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【危機の正体】民主の詐欺的政策は現代版“パンとサーカス”だ!
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20111214/plt1112140841001-n1.htm
2011.12.14 夕刊フジ
野田佳彦首相が正念場を迎えている。9日には一川保夫防衛相、山岡賢次国家公安委員長の問責決議案が参院で可決された。国会空転を回避するために、野田首相は臨時国会を同日閉じた。これにより、国家公務員の給与削減法案など重要法案は先送りされることになった。政局と保身を優先したということだ。
言うまでもなく、野田首相は民主党政権の3代目である。2年数カ月前の総選挙や、その後の民主党政権の体たらくぶりを今でこそ多くの論者が「詐欺」と批判しているが、私は総選挙前から「古典的な詐欺の手法だ」と指摘してきた。
マニフェストでできもしないことを大きな字で並べ立て、自民党の有力政治家に若い女性やイケメンを対抗馬に立てる。これは典型的な「パンとサーカス」の手法である。
「パンとサーカス」は古代ローマの衆愚政治の時代に政府が国民の政治的関心をそらせるために用いた手法で、「パン」は食料や現金の支給、「サーカス」は円形競技場での決闘ショーを意味した。
民主党がマニフェストで約束した子ども手当や高速道路無料化、月7万円の最低保障年金などは「パン」の典型で、自民党の有力政治家に刺客を立て、政権に就いた後、「事業仕分け」で官僚たたきを行ったのは「サーカス」の典型だ。古代ローマでも一番人気は、猛獣と女剣士との決闘ショーだった。小沢ガールズや蓮舫氏を彷彿させる。
こうして国民の関心を引き付けて多くの支持を得た。大半のマスコミも熱狂した。しかし、その後の展開は周知の通りである。
詐欺がばれるのに数カ月を要しなかった。たちまち、鳩山由紀夫首相と小沢一郎幹事長(ともに当時)の政治と金の問題が発覚し、選挙用の空手形に過ぎなかった普天間基地の「最低でも県外」発言で鳩山氏は立ち往生して辞任した。
後任には、野党時代に与党内での政権たらい回しを批判していたはずの菅直人氏がちゃっかり就任したが、統治能力の低さが露呈したうえ、自身の外国人献金問題が発覚して、すわ辞任かと思われた矢先に起きたのが東日本大震災だった。菅氏は震災で命拾いした。
しかし、その後の対応が滅茶苦茶で、党内からも辞任の声が高まり、しばらく居座ったものの辞任に追い込まれた。そして3代目が野田氏というわけだ。
前2代は多弁で墓穴を掘ったので、3代目は寡黙を貫いている。小太りで大物らしき風格もある。しかし、所詮、「詐欺」で政権に就いた政党の頭目でしかない。「壮大な詐欺」は現在も進行中である。=つづく
■八木秀次(やぎ・ひでつぐ) 1962年、広島県生まれ。早大法学部卒業。同大学院政治学研究科博士課程中退。専攻は憲法学、思想史。国家、教育、歴史などについて保守主義の立場から幅広い言論活動を展開。第2回正論新風賞受賞。現在、高崎経済大学教授、フジテレビジョン番組審議委員、日本教育再生機構理事長。著書に「国民の思想」(産経新聞社)、「日本を愛する者が自覚すべきこと」(PHP研究所)など多数。
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