判官と小声で話し合い、こう弁護側に告げた》

 裁判長「すでに出ている話だと思いますし、この辺でいいのでは…」

 弁護人「では、もう一つだけお願いします」

 裁判長「では、お願いします」

 弁護人「上申書の中で、『音楽を聴きながら作業していたので、データを上書きしたときに小さい回転音がするのですが、ヘッドホンをしていたので回転音に気づかなかった』とありますが、こういうディテールも嘘ですか」

 証人「音楽を聴いて作業することはありますが、前提が嘘だから、細かいことも嘘です」

 弁護人「(当時の大阪地検の)小林(敬)検事正にも上申書に沿って報告しましたか」

 証人「はい。小林検事正の聞き取りのあと、『報告書にしてくれ』といわれ、上申書を報告書として書き換えました」

 弁護人「最初から検事志望だったんですか」

 証人「司法修習生時代ですか。はい」

 弁護人「検事になって14年間勤めたんですね」

 証人「そうですね」

 弁護人「そのうち特捜部は9年ですか」

 証人「はい、約9年です」

 弁護人「あなたは『私の行為で検察の信頼が失墜してしまった負い目を感じている。ですが、特捜部も検察も愛しています』と話されていたようですが」

 証人「はい」

 弁護人「今でもそうですか」

 証人「今でも愛しているからこそ、今、改革が進んでいますが、2点を改革すべきだと思います。一つは、手持ちの資料は全て開示する。検察に不利な証拠があったことが後に判明することは、今の“流行”みたいなものです。私の件をきっかけに大きく検察組織を変えるなら、検察だけの判断で『この証拠は出さない』というのはやめるべきです」

 「もう一つは、強制だろうが、任意だろうが、捜査の様子は可視化すべきです。今回の件でも、大久保さんにはかなりデタラメを言われた。検事が改竄したか、しないかなんてのは不毛なやりとりなんです。だから、可視化を進めるべきです。供述調書も作らずに、録音録画する。そこまで検察が改革に踏み込めるかどうかです。検察、特捜は今でも愛しています」

 「今は被疑者から自白を取った検事が悪いかのように思われている。確かに自白を取ることは被疑者にとってつらいことだけど、真実を引き出そうというのが検察。それが突然、公判で『言ってない』とか供述が覆っておかしくなって、(裁判で証人として)呼ばれる。それは心外です。それを避けるために可視化すべきです」

 弁護人「大久保さんのときは可視化しましたか」

 証人「可視化されていません」

 弁護人「終わります」

 《弁護側が質問を終え、男性弁護士が座ろうとすると同時に、前田元検事の「(可視化を)すればいいのに」というつぶやきが、マイクにのり、法廷に響き渡った。傍聴席からは、また笑いが漏れる》

 《ここで、弁護側の反対尋問は終了し、約30分間の休廷に入った。再開は午後3時50分からで、指定弁護士からの最終尋問が15分間行われることが告げられた》

       ◇

【小沢被告第10回公判(10)】
トイレで小用しながら「割れた?」 与太話で情報交換
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111216/trl11121617500018-n1.htm
2011.12.16 17:49

 (15:50〜16:20)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第10回公判は、約30分の休憩を挟んで、証拠改竄(かいざん)事件で実刑判決が確定した前田恒彦元検事に対する検察官役の指定弁護士の再尋問が始まった》

 《前田元検事は、今公判で、平成22年1月に東京地検特捜部によって行われた小沢被告の任意の事情聴取を事前に知らなかったと証言した。指定弁護士はこの点をまず確認する》

 指定弁護士「まず1点。事前に、(小沢被告を近く聴取するという)報道があったにもかかわらず、知らなかったのですね」

 証人「そうです」

 指定弁護士「小沢被告側の弁護人と日程調整もするのですね」

 証人「先ほど、私は検察幹部がマスコミに漏らしたような話もしましたが、弁護士が記者に漏らすことも考えられます。ただ、いずれにしましても、私は知らず、驚いたということです」

 指定弁護士「検察はトップシークレットで下の者には伝わっていなかったのですね」

 証人「そうですね」

 《続いて、指定弁護士が事前に前田元検事に面会し、どのような内容の質問を本日行うのかを裁判所に提出した書面について尋ねていく》

 《前田元検事が公判で書面に記されている取り調べの場面と、若干違う証言を繰り返している。前田元検事は当時、大阪地検特捜部で勤務。東京地検からの応援要請を受けて、途中から陸山会の会計責任者だった大久保隆規元公設第1秘書(50)=1審有罪、控訴中=の聴取を担当した》

 指定弁護士「書面では、大久保さんに対し『(事件の)予備知識もないので(供述調書に)嘘を書けないし、正直に話してほしい』との内容になっているがこちらも違うのか」

 証人「『話を作ることはないので』と、このようなニュアンスは指定弁護士の先生に説明したような気がしますが、手持ちがないので嘘を作るというようなやり取りを大久保さんとした記憶はありません」

