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情報はなぜ公開されないのか 国民裏切りの野田政権に天誅
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2011/12/15 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
政府と民主党が「社会保障と税の一体改革」でゴチャゴチャやっているが、ふざけた話だ。医療費や年金、消費税などの議論は国民生活に直結する。それなのに、国民にはちっとも情報が漏れてこない。
おそらく、会議では何らかの数字を土台にして、ワーワーやっているのだろうが、その数字が本当かどうかも分からない。どうせ、厚労省や財務省が都合のいい“ペーパー”を作って、自分たちの思惑通りに“落とし込もう”としている様子が目に浮かぶ。
自民党の河野太郎衆院議員が自身のブログでこんなことを書いていた。
〈厚労省は2009年の年金再検証で積立金100年は維持できると強弁してきた。その時の前提の数字は、国民年金の保険料納付率は80%だし、2020年以降ずっと、名目利回りが4・1%、名目賃金上昇率2・5%である。足下の数字は、名目賃金上昇率が2010年に3・4%、2011年に2・7%という空想値。そこで厚労省年金局に予測値を入れていたところに、まず今日までの現実の数字を入れて、年金財政がどうなるのか確認してほしいと要請した。ところが返ってきた答えは、できません!〉
河野が怒ると、役人は「計算し直すと数カ月かかる」「小宮山大臣も最新の人口推計が出るまでやらなくていいと言っている」とか言い訳したらしいが、もちろん、彼らが本当の数字を持っていないわけがない。実質経済成長率マイナス1・2%、物価上昇率マイナス0・2%、名目運用利回り1・5%というシミュレーションもあって、これだと、2031年には現在114兆円ある厚生年金積立金はゼロになるのだ。
しかし、こうした数字は絶対に明かさず、「社会保障と税の一体改革」の議論は続く。で、年末までに消費税増税で年金の国庫負担5割をまかなうことや物価連動で年金支給をカットすること、ついでに医療費にもメスを入れて、高齢者の窓口負担増などを決めるわけだ。
国民をなめているんじゃないか、こいつらは。イカサマ数字で「100年安心」とかうそぶき、あっという間に破綻したのに誰も責任を取らずにウソにウソを糊塗して負担増を押し付ける。民主党政権はというと、そんな犯罪者同然の官僚の言いなりなのだ。
経済評論家の山崎元氏はこう言う。
「政治家がやりあっているように見えるのは、選挙区向けのポーズだったり、ガス抜きだったりするんですよ。年金財源の国庫負担分が足りないなら、どこかから持ってくればいい。ところが霞が関の役人は恒久財源として用意しなければ気がすまない。だから、増税になるのです。そのために周到に閣議決定などを重ねていて、もう増税しか選択しないように仕組んでいる。民主党政権になれば、そんな役人の横暴もストップするかと思いましたが、ダメでしたね。政治家なのに役人ベッタリ。自民党よりヒドイと思います」
年金とか医療費とか、もうバケツの底に穴が開いているのは国民が一番よく知っている。そこに多少の水を加えたところで、どうなるものか。すぐに負担増、支給先送りの繰り返しになる。しかし、役人は本当の数字を明かさない。自分たちの責任問題になるからだ。民主党政権は、そんな小ざかしい役人たちの“犯罪”に手を貸しているのである。
これは許しがたい裏切りだ。民主党は野党時代に消えた年金を暴いた。与党の力をもってすれば情報公開くらい朝飯前だが、それすらやらない。こりゃ、能力、経験以前の話だ。志から腐り切っているとしか思えない。
◆油断もスキもあったもんじゃない財務官僚
野田政権の情報隠し、情報操作、悪質な世論誘導は他にも掃いて捨てるほどある。もちろん、役人がうごめいているのだが、政治家がそれを批判するどころか、スポークスマンになっているのだから、ムチャクチャだ。
例えば、五十嵐財務副大臣はテレビで「国と地方の借金が国内の家計金融資産を初めて上回る見通しだ」と指摘。「だから増税が必要だ」と言っていたが、とんでもないインチキだ。財務省OBの高橋洋一嘉悦大教授がさっそくネットメディアでこう書いていた。
〈国・地方の借金総額は、国・地方の持っている金融資産を引かないグロスの数字だ。一方、国内の家計金融資産は、家計の金融資産から家計の住宅ローンなど金融負債を引いたネットの数字だ。こうした基準の違う数字を比較しても意味がない〉
驚くべき国民ダマシの手口である。
ついでにいうと、消費税増税分はすべて社会保障に回るというのも真っ赤なウソだ。野田政権は、消費税率を5%アップした場合に増える税収13兆円のうち、1割の1・3兆円を“目的外利用”しようと画策している。
「それも、公共事業に2000億円を回すなど『コンクリートから人へ』に逆行するつもりなのです」(政界関係者)というから、油断もスキもあったもんじゃない。
◆国民には何も知らせず決めていく
野田が前のめりになっているTPPも、官僚たちがとっくにレールを敷いてきたものだ。今さら後戻りなんかできないわけで、案の定、「協議」が「参加表明」にスリ替わっている。
全省庁が出向する事務局、その上の閣僚委員会などの枠組みも決まり、もう事実上の参加である。
「日本は全ての物品サービスを(TPPの)貿易自由化交渉のテーブルに乗せる」という野田発言をめぐり、日米で言った言わないでモメたが、このペーパーだって経産省の女性官僚が作成したもの。国民には何も知らせず、密室で、どんどん既成事実化が進んでいるのだ。
「犯す」発言で正体が知れた防衛省も、“お上目線”でやりたい放題をやっている。なにしろ、大臣がド素人の一川なのだから、楽チンだ。
「次期戦闘機(FX)の選定をめぐっては、米国製F35の導入が有力視されています。ところが、この戦闘機はまだ開発が終わっていない上、機体に不具合まで見つかっている。欠陥商品かもしれず、価格も不明なのに、『第1候補』の報道だけが独り歩きしている。グアム移転の規模が水増しされていた問題も、内部告発サイト『ウィキリークス』で流出しなければ、国民が知ることはなかった。全てがブラックボックスで、官僚が決めているのです」(元外交官で評論家の天木直人氏)
◆民意を知らないし知ろうともしない
こうした役人のやりたい放題、ウソ、ゴマカシを監視、是正するのが政治家の役目なのに、野田無能政権は役人にオンブにダッコ。それどころか、媚(こ)びへつらって政権維持に汲々としているのだから、どうにもならない。役人たちは「野田首相は理解力がある。この内閣はやりやすい」なんて、ほくそ笑んでいる。政治主導が聞いて呆れる惨状だ。政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「野田内閣の官僚ベッタリ、情報隠蔽秘密政治には旧自民党政権も驚いているのではないですか。この内閣はとにかく政権の座に就くことだけが目的で、政治の動かし方は何も知らない。松下政経塾で政治の勉強をしても、机上の空論で、何の役にも立たなかった。だから官僚に頼らざるを得ないのです。この国の官僚は『官尊民卑』の思想で、『民と親しむべからず』と思っている。民意を知らないし、知る気もない。国民を無視し、国会を軽視している彼らは、自分たちの言いなりで動く野田政権こそがうってつけなのです」
こうなったら、野田政権は今、自分たちが置かれたミジメな状況と役人支配の実態を情報公開したらどうだ。それがせめてもの罪滅ぼしである。
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