 指定弁護士「大久保さんに対し、『あなたはどうしたい?』と質問したとも書面にありますが…」

 証人「私の記憶では、少なくとも指定弁護士の先生に、そう言ったという記憶はありません」

 《指定弁護士は、前田元検事が作成した大久保元秘書の調書についての細部の再確認も行う》

 指定弁護士「調書にはあなた(前田元検事)の発言が、(真実を語る)背中を押したとする内容もありますが…」

 証人「(そういうやり取りが調書に)あったか、すら覚えていない。あったのではないかと言われれば、書いているので、あるのでしょうが…。私は、ものすごく些末なことだと思いますが」

 《前田元検事は、公判で他の検事が作成した調書などの資料も見ていたと証言。さらに、陸山会の実際の会計事務を担当していた元秘書の石川知裕衆院議員(38)の聴取を行った○○検事(法廷では実名)に捜査状況を尋ねていたことを明かした。指定弁護士側はこの点も確認する》

 指定弁護士「○○検事が実際に資料を取り寄せていたことは確認しましたか」

 証人「確認はしていません」

 指定弁護士「調べ官の横のつながりは定期的にありましたか。例えば、ミーティングとか」

 証人「ミーティングとかはありません。ただ、みな東京拘置所に出勤し、夜遅くまで缶詰なので、一緒に過ごす時間が多くなるわけですよね。私は△△検事(法廷では実名)とは面識がありましたが、○○検事と副部長の□□検事(同)とは面識がなかった。最初はぎこちないが、一緒に昼ご飯を食べるにつれ、いろいろと聞くようになる。与太話で『今どんな感じ。認めているの?』とかを自然と聞く。トイレで小用をたしているときとか、『割れた?』とかも聞く。割れないと思っているものの、割ってほしいというのが事実ですし」

 《続いて、弁護側が簡単な事項を確認し、指定弁護士側、弁護側双方の前田元検事への尋問が終了。左陪席の裁判官の質問に移行した》

 裁判官「前任の検事からの本件、政治資金収支報告書虚偽記載について、具体的にどのように引き継ぎを受けたのですか」

 証人「本件そのものの認否については、文言はどうあれ、留保しているという趣旨だった」

 裁判官「あなたが尋ねた際、(大久保元秘書は虚偽記載について)『思いだしているところだ』と説明したのですよね」

 証人「はい」

 裁判官「その後、認めた際には、どのようだったのですか」

 《問題の土地を購入する際、小沢被告は4億円の資金は用意していたが、その後、りそな銀行からも、定期預金を担保に、同額の4億円の融資を受けている。土地の登記は、代金を支払った翌年の1月にずらされている》

 証人「結局、自分が考えたことではなく、『石川(議員)がこういうスキームを作った』と。石川(議員)いわく『これが小沢先生のためになる』と説明を受けたと話していました」

 《裁判官の質問が続く》

       ◇

【小沢被告第10回公判(11)完】
検察は皆「小沢」と呼び捨て 小沢被告も苦笑い
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111216/trl11121618190020-n1.htm
2011.12.16 18:18

 (16:20〜17:00)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第10回公判は、大久保隆規元公設第1秘書=1審有罪、控訴中=の取り調べを担当した前田恒彦元検事=証拠改竄(かいざん)事件で実刑確定=に対する裁判官の尋問が続いている》

 《左陪席の裁判官は、前田元検事が大久保元秘書の取り調べ初日に、「あなたは事件をどうしたいんだ」と尋ねた事実があったのかを確認し、前田元検事は記憶になく、あったとしても事実に反する供述を誘導する趣旨ではなかったことを強調する》

 《裁判官は続けて、佐久間達哉・東京地検特捜部長が東京拘置所を訪れ、事件についての見立てを説明した状況について尋ねていく》

 証人「(見立ては)妄想かもしませんが。小沢、小沢先生には申し訳ないが、検察はみな小沢と呼び捨てにしていますが、(特捜部長は)『小沢は当然分かっている』と。ダム工事の謝礼を秘書個人に渡すわけがない、そういう金だから(収支報告書の虚偽記載で)隠す、という見立て。だから(土地購入の原資が)業者からの4億円でなければ、見立ては崩れると」

 裁判官「(石川議員の取り調べを担当した)○○検事(法廷では実名)も聴いていたんですね」

 証人「会議室で。そうです」

 《左陪席の裁判官は最後に、この日、前田元検事が長々と続けた捜査批判について質問する》

 裁判官「今日は陸山会事件についての捜査の問題点を話されていましたが、何か言い残したことはありますか」

 証人「はははっ。抽象的な質問ですね。えーと…」

 裁判官「あ、なければ結構です」

 《続いて右陪席の裁判官が質問する。はじめに、大久保元秘書が容疑を認める調書に署名した昨年1月23日、同日に小沢被告の任意の聴取が行われることを事前に知っていたかどうかについて尋ねる。大久保元秘書は「小沢先生の聴取前に容疑を認めるよう強要された」と主張、前田元検事は「『トップシークレット』で聴取の予定自体を知らなかった」と反論している》

 裁判官「弁護側が示したように、(前々日と前日の)21日と22日にも新聞報道がありました。見ていないんですね」

 証人「はい。新聞自体一切見ていないし、普段から買っていません」

 裁判官「インターネットのニュースでも見ていませんか」

 証人「当時一番関心があったのは(自身が捜査に関与していた)厚労省(の郵便不正事件)でしたが。それも見た記憶がありません」

 裁判官「事務室とか、他の検事が話題にしていませんでしたか」

 証人「当日までありませんでした」

 《大久保元秘書は証人尋問で、弁護士を信用しないよう繰り返し言われ、「マインドコントロール」を受けた、と話していた。右陪席の裁判官はこの点についても尋ねる》

 裁判官「弁護士を信頼し続けると不利になると、大久保さんが印象を受ける言い方をしたことはありませんでしたか」

 証人「信頼してはいけないとは言っていません。ただ、小沢さんの記者会見で同席していた弁護士が、大久保さんの弁護士と一緒であることを知って、『利益相反』だということは言いました。私だけでなく、他の検事も言っていた。『なぜあなたの弁護士が小沢さんの弁護士をしているんだ』と大久保さんに言ったことはあります。それに…」

 裁判官「他にはありませんね」

 証人「ありません」

 《すぐに話が脱線する前田元検事を止めようと証言を遮る裁判官ら。最後に、大善文男裁判長が質問する》

 《関心を向けたのは、前田元検事の取り調べの中で、大久保元秘書に対する威迫の有無。石川知裕衆院議員(38)=同=や池田光智元秘書(34)=同=の供述調書の作成状況を把握していたことを確認し、質問する》

 裁判長「他の人がここまで話しているというのは、頭に置いて調べているわけですね」

 証人「『当て調べ』(他の被疑者の供述を聞かせる取り調べ手法)ということなら、それはやっていません。信用性の問題があり、(他の秘書らの)嘘の可能性もある。当てるのは怖い。大久保さんが言っていることも、合っているか分からないですから」

 裁判長「頭に入っていれば、心理として供述をぶつけることはありませんか」

 証人「心理としてはあるが、やってはいけないときもある。実際にやるかは別です」

 《大善裁判長は、昨年1月23日、前田元検事が小沢被告の会見をテレビで見た後、小沢被告に対し激しく憤っていたという大久保元秘書の証言について尋ねる》

 裁判長「小沢被告の会見をテレビで見てから、大久保さんに感想をぶつけたことはありますか」

 証人「会見に大久保さんの弁護士が同席していた。それを言ったのは間違いありません。中身で明確にこう言った、という記憶はありませんが、何か(感想を)言っても不思議ではない状況とは思います」

 裁判長「小沢さんや共犯の処分の見通しについて、大久保さんに話したことはありますか」

 証人「ないですけれども。大久保さんは私を見て、検察は小沢さんを起訴しないと推測したかもしれない。私がこれまでの検事に比べて『やる気ないな』という感じだったので。私が逆の立場ならそう思う。キリキリやらないので、小沢さんを起訴しないと考えられてもおかしくないです」

 《裁判長の質問はここで終了。弁護側が補足として、会見のテレビを見て、小沢被告と大久保元秘書の弁護士が同一であることに気づいた理由を質問し、前田元検事は「複数の検事から、弁護士が同じということを話で聞いていた。誰に、いつ聞いたかは覚えていない」と返答した》

 《証人尋問がすべて終了し大善裁判長は5分間の休廷を告げる》 

 《午後4時48分。休憩を挟み、審理が再開した。大善裁判長が、弁護側が申請していた証拠書類3点を採用した。内容は石川議員らの取り調べを行った検事2人に関するものだ。弁護側は2人がかかわった別の事件で、容疑者の取り調べで威迫や利益誘導があったと指摘。この公判で証拠として出されている2人が作成した調書について、信頼性が疑われるとしている》

 《大善裁判長は新たな公判期日として来年2月17日に審理を追加した。指定弁護士が請求した石川議員、大久保元秘書、池田元秘書の供述調書の採否の判断を行うとしている》

 《この日の審理はすべて終了した。これまでの公判とは違い、多弁な前田元検事の話を聞いたり、苦笑したりしていた小沢元被告。すでに10回もの公判を経験しているほか、この日は自分とかかわりのない証人だっただけに、緊張はなかったようだ》

 《しかし、閉廷後はいつものように無表情に戻り、退席する傍聴者や報道陣の様子を目で追っていただけだった。次回公判は20日午後1時10分から。指定弁護士側、弁護側の双方が申請した会計学の専門家が証人として出廷する予定だ》

 

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コメント
 
01. 2011年12月17日 10:13:04: dpp0eXCVak
書き起こし、ご苦労様です!
法廷の内容がよくわかります。


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